【フランクフルト=加藤貴行】ドイツ自動車大手が相次ぎインターネットでの自動車販売強化に乗り出した。ダイムラーは17日、イタリアで小型車「スマート」のネット直販を始め、購入者の自宅まで届けると発表。BMWも英国でネットで注文・決済できるサービスを始めた。ネット通販市場が拡大するなか各社は商品説明に力を入れているが、自ら販路を広げる。
ダイムラーはイタリア向けにスマート初のオンラインストアを開設した。スマート第2位の販売国である同国のネット限定版を設定し、ライブチャットや電子メール、電話で問い合わせを受け付ける。
仮想現実の技術を使い、消費者はネットでバーチャル説明員を予約し、実際にカメラで車内の様子を確認することもできる。決済を終えると販売店を経由せずに自宅に届く仕組みだ。同社はイタリアの結果をふまえ他国での展開も検討する。
一方、BMWは12月から英国内で、販売店で車を受け取る形のネット販売を開始。限定版を設けず消費者はネットで細かい仕様まで選べ、ダイムラー同様にチャットなどで相談もできる。
BMWによると、車の購入者の97%はネットで事前に情報を調べ、実際に購入するまでに販売店に平均1.4回訪れるという。BMWはネット販売強化は系列店の補完という位置づけとなる。
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