辺野古、初の木曜抗議に380人結集 囲いの柵押し返す
【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で14日早朝、普天間飛行場の移設に伴う新基地建設に反対する市民らによる初の「木曜大行動」があり、県内各地から約380人が集まった。機動隊と市民のもみ合いも発生した。70代女性が機動隊のバスに頭を打ち、救急車で搬送された。
シュワブ内には午前7時40分に工事関連車両が少なくとも7台入り、座り込む人が80人ほどに減った午前10時40分には土砂を積んだ大型トラックやトレーラーなど5台が入った。
ゲート前では午前7時ごろから機動隊員が座り込む市民らを抱えるなどして強制的に移動させたが、市民らの座り込みは国道の中央部まで広がり、排除しようとする機動隊との間で約40分間もみ合いが続いた。
機動隊員は排除した市民らを2カ所に集めて囲い込んだが、囲い込まれた市民らと機動隊の押し合いが発生し、市民らが囲い込みの柵ごと押し返す場面もあった。現場では「違法なことをするな」「帰れ」などと怒号が飛び交った。
一方、建設予定地であるシュワブ沖の海上では掘削機のあるクレーン船に作業員がいる様子が確認されている。市民らはカヌーや船に乗り、抗議の声を上げている。【琉球新報電子版】