涙ながらに謝罪…バス運行会社社長が会見

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 15日、長野県軽井沢町でバスが転落し14人が死亡、26人が重軽傷を負った事故で東京のバス運行会社の社長が初めて記者会見し、「心の緩みがあったかもしれない」などと涙ながらに謝罪した。

 バスの運行会社「イーエスピー」の本社では16日午後、初めて高橋美作社長が報道陣の前に姿を現した。

 イーエスピー・高橋美作社長「この度はこのような重大な事故を起こしてしまい、改めておわび申し上げます」「もしかしたら、そういう心の緩みがあると思っています」

 会見では14日のバスの出発直前、高橋社長自らが、運転手の健康状態をみる点呼を行う予定だったが、社長が遅刻をし、点呼が行われなかったことが明らかにされた。

 またバスは当初予定の上信越道ではなく、事故現場の国道を走っていたが、同乗していた運転手の勝原さんが以前、勝手にルートを変えて走行し何度か注意を受けていたことも明かした。

 一方、事故当時運転していた土屋さんは先月、イーエスピーに採用されたばかりだったが、会社側は以前にバスや大型のトラックに乗ったことがあるから大丈夫と判断し、大型バスで2回の研修をさせた上で、実際に客を乗せたのは14日が4回目だったことを明らかにした。

 ずさんな管理体制を認めた高橋社長、最後は土下座して謝罪した。