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【スポーツ】

[卓球]福原愛が好発進 張コーチと再タッグ

2016年1月15日 紙面から

女子シングルスで5回戦進出を決めた福原愛=東京体育館で(武藤健一撮影)

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◇全日本選手権

 卓球の第80回全日本選手権第4日は14日、東京体育館で一般の部の男女シングルス4回戦などを行った。女子4回戦から登場したリオデジャネイロ五輪代表候補の福原愛(27)=ANA=は、今大会から12年ロンドン五輪団体戦銀メダル獲得時の張莉梓(チャン・リサ)コーチ(33)とコンビを再結成。中川博子(23)=中国電力=に4−0でストレート勝ちした。同じくリオデジャネイロ五輪女子代表候補で3連覇を目指す石川佳純(22)=全農、男子同候補で史上最多タイとなる8回目の優勝を狙う水谷隼(26)=ビーコンラボ=も順当に5回戦へ進んだ。

 腰痛で昨年17大会ぶりに全日本選手権を欠場した福原が、2年ぶりに東京体育館で躍動感あふれるプレーを披露した。2大会前の全日本ダブルス準優勝の中川に付け入る隙を与えず、4−0の完勝で発進。柔和な笑みを浮かべた視線の先には、ロンドン五輪女子団体戦で銀メダルを獲得したときの張コーチがいた。

 「私が13歳のころから見ていただいているので、久しぶりでもすごくしっくりきます。今日の試合ものびのびとできたのは張コーチのおかげです」

 13年間組んだコンビを解消したのは2014年5月。張コーチが出産準備に入ったため、全日本選手権で史上2位となる7度優勝の馬場(旧姓星野)美香さん(50)に専任コーチをお願いしていた。しかし、頼りにしていたその馬場さんが体調不良でコーチ業を続けられなくなり、年始から代わりの指導者を探さなければならなくなった。だが、福原の答えは決まっていた。「リオに臨むにはもう張さんしかいない」。すぐに中国で家族と暮らしていた張コーチと連絡を取り、全日本選手権から帯同が可能になった。

 「張さんはたぶんお母さん(千代さん)よりも一緒にいる時間が長いので、すべての面を知っているし、すべての部分でサポートしてくれる。安心だしすごく卓球に専念できます」。前任時の張コーチは、不在の間もDVDなどで福原の全試合をチェックしてくれていた。そのありがたさをあらためて実感できた今回の1勝。日本卓球界の悲願でもある五輪での金メダル獲得を目指し、8月のリオまで再び張コーチとともに駆け抜ける。 (千葉亨)

 

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