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阪神・淡路大震災21年 記憶や教訓の継承が課題に
1月17日 4時52分

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で21年になります。震災の記憶が次第に薄れるなか、各地で行われる追悼などの行事は去年の半数近くに減っていて、記憶や教訓をいかに未来につないでいくかが課題になっています。
追悼のつどいの会場となる神戸市中央区の「東遊園地」には、竹の灯ろうが地震が起きた日付けの「1.17」と、ことし新たに加えられた「未来」という文字の形に並べられています。遺族や被災者など集まった人たちによって、ろうそくに火がともされ、地震が起きた午前5時46分に合わせて黙とうを行い、犠牲者に祈りをささげます。
17日、各地で市民による追悼式や防災訓練などのおよそ60の行事が行われることになっています。こうした行事は、去年の震災20年など節目の年には100を超えましたが、支えてきた市民やボランティアの減少や高齢化によって、あとを継ぐ人材が確保できなくなったことなどから去年の半数近くに減り、ここ10年余りでもっとも少なくなりました。
一方で、被災者が暮らす災害復興住宅ではひとり暮らしのお年寄りの割合が46.9%にのぼっていて、孤立を防ぐためのボランティアや行政による支援はより重要になってきています。
いかに継続して被災した人たちを支え、震災の記憶や教訓を未来につないでいくかが課題になっています。

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