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 TBS系の報道番組「NEWS23」の岸井成格(しげただ)アンカー(71)が、3月末で降板することになった。

 TBSテレビの15日の発表によると、岸井氏は4月1日付で同局専属のスペシャルコメンテーターに就任。出演中の「サンデーモーニング」や報道番組、特別番組などに番組の枠を超えて随時出演し、政治・経済・国際など様々なニュースの背景や展望を解説・論評する。「NEWS23」も春から内容をリニューアルする方針で、岸井氏の後任などについては後日発表するという。

 岸井氏は毎日新聞特別編集委員で、2013年4月から「NEWS23」のアンカーを務めていた。岸井氏は「この度、スペシャルコメンテーターとして報道の第一線で発信を続けていくことになりました。その責任・使命の重さを自覚し、決意を新たにしています」とコメントしている。

 同局が社外ジャーナリストと専属のスペシャルコメンテーター契約を結ぶのは初めて。

 昨年、番組内で同氏が、「(安全保障関連法案に)メディアとしても廃案に向けて声をずっとあげ続けるべきだ」と発言したことについて、作曲家すぎやまこういちさんが代表呼びかけ人の「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が「放送法に対する違反行為だ」とする意見広告を一部全国紙に出していた。

 TBS広報部は、今回の就任について「岸井氏の活躍の場を広げるため、以前から話し合いを進めていました。岸井氏の発言や意見広告とは全く関係ありません」としている。(松沢奈々子)