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【北朝鮮核実験】
米B52派遣も…日米韓連携に横たわる韓国の「反日リスク」
日米韓は26年末に日韓の情報交換を米国を介して行う代替措置を導入したが、実効性には限界がある。日本の防衛省幹部は「韓国当局者はGSOMIAの必要性を理解しているが、世論の反応を気にする大統領府が問題だ」と分析。政府高官も「締結は簡単にはいかない」と指摘する。
日韓は相互に軍需物資などを提供する物品役務相互提供協定(ACSA)も未締結。昨年12月の海上自衛隊と韓国海軍の共同訓練が非公表になったのも、韓国内の対日世論が影を落しているからにほかならない。
米韓間の協力では、米国がミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を求めるが、中国の猛反発を受けた韓国は慎重な姿勢を示している。
日米韓3カ国による北朝鮮対応は一枚岩でなく、「韓国リスク」を内包したままだ。