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 処分されるはずの冷凍カツが、なぜ食品として消費者に届いてしまったのか。カレーチェーン店を展開する「壱番屋」が廃棄を委託した産業廃棄物処理業者から、名古屋市内のスーパーまでの流通ルートをたどった。

 壱番屋が、異物混入の可能性があるビーフカツ4万枚の廃棄を決め、愛知県稲沢市の「ダイコー」に渡したのは昨年10月19日。ダイコーは壱番屋から委託料を受け取っていたが、大半を処分せず、岐阜県羽島市の「みのりフーズ」に横流ししていた。

 みのりの実質的な経営者によると、1枚あたり33円で2万4千枚を買い取った。ダイコー側から「壱番屋の箱のままでは売らないように」と言われ、別の箱に詰め替えた。5枚単位で小分けされた袋には賞味期限はあったが、製造業者や使用原料は表示されていない。袋はそのままにした。