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 高梁市を舞台にした映画「家族の日~ターザン故郷へ帰る~」の撮影が今月、同市内で続いている。監督は、岡山市出身で元NHKチーフディレクターの大森青児さん(66)。都会から高梁市に移住してきた家族の絆を描く、笑いあり、涙ありのエンターテインメント作品。撮影は25日までで、公開は来年春以降の予定。

 いじめの問題があり、東京から高梁市の古民家に引っ越してきた5人の家族。しかし、慣れない山村暮らしに戸惑い、不満を募らせる。そんななか、山に住む謎の男・ターザンと出会う子どもたち。豊かな自然や地元の人たちとのふれあいを通じて、家族は成長していく。父親役に伊原剛志さん(51)、母親役に田中美里さん(38)。このほか、平田満さん、川中美幸さん、大竹まことさん、岸部一徳さんらベテランが脇を固める。

 大森さんは、NHKで大河ドラマ「武田信玄」、連続テレビ小説「はね駒」などを担当した。57歳で退職後、舞台の演出を手がけ、今回が映画初監督。NHK時代の人脈を生かしてスタッフや役者を集めて、制作にこぎ着けた。ふるさとで映画を撮りたいと、県内で候補地を探し、作品の内容に合い、受け入れ態勢がしっかりしている高梁市でのロケを決めたという。