事故当時にバスを運転していた運転手(65)が、「イーエスピー」に契約社員として入社するまで勤務していたバス会社で、「大型バスには乗れない」と話し、小型バスで近距離を専門に乗務していたことがわかった。

 このバス会社の関係者が16日、明らかにした。今回は、イーエスピーでの大型バスの運行実務は4回目だった。

 運転手は2010年から約5年間、東京都八王子市内のバス会社に勤務。同社社長によると、運転手が「大型バスには乗れない。運転したことがない」と話していたため、同社では事故を起こさないよう、25人乗りの小型バスを専門に乗務させていた。さらに、それ以前に勤めていた都内の別のバス会社でも、大型バスにはほとんど乗っていなかったという。

 イーエスピーによると、運転手は昨年12月、契約社員として入社した後、大型バスの研修を2回受けた上で、業務に就いていた。