カレー店「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄した冷凍ビーフカツが横流しされた事件で、岐阜県は15日、冷凍カツの転売を仲介した製麺業「みのりフーズ」(同県羽島市)の冷凍庫から、壱番屋製品以外の焼き鳥など段ボール約200箱分の賞味期限切れ冷凍食品が発見されたと発表した。
みのりフーズは産業廃棄物処理会社「ダイコー」(愛知県稲沢市)が、壱番屋から廃棄を委託された冷凍カツを入手していた。みのりフーズの実質経営者の男性は岐阜県に対し、壱番屋以外の製品についても「ダイコーから入手した」と話しており、県は横流しされた可能性があるとみて確認を進めている。
県の15日の調査で、賞味期限が切れた段ボール入りの焼き鳥136箱、ビンチョウマグロのスライス49箱、フライドチキン20箱が、みのりフーズの冷凍庫内から見つかった。いずれも壱番屋以外の製品で、段ボール箱にはメーカー名が表示されているものもあった。県が詳しい製造元などを調べている。
冷凍庫からはこの他、市販されていない壱番屋のチキンカツ、メンチカツ、ロースカツも新たに計約400個見つかった。包装されたもののほか、段ボール箱にビニールを敷いた状態でバラ詰めにされたものもあった。
県は流通経路などを調べるとともに、食品衛生法に抵触する恐れがあるとして厚生労働省と協議。岐阜県警にも情報を提供するという。
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