Ads:
我が家の近くで空き巣が連続してあったらしいという連絡が町内会経由で入ってきたのは、まさに実家にむけて留守にしようとしている年の瀬でした。多分なにもないのでしょうけど、どことなく心配になります。
そこで重い腰を上げて設定して導入したのが、2013年の記事で紹介し、IndieGogo で出資金をあつめていた防犯デバイス「Canary」です。この手のクラウドファンディングとしてはきわめてうまくいった部類で、予定通り製品は届いているだけでなく、現在製品版がちゃんと生産されている成功したプロジェクトです。
Canaryは自宅のネットワークに有線かWiFiで接続し、iPhoneアプリから監視するというとても簡単な防犯デバイスです。でも各種センサーがとても良く出来ていて、アプリもしっかりと動作するので大手の防犯サービスよりも安価でひょっとした高機能を期待できるかもしれません。
Canaryの導入と設置
Canaryが一番手間なのは導入時です。自宅のネットワークを登録し、CanaryのウェブサービスとiPhoneを認証させる必要があるのですが、ここでアプリがクラッシュしてしまうと中途半端に登録が行われて認証が先に進まなくなってしまいます。
私も専用ケーブルでiPhoneとCanaryを連携するところでハマってしまいましたので、サポートに連絡をしたところよくあるケースみたいで15分でサービス認証をリセットしてくれました。そこからは導入はスムーズにいきました。今回は部屋全体を見渡せる場所に有線で接続して設置しておきます。
Canary には147度の広角の監視が可能な1080p HDカメラ、暗視モード、動体センサーがついていて部屋のなかの動きは自動的にiPhoneにプッシュして教えてくれます。また本体自体に三軸のセンサー、マイク、明度センサー、温湿度計、空気中の粒子センサーがついています。
iPhoneアプリには設置場所をGPSで登録しておくことで、スマートフォンをもって自宅を離れると自動的にDisarm「非監視モード」からArmed「監視モード」に移行します。また、自分が不在でも家族がいるとわかっていてカメラを利用したくないときに使う、プライバシーモードが存在します。
あとはでかけているさいにいつでもCanaryアプリを開いて監視している部屋のライブ映像をチェックすることができます。動きを検出した時にはその前後数秒の動画が編集されてアプリにプッシュされるという高機能さです。
気温・湿度・空気クオリティの数値はグラフとなって表示されますので異常がないか調べることもできますし、火事などの際の異常な温度、水漏れやボイラーの蒸気漏れといった事象、あるいは煙も通知が届くようになっています。
温湿度計はさておき、空気クオリティのセンサーはちゃんと動くのか疑わしかったのですが、設置してから料理をしたら一気にこのグラフの数値が上昇して、食べ物の臭いを検知しているのには驚きました。有能です。
動体センサーもたいへん有能です。家を留守にしている際に一度だけ、想定外の通知がやってきたことがあるのですが、なにかと思って動画をチェックしてみると…部屋の反対側で壁に貼り付けたポスターがぱらりとめくれて落ちるところを検出したのでした。これなら部屋のなかのどんな動きも見逃しません。侵入などがライブ映像から確認された場合には、iPhone アプリ経由でCanary本体から警報をならして侵入者を撃退することも可能です。
Canary にかかる費用
Canaryを利用するには本体とiPhone、常時接続のネットワーク、そしてCanaryのウェブサービスを購読する必要があります。私は IndieGogo の最初期に出資したので安く購入できたのですが、Canary 本体は4-6万円ほどと、ちょっと高い買い物となっています。
ウェブサービスは動画が何日間保存されるかでプランが分かれますが、2日も保存されていればよいというなら最も安い$50程度のプランで十分でしょう。これだって、通常の警備会社に比べればたいへんお得です。
Canaryは同一ネットワークに最大で4基設置することが可能ですので、二つで死角をなくしたり、店の入口方向と裏口を同時に監視といったこともできます。
デバイスの初期投資が必要ですが、トータルで考えるならば警備会社よりも得な面が多いですね。防犯に、ペットの監視などといった用途に検討してみてください。
Ads: