ここから本文です

有名温泉地、中国資本に呑み込まれ中国人増加か 北海道は高級外資系殺到で異次元状態

Business Journal 2015年12月11日(金)6時0分配信

●中国マネー、老舗温泉旅館にも

 国内の景気減速を受けて、中国マネーは海外に向かった。行き先は従来のオーストラリアや米国から、不動産が割安で円安傾向の日本が標的になった。東京五輪で訪日外国人がさらに増えることを見越して、最近は東京や京都といった訪日客に人気のゴールデンルートのエリア外でも、中国の投資が加速している。

 「爆買い」は地方の温泉旅館にまで及んでいる。草津温泉(群馬県)、川俣温泉(栃木県)、石和温泉(山梨県)で名の知れた温泉旅館を、中国資本が手に入れると取り沙汰されている。中国資本が買収したトマムや温泉旅館には、中国人観光客が大挙して押し寄せてくることも予想されている。

●外国資本が北海道のリゾート地に続々進出

 スターウッドホテル&リゾート(米コネチカット州)はキロロリゾートホールディングス(北海道余市郡)と運営委託契約を締結し、「シェラトン北海道キロロリゾート」を15年12月にオープンする。キロロは道内有数のリゾート地。マウンテンホテルを改装してシェラトンにするもので、国内8軒目のシェラトンホテルとなる。

 北海道ニセコ地区(後志管内ニセコ町)には2020年までに、米マリオット・インターナショナルの高級ホテル「リッツ・カールトンリザーブ」が開業する。リッツ・カールトンリザーブは、インドネシアのバリ島などで展開するリゾート向けの高級ホテルだ。米ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは、高級ブランド「パーク・ハイアット・ニセコHANAZONO」を19年に開業する。

 訪日観光客の増加や北海道新幹線の延伸計画などを追い風に、外国資本のホテル進出計画が目白押し。これに中国マネーが加わり、北海道はどのように変貌するのか、注目が集まっている。
(文=編集部)

文=編集部

2/2ページ

最終更新:2015年12月11日(金)6時0分

Business Journal

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

水中に潜む本当の危機
インドガリアルとキングコブラはインドの象徴ともいえる爬虫類ですが、水質汚汚濁のために存亡が危ぶまれています。環境保護者のロミュラスウィトカーがこの素晴らしい動物たちの貴重な映像をお見せして、彼らのそして私達の生活を支えている川の保全を訴えます。[new]