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イランのメディア 「米紙記者など4人釈放」1月17日 5時15分
イランのメディアは16日、司法当局が、アメリカの新聞記者などイラン国内で有罪判決を受けた4人を釈放したと伝え、核開発問題を巡る最終合意の履行に合わせて、アメリカとの懸案の解消を図るイラン側の思惑も背景にあるものとみられます。
イランの司法当局は16日、「4人の二重国籍の囚人を釈放した」と発表しました。国営放送などによりますと、この4人はいずれもイランとアメリカ双方の国籍をもち、去年1月にスパイの罪などで訴追され有罪判決が出された、アメリカの「ワシントン・ポスト」紙のテヘラン支局長や、2011年に拘束されたアメリカ海兵隊の元隊員が含まれているということで、アメリカ政府が非難声明を出して、早期の釈放を求めていました。
一方、アメリカ側もイラン人の被告など7人について恩赦を与えたということです。
オーストリアのウィーンでは、イランの核開発問題を巡る最終合意の履行に向けた、アメリカなどとイランの大詰めの調整が行われています。今回の釈放について、司法当局は「体制の利益のためだ」としており、最終合意の履行に合わせて、アメリカとの懸案の解消を図るイラン側の思惑も背景にあるものとみられます。
一方、アメリカ側もイラン人の被告など7人について恩赦を与えたということです。
オーストリアのウィーンでは、イランの核開発問題を巡る最終合意の履行に向けた、アメリカなどとイランの大詰めの調整が行われています。今回の釈放について、司法当局は「体制の利益のためだ」としており、最終合意の履行に合わせて、アメリカとの懸案の解消を図るイラン側の思惑も背景にあるものとみられます。
米国務省 4人の釈放を確認
アメリカ国務省の当局者は16日、NHKの取材に対し、4人が釈放されたことを確認したと明らかにしました。また国務省の当局者は、イランで行方不明になっており、イラン当局が拘束している疑いがあるアメリカ人の男性についても、アメリカ本国に速やかに戻すよう、引き続き求めていくとしています。
また今回の釈放と引き替えに、アメリカ政府は、アメリカ国内で裁判を受けている被告などイラン人7人に恩赦を与えたとし、さらに指名手配を受けていた14人のイラン人に対し、手配のリストから外したということです。
また今回の釈放と引き替えに、アメリカ政府は、アメリカ国内で裁判を受けている被告などイラン人7人に恩赦を与えたとし、さらに指名手配を受けていた14人のイラン人に対し、手配のリストから外したということです。