センター試験が全国693会場で始まる、56万人が受験
2016年1月16日11時58分 スポーツ報知
本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が16日、全国の693会場で始まった。日程は17日までの2日間で、志願者数は前年度より4636人多い56万3768人となった。参加する大学・短大は850校で過去最多。大学の内訳は国立82校、公立84校、私立527校で、国公立大は大学院大を除く全校が利用する。短大は157校。
大学入試センターによると、大きなトラブルの報告はなく、順調な滑り出しとなった。
初日は地理歴史と公民、国語、外国語で、英語はICプレーヤーを使うリスニング試験もある。17日は理科と数学を実施。センターはカンニングなど不正行為があった場合、その都道府県名と概要を17日夜に公表する。
受験生のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は46万2335人で82・0%に上る。既卒者は17・1%、高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者などが0・9%。
現在の高校3年生が高校に入った2013年度から新学習指導要領が完全実施されたため、今回は新課程対応の問題になる。旧課程で学んだ受験生への経過措置は「工業数理基礎」を除き実施しない。
得点調整は、地理歴史と公民、理科の一部科目で平均点に20点以上の差があった場合に実施する。受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。
平均点の中間発表は20日、得点調整の有無の発表は22日、平均点の最終発表は2月4日の予定。