CoCo壱カツ転売事件で、経営者を任意聴取
2016年1月16日17時23分 スポーツ報知
カレーチェーン店「CoCo壱番屋」が廃棄した冷凍カツが横流しされた事件で、愛知県警は16日、横流しした産廃業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)からカツを購入していた製麺業者「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の実質的経営者(78)に任意で事情を聴いた。
愛知県警は14日、処分を委託されたビーフカツ約4万枚を「堆肥化した」と壱番屋にうその報告をしたとして、廃棄物処理法違反の疑いでダイコーを家宅捜索。県警は16日、容疑を裏付けるため、みのりも家宅捜索し、ダイコーがどのように説明していたか、慎重に調べる。
みのりの実質的経営者によると、取引はダイコー側から持ちかけられ、ビーフ以外にも3種類の壱番屋のカツを購入していた。帳簿は残さず、卸す際には壱番屋の段ボールから詰め替えるよう指示された。みのりは箱を詰め替え、自社が製造元と印刷したシールを貼って卸業者に販売していたことが確認されている。
実質的経営者は「ビーフの横流しが公になった後、ダイコーから他のカツの仕入れを隠すよう連絡があった。それまで廃棄物とは知らなかった」と主張している。
岐阜県によると、みのりの冷凍庫からマグロや鶏肉など段ボール約200箱分の冷凍食品が見つかり、大半が賞味期限切れだった。県はダイコーから横流しされた廃棄物の疑いがあるとみて調べている。