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CPAP装置の種類と特徴

CPAP装置の機種には、オートタイプと小型タイプの大きく2種類があります。何を重視するかによって選ぶ機種は変わってきますので、レンタルや購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

小型タイプ・オートタイプのちがい

小型タイプとは、通常よりも軽量・コンパクトに作られている機種のことです。ペットボトル程度の大きさの種類もあり、出張や旅行の際に持ち運びしやすいことが最大のメリットです。

一方で、圧力の設定を自分で行う必要があるため、正しい設定ができないと治療に効果がありません。

ただし、このデメリットは医療機関を活用することで解消できます。「終夜睡眠ポリグラフィ」(PSG)という検査を受ければ、専門医に適正圧力を調べてもらうことでき、1泊2日で費用は15000円前後。コストは上がりますが、長期にわたるCPAP治療を安心して行うことができるので、おすすめです。

圧力を自分で設定する必要がないのがオートタイプです。初期設定さえしておけば、呼吸の状態に応じ、自動で圧力を変更してくれるのがメリットです。

ただし、メーカーや機種ごとに、どうしても個人との相性がでてきます。

このデメリットを解消するためには、いくつかの機種を実際に試し、自分と相性のいいメーカー・機種を探していくしか方法はありません。その点で、CPAP機器は購入するよりも、本体や部品の交換が容易なレンタルのほうがいいといえます。

使いやすさを重視するならオートタイプ

オートタイプの最大の特徴は、なんといっても使いやすさです。本来、CPAP装置は自分で細かな設定をする必要がありますが、オートタイプはその必要がありません。

具体的には2つの特徴があります。ひとつは、患者の状態にあわせてリアルタイムで空気の圧力が変化するようになっていること。もうひとつは、データを記録するための機能が搭載されているので、そのデータを医師が回収して分析できること。

このようにオートタイプのCPAP装置は利便性に優れているので、「機械は苦手」「いちいち設定するのがめんどうくさい」という方におすすめです。

さらにオートタイプの中でも価格や安心性など、何を重視するかで選ぶ機種は変わってくるので、以下ご参考にしてください。

※値段はすべて本体の購入価格です。個人輸入代行の手数料などは含まれていません。レンタルの場合、どのメーカー・機種でも毎月5000円程度。ただし、毎月1回の診察を受ける必要があります。

・多少お金がかかっても、安心できる機種がいい!
「ResMedシリーズ」(約60000~100000円)がおすすめ!最近はAirSense10という加湿器と一体型の新機種が発表されて、人気が高まっています。

・問題なく動作するものであれば、なるべく安い機種がいい!
「IntelliPAP」(約45000円)がおすすめ!

・外出が多いので、持ち運びに便利な機種がいい!
「XT Auto」(約119000円)「Transcend Auto」(約120000円)がおすすめ!この2種はオートとポータブルの2つの機能を兼ね備えた万能タイプです。

持ち運びを重視するなら小型タイプ

小型タイプの特徴は、持ち運びのしやすさです。オートタイプに比べて設定を自分でする必要がありますが、軽量、小型でポータブル機能に優れています。仕事や旅行などで外出時の使用が多い方におすすめです。

・最低限使えるなら、安い価格のほうがいい!
「XT fit」(約20000円)がおすすめ!小型タイプの中でも比較的人気が高く、コストパフォーマンスに感動する人もいるそうです。

・できるかぎりコンパクトなサイズがいい!
「Z1 travel」(135000円)がおすすめ!名前のとおり旅行者に愛用されているタイプです。「軽くて小さい」という点で、トップクラスといえます。

 
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