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信長様外伝 「奴ら」はやってくる
ブックマークありがとうございます。
架空の戦場の信長様のお話です。
俺は、決意して戦場に立っている。
当初は本格的な戦いの前に、地力をつけようと行動していたが、
すぐに、支援していただける方々がこられ、
ほどなく小国の一角の位置に上がる事が出来た。
ここにとどまりながらも、すこしでも上にあがりたく、
情報を収取して分析し、
参考のため剛の者を観察し、
傾向と対策を考え、
たまには、試しを行っていた。
不安は「奴ら」が現ることであった。
守りも重要だと、柵や堀をめぐらせ準備をしていた。
この一角には、わかる者しか来ないので、
柵や堀に気が付いた者は、踏み込んでこなかったようだ。
俺は、本格的な戦いを前に戦略と戦術を練りに練った。
支援し待ち望んでいる方々もおられるようだったからだ。
効果が最大限発揮できるよう時期を選ぶ、
弐八O壱O壱時に、奇襲作戦を決行した。
作戦は成功し、戦場の中で功名を得ることができた。
一時的にでも目立ち、存在を「アピール」するのが目的だった。
十分以上の戦果をあげることができた。
ただ、これからは、本当の力が無ければ、落ちていくのみである。
そんなこと考えていた時に「奴ら」は現れだした。
本当の力ではなく、奇襲であったので、
卑怯だと判断され、足をひっかけることを目的に
「奴ら」でてくるはずとだと予想をして、
対抗策は考えてはいた。
修練していた陣地もそのまま残し、防御につかうつもりだった。
ただ、その中に一人とんでもないことをした。
それは、「朝敵」のレッテルを貼ることであった。
完全に予想の範囲の外であった。
なっにいいいいいい!!
やられてしまったな!!
更にそれに迎合してくる「奴ら」が現れだす兆しがあった。
このままでは、まずい!!
<回想>
俺様は戦場の立つ前に、
外から戦っているに者達を密かに応援していた。
その内の何人かが「奴ら」に足を引っ張られ、
自ら作った陣地を放棄する者もいた。
残念であっただろう、悔しかったであろう、
これからどんどん成長していくところだったのに(泣)
俺はこんなことで負けたくない。(怒)
徹底的に反撃することを誓う。
戦わなけければ、せっかく作った陣地を守れぬのだ。
まず「律令」を隅か隅まで確認して、ほぼ問題ないことを確認する。
問題であるならば、「律令」の中身のほうに齟齬がある。
その事を、高らかに「宣言」し、
砦を作り、戦場を限定して籠城する。
現れ続ける「奴ら」に対処しながら、
敵か味方か、そして傍観する者たちを判断し、
「奴ら」の特徴を分析した。
やはり、戦場に立つ気概がない者たちばかりであった。
バラバラに動いていることに気づいた。
目立つ杭を通りがかりに見つけたので、
足元を崩すためにだけに、群がってくる者たちである。
何を目的に、そのようにするのかはかわからん。
ただ、反撃されるとは思ってなかったかもしれん。
一当てするだけで、さっさと逃げていく。
問題なのは「奴ら」が旗にしている「朝敵」のレッテルだ、
これをどうにか剥がさなければどうにもならない。
このままでは、また違う「奴ら」が出てくるであろう。
「問題は無いだろう」だけでは、だめだ!!
「奴ら」は、何度でも現れ、足を引っ掛けにくる。
ここは「朝廷」に判断を仰ぐしか方法はないだろう。
すぐに「朝廷」へ文を出した。
返事が来るのを待ちながら、
支援してくれる方々に感謝し、戦う日々であった。
事を大げさにしたことがよかったのかもしれない。
戦場でも目立っていたようだ
思ったよりも早く「綸旨」が届いた。
ようやく安堵することができた。
すぐさま「綸旨」を高く掲げ、問題がないことを「宣言」する。
最初に攻撃してきた者たちにもこの事を告げ、
戦いをやめるようにした。
それから、戦場を片付けと掃除をする。
一人、こんなの無理だと何度も絡んできて、
とりあえず、相手にしていたが、
名を確認したら、最初の数名のうちの一人だった。
最初の陣地のほう見てないのかと思ってたら、
ただの嫌がらせだったのか~
決着がついたので、削除して「お札」を貼る。
「朝敵」とレッテルを張った者について、
文を出して、追及していたが、
「俺は知らん」と遁走していた。
罪に感じ、見づから引いた者もいるのに、
「奴ら」無責任である。
「お札」は貼っておいたが、
痕跡をのこしたままだったのが気になり、偵察にいくことにした。
陣地に大きく長々と自己弁明に徹した文章を掲げており、
最期に「ごめん」と書かれていた。
どうやら謝罪する気がまったくないようである。
自分のやったことが、どのように影響を及ぼすのか理解していない。
この者は、これからも同じようなことを他の者にやるであろう。
この戦いは、本当に疲れるだけであった。
まだまだ、力が足りないこと実感し、
当分は、この陣地で修練を続けることとする。
ひと段落して、防御のための施設を設営いたら。
陣地の入り口に騒ぐ女がやってきた。
話を聞いても要領を得ない、
俺がやり方が悪いとしか言わない。
なんだこいつと思いながらも、
聞き出そうとするも。
質問しても、意味不明なことばかりしゃべる。
いきなり喧嘩腰でこられても、
こちらとしても、気分がいいものではない。
こちらを怒らすつもりなのか?
適当に相手していると。
終いには、ヒステリーをおこしてしまった。
どうやら、俺が掲げる「支援者求む」の看板が気に喰わないらしい。
朝廷の確認も取っているのに、よくわからんこと言う。
「景観が悪い」
なんのこっちゃ、
近づいて入らなければ、読むこともできないはずなのに、
「まわりがみんな言っている」
周りを見渡しても、誰もいないけど?
「看板に偽りある」
はじめから、邪魔する奴は叩き潰すとしているが?
よくわからんが、自分のルールを押し付けているようだ、
で、俺の方針にも「二重規範」あるとのこと。
どのことを言ってるのか、聞いてもはぐらかす。
わけがわからん、
こちらは「支援者」と「奴ら」を線引きしているが、
そんなの当たり前だろが、
違うのか?
名札に住所が書かれていたので、偵察に行くと、
この近くの住人ではなく、
通りすがりの「奴ら」であることが判明した。
それを指摘すると「気持ち悪い」と言いながら逃げっていた。
何がしたかったのか、よくわからん。
とにかく、いきなり目の前にきて
要点を隠した話をされても困る。
きちんと話してくれれば答えやすいのに
世間知らずの、無礼な女であった。
とりあえず、「お札」を貼って
同じような「奴ら」来ないよう
見せしめのため、きっちりとどめを刺しておく。
戦では遠慮は禁物、やれるときにやっておねかねばならぬ。
あっ、遠くで何か叫んでいる。
「奴ら」は同じ行動するな、無視することにする。
こちらは自分の陣地を守り抜くのが目的であるので、
支援者じゃない者にあれこれ言われたくはない。
また同じような「奴ら」来るのだろうか?
自己中すぎて、メンドクサイので。
こんどは一言で「お札」を貼ることとしよう。
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