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【軽井沢スキーバス転落】シートベルト着用徹底せず、指示なく被害拡大か

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【軽井沢スキーバス転落】
シートベルト着用徹底せず、指示なく被害拡大か

クレーン車で転落した国道脇から移動されたスキーバスと現場の散乱物を調べる長野県警の捜査員ら=15日午後1時7分、長野県軽井沢町(共同通信社ヘリから)

 長野県軽井沢町の国道バイパスを走行中の大型バスが転落しスキー客ら14人が死亡、27人が負傷した事故で、シートベルト着用が徹底されず、死傷者の多くが事故発生時に着用していなかった疑いがあることが15日、複数の乗客の証言で分かった。出発前や走行中も着用を指示するアナウンスはなかったという。ベルト非着用が甚大な被害につながった可能性がある。

 負傷者の一部は一定速度の交通事故など大きな衝撃で生じる「高エネルギー外傷」と診断されていたことも判明。犠牲者はバスがガードレールに激しくぶつかったり、横転したりした際、いすから投げ出されて壁や窓に激突し頭部などを負傷、死亡したとみられる。多くは即死状態だった。

 病院で取材に応じた大学4年の男子学生(23)は「周りにシートベルトをしてない人が多かった」と説明。腰などを負傷した別の大学生も「着用指示はなく、自分もしていなかった」と話した。

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