大谷にマサさんから指令　２００イニング＆２５０Ｋ

　日本ハム・大谷翔平投手（２１）が１４日、昨年現役を引退した前中日・山本昌広さん（５０）と千葉・鎌ケ谷２軍施設内で「大谷翔平スペシャル〜山本昌と世代を超えたエース対談〜」（ＢＳスカパー！　２月１５日放送）の番組収録を行った。対談後、山本さんは今季の２００投球回数、２５０奪三振超えを二刀流に期待し、大谷も意欲を示した。

　大谷の非凡な野球観を聞いたレジェンド左腕は、今季のさらなる飛躍を確信した。「考え方がしっかりしている。僕らが３５歳ぐらいで気づいたことがもうできている。素材、人間性とかを含めて末恐ろしい子だと思った」。やはり規格外の二刀流男。だからこそ、これまで以上の期待を寄せるとともに、厳しいノルマを課した。

　「２００イニング到達、２５０三振を取れないかと。大人のピッチングができてるし、後はケガさえしなければ…」。レジェンド左腕は、そう熱く語った。昨季は１６０イニング２／３で１９６奪三振。大谷も山本さんの要望に応えるように「高い目標を持つことは大事と思います」と、キャリアハイ更新へ意欲をみせた。

　５０歳まで現役を続けられた秘訣（ひけつ）は…。２９歳年上の大先輩の言葉をグッとかみしめた。「何かを継続して信じてやっていくことが一番大事。僕は寝る前、手首を鍛えるトレーニングはずっとやってきた」。そんなレジェンド左腕の金言に、大谷は何度もうなずいた。

　山本さんも自身の持つ数々の最年長記録を破る可能性を、２１歳の若武者に見出したのだろう。大谷の肩甲骨の柔らかさを絶賛。５０歳を超えての現役続行も期待した。

　「故障しなければ、大きな武器になる。日本の最高レベルの投手の一人なんで、長くやってもらいたい。５０過ぎまで放って僕を破ってもらいたい」。一方の大谷も「（野球生活を）長くやるのは大事」とレジェンド超えに意欲満々。伝説の男と伝説を築く男の有意義な空間だった。　（水足丈夫）