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「保管はフロント内」志賀高原のホテル財布大量盗難

 川崎市にある私立高校の女子生徒175人がスキー合宿で泊まっていた下高井郡山ノ内町志賀高原の「ホテルサニー志賀」から、生徒の財布や現金計約80万円などが盗まれた事件で、ホテルの顧問弁護士は9日、取材に対して盗まれた物の詳しい保管状況を明らかにした。財布などは五つの段ボール箱に入れてフロント内で保管。盗まれたとみられる7日夜から8日朝にかけてはフロント前のシャッターを下ろし、フロントや事務室などに通じる出入り口も施錠してあったという。

 ホテル側は7日午後11時半ごろ、財布などがあることを確認して出入り口を施錠。8日午前7時半ごろ、社長が無くなっているのに気付いた時、出入り口は施錠されていたという。出入り口の鍵は社長ら2人が持っているほか、事務室でも1本保管していた。いずれも盗まれていないという。

 フロント周辺には荒らされた形跡がなく、置いてあった小銭なども無事だった。

 建造物侵入と盗みの疑いで捜査している中野署は9日、ホテルで関係者から事情を聴き、フロント周辺の鑑識活動をした。このホテルで昨年8月に都内の大手学習塾の夏期合宿に参加していた中学生約340人の財布や携帯電話が盗まれた事件との関連も調べている。

 ホテルサニー志賀の児玉茂社長はこの日、「ご迷惑をお掛け致しましたこと、深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。

(1月10日)

長野県のニュース(1月10日)