【注意】司法制度を悪用する架空請求業者が出現→無視すると合法的に金を奪われてしまう
Gil Pender 2016年1月16日
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皆さんは、架空請求のメールが届いたときにどのような対応をとっているだろうか。おそらく、多くの人は無視をしているはずだ。多くの場合はそれで問題ないが、無視されることを逆手に取った巧妙な手口の架空請求もあるので注意が必要だ。
参考:督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください(法務省)
手口はかなり大胆で、司法手続を悪用して合法的に金を奪おうとしてくる。
通常であれば裁判所から送られてきた公文書を無視をする人は流石にいないだろう。しかし、架空請求だからといって放置すると、相手の言い分がそのまま通ってしまうので、必ず異議の申立て(督促手続)や裁判所への出頭、答弁書の提出(少額訴訟)をしてほしい。
また、中には、偽の公文書を送りつけてくる架空請求業者もいるので要注意だ。
督促手続や少額訴訟に関する重要な文書は、上の画像のように「特別送達」という形で、裁判所からしか送られてこない。普通郵便だったり、裁判所以外から送られきたりした場合は怪しむべきだ。怪しい点がなかった時も、念のために発送元の連絡先が本当の裁判所であるかをチェックしてほしい。全国の裁判所の連絡先はこちらから確認可能だ。
当然ながら、本当の裁判所からの通知ではないと確認が取れた時は無視しても構わない。不安な時は消費生活センターに相談するのがベストだ。
消費生活センターは各市町村に設置されているほか、「188」の消費者ホットラインという電話窓口も開設されている。「架空請求に関する書類が届いた時は消費生活センターに相談」と覚えておけば、いつか役に立つかもしれない。
驚くことに、裁判所は詐欺かどうかを事前にチェックしてくれない。実際に被害に遭いそうになったTwitterユーザーが体験談を投稿しているので紹介する。
▼督促状の内容はこちら。明らかに胡散臭い内容の訴えも、制度上、裁判所は認めざるを得ない。
▼その後、法テラスに相談して対応したところ、相手はすぐに訴えを取り下げてきたとのこと。
相手は証拠もなく訴えを起こしているので、きちんと知識を持って対応すればすみやかに解決できる問題だ。皆さん、くれぐれも「放置」という間違った選択はしないようにしてほしい。
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