01月16日 16時19分
事故で亡くなった川崎市宮前区の早稲田大学国際教養学部4年生、小室結さん(21)の母親は16日午後、自宅前で取材に応じました。
母親は、「娘は何事にも前向きに一生懸命に頑張り、いつも友達に囲まれ楽しそうでした。将来の夢は海外で活躍できるような仕事をすることだと日ごろから言っていました。いろいろ旅行していましたが、空の上から世界中を眺めたかったのかなと思っています。私は、娘が22年間の人生を精一杯頑張りやり残したことはないと信じていて、誇りに思っています」と話しました。
そのうえで、事故に巻き込まれたことについて、「娘は何でもやってみたいという性格で、初めてのスノーボードへの挑戦だったので、『気をつけて』と言って送り出しました。こういうことになってしまい、信じられないというのが正直なところで、実感は娘の姿がなくなってから湧いてくるんだろうと思います」と話していました。
そして、ツアーを企画した会社やバスの運行会社に対しては、「多くの学生が利用する格安ツアーだからこそ、安心して行くことができて、二度と親族が悲しい気持ちにならないような運営を心がけ、娘の死が無駄にならないように、皆さんで考えるきっかけにしてほしいです」と話していました。
また、事故で亡くなった東京外国語大学の1年生で、千葉市美浜区の西堀響さん(19)の小学校時代の同級生の男性は「信じたくなかった」などと話しました。
事故のニュースを見てショックを受けたという男性は「響くんが亡くなったと信じたくはなかったんですが、調べれば調べるほど、本当に起こったことだと分かりました。まだ実感が全然わいていません」と話しました。
男性は小学生のころ、西堀さんと野球をしたり自宅を訪ねたりして遊んだということで、男性は、「自分と同じ野球チームのファンで、一緒に遊んでいてすごく楽しかったです。小学校時代の友人をこんなに早く失うとは思いませんでした」と話していました。
この事故でさいたま市大宮区の早稲田大学の4年生阿部真理絵さん(22)を亡くした父親の知和さん(56)は「娘の遺体は家に戻ってきましたが普通にベッドで寝ているように感じられ、まだ亡くなったことが信じられません。明るい頑張り屋で、友達の多い子でした。将来は交通インフラの分野で世界に日本の技術を広めたいと話していて、就職先も決まったところでした。ツアーを企画した会社から一度、連絡がありましたがその後はつながらない状態で誠実さが感じられず、憤りを感じています。今回のようなバスツアーは人気だと聞きますが、料金の安さだけでなく安全性で選ぶことなどを親として子どもに指導しておくべきだったと非常に後悔しています」と話していました。
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