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【芸能・社会】

ジャニーズ、SMAP見限った!? メンバー4人を慰留せず

2016年1月15日 紙面から

 SMAPの解散は避けられないことが、関係者などへの取材で14日、明らかになった。

 13日にジャニーズ事務所が報道各社に宛てたFAXでは「一部メンバー(本紙注・中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾)の独立問題と、担当マネジャーの取締役辞任等」について「協議・交渉」していることを認めたが、独立を許すかどうかはもはや問題ではなくなっているもようだ。

 事務所側に4人を慰留する意思はなく、現在、4人が事務所を出て行くことを前提に、この問題で損害を受けることになるCM、番組関係者への対応など「その後」に向けた協議に力が注がれているという。

 メンバーの中で木村拓哉(43)だけは「事務所のおかげで今日があるので裏切れない」と残留を決めている。

 他の4人も心中は揺れているようだが、事務所よりも担当女性マネジャーを選んだことへの事務所上層部の怒りは相当なもので、翻意しても引き返す道は閉ざされた。SMAPの契約は今年9月まで残っているが、“戦後処理”が済めば、期間満了を待たずに辞める可能性もある。

 辞めた場合、4人がこれから芸能界で生きていくには厳しい現実が待っている。

 これまでも独立で苦汁をなめた芸能人は多い。郷ひろみ(60)、本木雅弘(50)ら独立して成功した例もあるが、本人の実力、人気とは別の力学が働くのが芸能界。

 あるテレビ関係者は「事務所の看板を下ろして出演の交渉に来られても、今まで通り『じゃあ、やりましょう』というのは難しい。平和的に話し合って独立したならともかく、以前いた事務所への気遣いは当然考える」と話す。

 別のテレビ関係者は「タレントが事務所から独立しても、そのまま番組に出てもらい、タイトルを変えて続けることはできる。ただしその場合、もといた事務所が『だったらうちのタレントは、おたくの局に出さない』と横やりを入れられるかもしれない。いくら人気があっても、結局は局と事務所との力関係です」と明かす。

 SMAPは数多くの番組に出演している。正式発表がない現時点では、テレビ各局は「番組に変更はない」と静観を装うしかないが、解散した場合、番組の打ち切りは必至だ。

 しかし、新番組の立ち上げには時間がかかる。テレビ業界は慢性的な人材不足で、スタッフが確保できないのだ。前出の関係者は「例えば4月改編の番組は前年12月から動き出している。もし今から4月にSMAPの番組を打ち切って新番組を立ち上げるのは絶対にムリ。急場しのぎで作ったとしても、視聴率が取れない」と断言する。

 ジャニーズ事務所もテレビ局もファンも、幕引きが遅れて得する人は誰もいない。

 

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