日本あすタイ戦　決勝Ｔ進出を懸け相手をチェック

　【カタール（ドーハ）占部哲也】リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたＵ−２３（２３歳以下）アジア選手権で白星発進したＵ−２３日本代表は１４日、ドーハ市内で約１時間調整した。前日１３日の１次リーグＢ組初戦・北朝鮮戦は前半５分にＤＦ植田直道（２１）＝鹿島＝が先制点を挙げ、１−０で逃げ切った。同組のタイ−サウジアラビア戦が１−１で引き分けたため、日本は１６日のタイ戦で勝てば決勝トーナメント進出が決まる。

　白星発進し、決勝トーナメント進出に王手をかけた日本。イレブンは前夜のタイ−サウジアラビア戦をテレビ観戦し、１６日の試合へ向けて準備した。

　ＭＦ南野は岩波、室屋、亀川と４人でチェック。キアティスク監督が理想に掲げる名門バルセロナスタイルのパスサッカーに「普通にうまかった。１０番はいい選手だった」とアタッカー・パコーンを警戒した。日本は２０１４年１２月１４日に対戦して２−０で快勝しているが、１得点した豊川は「メンバーがだいぶ入れ替わっている」と気を引き締めた。

　エースＦＷの久保も「ボールをつないでくるイメージ。でも、やってみないとどうなるか分からない」。タイの中心選手は１５年東南アジア最優秀選手のチャナティプ。タイのメッシとも呼ばれ、１３年には清水の練習にも参加している男の対策も必要になってくる。

　日本が勝てば決勝トーナメントに進出できる状況だが、ＭＦ中島は「１位突破が大事になる。勝つだけじゃなくてプレーの質を高めて、結果も出したい」とパスサッカー対決での完全勝利を見据えた。

　＜日本の決勝トーナメント進出条件＞　日本が１６日のタイ戦で勝利すれば勝ち点６となり、Ｂ組の２位以上が確定して決勝トーナメント進出が決まる。同日に北朝鮮がサウジアラビアに勝った場合は、日本の１位突破が確定する。勝ち点で並んだ場合は、当該チームの対戦成績で順位が決まる。