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バス転落 事故直前に「かなりのスピードで揺れ」
1月16日 5時51分

バス転落 事故直前に「かなりのスピードで揺れ」
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15日、長野県軽井沢町のバイパスでスキー客を乗せたバスが道路から転落し、乗員2人を含む14人が死亡、2人が重体になっている事故で、乗客の一部が「バスは事故の直前、かなりのスピードを出して左右に揺れていた」などと話していることが分かり、警察は運転に問題があったとみて詳しい状況を調べています。
15日の午前2時ごろ、軽井沢町の国道18号の碓氷バイパスで、乗客39人と乗員2人の合わせて41人が乗ったスキーツアーのバスが反対車線に出てガードレールを乗り越え、およそ3メートル下に転落しました。
この事故で、乗客12人と乗員2人の合わせて14人が死亡し、死亡した乗客は全員が19歳から22歳の大学生で、男性が9人、女性が5人と確認されました。また、乗客26人がけがをしていて、このうち23歳と21歳の男性2人が重体、15人が頭や足の骨を折るなどの大けがだということです。
ツアーを企画した東京・渋谷区の「キースツアー」によりますと、このバスは東京を出発して、長野県飯山市の斑尾高原に向かっていましたが、行程表にある上信越自動車道ではなく、別のルートの碓氷バイパスを通っていました。
現場は左に曲がるゆるやかなカーブで、警察によりますと、現場のガードレールの痕跡からバスは進行方向の左側のガードレールに接触したあと、右側の反対車線を越えてガードレールに突っ込んだ可能性があるということです。
さらに、乗客の一部が「バスは事故を起こす直前、かなりのスピードを出して左右に揺れた」などと話していることが分かりました。
警察は15日夜から16日未明にかけて、東京・羽村市にあるバス運行会社「イーエスピー」を7時間にわたって捜索し、段ボール箱15箱などで関係する資料を押収しました。警察はバスの運転に問題があったとみて詳しい状況を調べるとともに、16日にもツアーを企画した会社などを過失運転致死傷の疑いで捜索し、安全管理などに問題がなかったか調べを進めることにしています。

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