【ヒューマン】
出口が見えない不安と葛藤しながら、13年2月の「週刊文春」グラビア特集で約1カ月の撮影に挑んだ。「そこでカメラマンさんから『覚悟が足りない』と指摘された」ことがきっかけで奮起し、「あまちゃん」には「自分を変えたいという強い意志と熱量を込めた」とキッパリ。「だからこそ、私にとって転機の作品だと言えます」と胸を張った。
故郷の兵庫・伊丹市から上京して1人暮らし。和食中心の自炊生活で「かす汁が得意で、母にも食べてもらいました」と料理上手な一面もある。「(帰郷して)友達から『いつ会っても、架純は架純やな』って言われるのが一番うれしいです」と“素顔”の関西弁で明かした。
演技に対してストイックな有村だが、「疲れない?」との質問に「私、タフで風邪もひかないし。(苦手な)チーズ以外では簡単にはへこたれません!」とキュートにアピール。「演技や仕事を『こなす』意識ではなく、まずは現場の身近な人の心を動かせる演技を目指したいです」。地に足をつけ、女優道を極めていく。(山内倫)
有村 架純(ありむら・かすみ)
1993(平成5)年2月13日生まれ、22歳。兵庫県出身。2010年のテレビ朝日系「ハガネの女」で女優デビュー。11年公開の「阪急電車~片道15分の奇跡~」で映画デビュー。13年のNHK「あまちゃん」でブレークし、14年には「ジャンヌ・ダルク」で初舞台。昨年は映画「ビリギャル」に主演して話題に。趣味は散歩。1メートル60。
(紙面から)