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歌って踊って戦えるe-SportsアイドルSun Fairiesが秋葉原でデビュー!「LOL」デビューマッチとデビュー曲がお披露目。目標は世界大会での優勝!!

Impress Watch 1月16日(土)0時20分配信

歌って踊って戦えるe-SportsアイドルSun Fairiesが秋葉原でデビュー!「LOL」デビューマッチとデビュー曲がお披露目。目標は世界大会での優勝!!

写真:Impress Watch

 ケースエンターテイメントとe-Sports SQUAREは1月15日、日本初のe-Sportsアイドル「Sun Fairies」の発表会を、東京秋葉原のe-Sports SQUARE AKIHABARAにおいて開催した。会場には、関係者に加え、50名のユーザーを招き、パーティー形式によるカジュアルなお披露目イベントとなった。

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 e-Sportsアイドル「Sun Fairies」は、多数のアイドルを抱えるケースエンターテイメントと、e-Sports事業を展開するe-Sports SQUAREの両者の強みを活かしたプロジェクトとなる。ケースエンターテイメント所属の若手アイドル5人を、e-Sports SQUAREが全面バックアップして一流のe-Sportsアスリートに育て上げるというもの。

【Sun Fairies】

 これまでオンラインゲームとアイドルの関係は、「ドラゴンネスト」(ハンゲーム)における道重さゆみさんをはじめ、そのほとんどはプロモーションを目的に起用されるケースが多かったが、今回はまったく新しいケースで、若手アイドルがアイドルとe-Sportsアスリートの二足のわらじで活動していくというものだ。

 しかし、本当にそんなことができるのだろうか? なんちゃってe-Sportsアイドルではないのか? ろくに練習もしないのではないのか? 筆者を含め、おそらく来場者の多くは、そうした半信半疑の想いが頭の片隅にあったと思われるが、e-Sports全般を担当するe-Sports SQUARE店長の本田亮輔氏から発表された内容は、アイドルにとってはまさに苛烈な内容そのものだった。

 週休2日で、残り5日の営業日すべてに練習を入れ、うち2日間はオフラインで全体練習を実施する。もちろんアイドルとしても活動していくため、ダンスレッスンやボイストレーニング、公演なども挟んでいく。現在の計画では、午前中がアイドルとしての活動で、午後がe-Sportsアスリートとしての活動に割り当てられていた。まるで「アイドルマスター」のようなスケジュール設定だ。

 e-Sports活動とアイドル活動の比率は7対3で、いくらアイドルとして優れた実績を残し人気を集めても、e-Sports活動の評価が低い場合は“冷遇”することも発表された。具体的には、写真撮影やチーム活動時の立ち位置、メディアやイベントなどへの出演頻度、給与などを冷遇し、最悪、クビやメンバー入れ替えもあるという。

 「Sun Fairies」の目標は、秋葉原を中心にアイドルとして公演活動を続けながら、e-Sportsアスリートとして練習を重ね、国内外の大会に参加し、入賞、優勝を目指していく。今年はJCGの「League of Legends Master 2016」に5月の春シーズンから参加し、12月には国際親善試合を予定。目標は、3年後に女性「LOL」アスリートが参加する「LongZhu Gaming Queen」で優勝することだ。

 e-Sports SQUAREでも、単なるかけ声だけで終わらないように、プロチーム顔負けの体制を整えている。本田氏に加え、監督として元プロゲーマーの土井“yunn”優希氏、コーチとしてPlat3の実力を持つ武富宣利氏、アナリスト兼海外折衝としてDia5の実力を持つ浅野僚平氏を起用。4名体制でe-Sportsアスリートとしていく。まさにガチのe-Sportsアイドルプロジェクトだった。

 そうした彼女たちの最終目標は、アイドル業界、e-Sports業界の架け橋となり、歌と踊りとe-Sports活動で世界に熱狂と感動を生み出し、世界ナンバーワンのe-Sportsチームになること。さらに両業界のユーザーを増やし、業界の活性化を目指すこと。これが成功すれば世界的にも類を見ない“e-Sportsアイドル”の誕生となる。

【Sun Fairies事業計画】

 事業計画の説明後に行なわれたエキシビションマッチでは、e-Sports SQUAREの母体であるSANKO代表取締役社長 鈴木文雄氏をはじめ、“そこそこ”の「LOL」経験者5名による即席チームを相手に戦いが繰り広げられた。

 メンバーたちはそれぞれこの初陣を勝利で飾るため、年末年始は「LOL」の練習に明け暮れ、自信満々で望んだ一戦だったが、個々の動きは、熟練の経験者には劣り、序盤からCSで差を付けられる展開になっていた。お互い緊張しているためか、攻め手に欠き、10分が経過して出会い事故のような1キルのみ。

 序盤からCSで差を付けられた結果、Sun Fairiesは徐々に押されるようになり、果敢に先手先手で攻めるものの、確実な場面でキルを取り損ね、あるいはカウンターでキルされ、徐々に追い詰められていった。中盤以降、自力に差が付き、ダブルキル、トリプルキルが続出し、相手チームにACE(全員キルされた状態)が出てしまう一方的な展開になった。試合で解説に回った監督のyunn氏も、「練習が足りてない。キルを拾い損ねている。掛けてあげる言葉はない」と突き放したほどだ。

 それでも複数での行動が増える中盤以降は、事前に練習した連携パターンが決まったり、個人技が冴えて見事にキルを決め、いくつか見せ場を作っていた。冷静に観察すると両チームには明らかに実力に差があり、比較的序盤から勝負の行く末が見えていた戦いだったが、最後の最後まで諦めず1キルでも多く取ろうと頑張る彼女たちを応援している自分に気がついた。

 終わってみれば11対27と大差のついた戦いとなったが、e-Sportsアイドルという未知との遭遇は、意外に楽しい経験だった。彼女たちの名誉のために補足しておくと、まだe-Sportsアスリートとは言えない実力ではあるものの、数回プレイした程度、かろうじてルールが分かる程度ではなく、しっかり遊び込んだ形跡があり、極めて真面目にe-Sportsに取り組んでいる。このまま練習を重ね、今回の即席チームを鎧袖一触で撃破できるぐらいの実力を備えれば、大きなムーブメントになる可能性を感じた。彼女たちの成長を見守っていきたいところだ。

【戦い、そして敗れたSun Fairies】

【デビュー曲「Ugly tHe WorLd/Sun Fairies」】


【GAME Watch,中村聖司】

最終更新:1月16日(土)0時20分

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