SMAP存続へ世論が追い風に…事務所内でも「世論の盛り上がり無視できない」の声浮上

2016年1月16日6時0分  スポーツ報知

 独立騒動の渦中にある人気グループ・SMAPを巡って、グループ存続を望むファンの声や世論がジャニーズ事務所を動かす可能性が浮上してきた。石破茂地方創生担当相(58)が15日、「(存続を)願っている」と語ったほか、タレントのミッツ・マングローブ(40)がSMAPへの熱い思いをつづったブログは「泣ける」と話題に。同事務所は態度を硬化させているが、事務所内では「世論の盛り上がりは無視できないのでは」との声も上がっている。

 衝撃の独立騒動が持ち上がってから2日、世論がSMAPのグループ継続の大きな追い風になり始めた。

 インターネットのファンサイトや、メンバーが出演するラジオ番組のホームページなどには「ずっと歌い続けてほしい」などのメッセージが殺到。1月14日付の「レコチョク シングルランキング デイリー」では「世界に一つだけの花」が1位に急浮上。「オレンジ」が8位、「夜空ノムコウ」が9位にランクインした。

 25年来のファンというミッツが13日夜に更新したブログは一気にインターネット上に拡散した。ブログはヒット曲「セロリ」の歌詞の「つまりは単純に…」のタイトルで、「いろいろな事情や経緯や感情があることは承知の上で、ただの勝手な言い分かもしれませんが、『解散してはいけない』グループがいるとしたら、それはSMAPだと思います。彼らが作り、変えてきた、日本の芸能、アイドル、音楽の常識は、計り知れないものです」と提言。「ここで看板を下ろされては困るのです」とつづった。このブログを支持する「いいね!」が1万を超えた。

 テレビ関係者によると、退社する女性マネジャーと共に独立するつもりだった中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草ナギ剛(41)、香取慎吾(38)は周囲の説得に一転、残留へ心が傾きつつあるという。すでにジャニーズ残留を決めている木村がメリー喜多川副社長に直接謝罪する場を設けてもらえるよう申し入れているが、メリー副社長の怒りはすさまじく、関係者は「並大抵の謝罪では許しを得ることは難しい」という。

 しかし、ここにきて世論が予想以上にSMAPの存続に向けて盛り上がり、音楽関係者は「ジャニーズ事務所の内部でも無視できないような流れになっている」と証言する。他のタレントに示しがつかないため、4人の残留には大きな壁が残るが、SMAPは単なるグループでは済まされないほど大きな存在。4人の態度と世論次第では存続に向けて話し合いが進む可能性もありそうだ。

 石破地方創生担当相もこの日の記者会見で「(SMAPは)国民的大スターであり、キャンディーズ解散にも匹敵する大きな出来事だ」と指摘。「5人がそろって発揮する持ち味に多くの国民が共感している。個人としては(グループの活動継続を)願っている」と語った。国民的アイドルの行く末は、国民の声にかかっている。

ジャニーズ
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