いまはただの社畜ですが、この社畜精神を植えつけられたのは紛れもなく新卒から4年間働いたキーエンスで培われたものです。
今回はシリーズ物第一弾として、キーエンスという会社について書いてみたいと思います。
キーエンスとは
BtoB企業のため、一般的には知名度が低い会社かと思います。
FA(Factory Automation:直訳すると "工場の自動化" でしょうか)に関連するお仕事をされている方であれば直接的にやる取りする機会も多いかと思います。
ですが同時に、「超高収益」「激務」「高給」などのキーワードでビジネスマンや就活生にも広く知れ渡っている会社です。
超高収益
営業利益率50%。
これはとんでもない数字です。
メーカであれば10%もあれば優良とされる数字です。
徹底した合理主義でこれを実現しています。
ここが気になる方も多いかと思いますが、これはまた別の機会に纏めたいと思います。
激務
これは間違いありません。
私はめずらしく4年のキーエンス時代のなかで、営業所勤務と本社勤務を経験しています。
営業にしても間接部門にしても開発にしても、いずれも激務だと思います。
業務量の多さ、仕事時間の長さはもちろんですが、精神的な追い込みがすごい。
これはどの会社でもそうだと思いますが、直属の上司の性格によって大きく変わります。
ですが平均としてみても会社の文化としてしっかり根付いていたと思います。
じゃあ何故そんな会社にみんないるのかというと、次の項目のためです。
高給
「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」とよくネットで揶揄されています。
現実とは少し違っていて、20代で家が建ちます。
まあローン組めばですが。。
少なくとも銀行は貸してくれます。
私は入社3年目に約5000万のマンションを購入しました。
2年目に購入した同期もいます。
他にも1年目にBMWやレクサスを買ったなんて話はそこらじゅうにあります。
上司も簡単に辞められないように、積極的に新人に高級車を買うよう薦めてきます。
念のためですが、少なくとも私は墓が建った話は聞いたことありません。
就活生必見 キーエンスQ&A
ネットによくある噂話を、元社員が解説してみます。
Q1
開発や本社の人が給与平均を上げていて、営業は給与が低い?
A1
そんなわけない。
営業が客先に「どうせお金いっぱいもらってるんでしょ?」と言われたときのテンプレート回答なだけ。
社員はクラスで明確に分けられており、クラスによってベースの金額が決まっています。
営業でも開発でも間接部門でも同じクラス表です。
ただ営業のほうが結果が見えやすいので、上がる人はグングンあがるし、駄目な人はすぐいなくなるとは思います。
だいたい4年目で1000万は行くんじゃないでしょうか。
Q2
3年でほとんど辞めてしまう?
A2
これは嘘です。たぶん今の会社のほうが離職率は高い。
色んな噂が先行して、みんな覚悟を持って入社している分、イメージとのギャップが少ないからだと思います。
でも特に営業職では結果が出ていないと若手でも問答無用で 辞めることを強くお勧めされます。
私は4年で辞めましたが、同期の営業のなかでもかなり早いほうでした。
Q3
オン/オフはしっかりしている?
A3
本社にいると会社のイベントやら飲み会なんかで引っ張り出されることはまずありません。
ですが営業所だと、上司によっては大変ですね。
基本的には他の会社に比べて、良い意味でドライな文化があります。
残業は21時45分以降、かなり厳しく禁じられています。
私は1回も21時45分を超えたことはありませんでした。
朝も営業所は7時前の出勤が基本的にNGです。
本社にいた頃は時々6時とかに出社して仕事していましたが・・・
休日出勤も出来るだけしないように指導されています。
とてつもなく濃い「オン」ですが、オン/オフの切り替えはしっかり出来る会社だと思います。
結局どうなのキーエンス
これは元社員の一個人的な意見です。
本当に苦しかった。
もともと長く勤めようと思って入ったわけでもなく、想像通りといえばそうでしたが。
最悪な上司だった。
こればっかりはどの会社でも当たり外れあると思いますし、ある意味仕方ないことです。
とてつもない経験値を得られた。
ですのでこの4年間を後悔していませんし、自分の人生において間違いなくプラスです。
結局良い会社だと思う。
これで給与が低ければただのブラック企業ですが、キーエンスは激務『高給』です。
ちゃんと就職説明会で話をされたとおりでした。
会社の経営も意思決定も単純明快。利益率が上がることを行うのみ。
特に本社にいると「なんでだよ」と思うことは本当に少ない。
ぐうの音も出ない。
またキーエンスに3年以上勤めていると、転職先にも苦労しないと思います。
もちろん給与はほぼ間違いなく下がることになると思いますが。
語学力があれば外資系への転職で、給与をあまり下げずに転職することも可能かと思います。
転職についてもまた別の機会に纏めてみたいと思います。
今日はここまで。
どちらかというと就活している人向けに書きました。
次回はビジネスマン向けに成果を上げるためのルールや仕組みについて書ける範囲で記載します。
何か個別で聞きたいことある人は遠慮なくコメント(承認制)に書いてくださいね。