対北朝鮮で連携確認 中露へ働きかけ
【ソウル大貫智子】北朝鮮による4回目の核実験を受け、6カ国協議の日米韓3カ国首席代表が13日、ソウル市内のホテルで約1時間半、協議した。国連安全保障理事会での実効性のある新たな対北朝鮮制裁決議の早期採択に向け、3カ国の緊密な連携を改めて確認。安保理常任理事国で6カ国協議参加国である中国やロシアに対する働きかけを強めていく方針で一致した。
協議には外務省の石兼公博アジア大洋州局長、ソン・キム米国務副次官補、韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)朝鮮半島平和交渉本部長が出席した。
協議終了後、3氏はそろって記者団の取材に応じた。石兼氏は「安保理決議は中国、ロシアの理解がなければ成立しない」と述べ、3カ国それぞれが中露への説得にあたることを表明。キム氏や黄氏も、中国の説得が鍵との考えを示した。
韓国政府はこの日、3氏の冒頭発言をメディアに公開。日米韓3カ国の連携を内外にアピールした。