タイで新種の草食恐竜化石

イグアノドン類

2016年1月15日 11時43分

画像 「シリントーナ・コラーテンシス」と命名されたイグアノドン類の新種の頭部復元図(画:大西陽子、福井県立大恐竜学研究所提供) 福井県立大の恐竜学研究所(同県永平寺町)は15日、タイ東北部の白亜紀前期(約1億2千万年前)の地層で2006~12年に見つかった恐竜の化石が、草食恐竜イグアノドン類の新種と判明したと発表した。論文は米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

 脳函と呼ばれる頭骨の一部や上顎の骨、頬骨の化石などが、ほぼ同じ場所で見つかった。頭頂部の突起が前方まで伸びていることや、同時期の地層から発見された2種類のイグアノドン類とは上顎や下顎の骨の形状が違うことなどから、新種と分かったという。頭骨の大きさなどから、全長6メートルとみられる。

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