Microsoft、JavaScriptエンジン「ChakraCore」のソースコードを公開

　米Microsoft Corporationは13日（現地時間）、JavaScriptエンジン「ChakraCore」のソースコードを公開した。ライセンスはMIT。現在、“GitHub”のプロジェクトページから入手可能。

　「ChakraCore」は、「Microsoft Edge」やHTML/CSS/JavaScriptベースの“ユニバーサル Windows プラットフォーム（UWP）”アプリケーションなどで利用されているハイパフォーマンスなJavaScriptエンジン“Chakra”の中核部分をオープンソース化したもの。“Chakra”から「Microsoft Edge」やUWPアプリとの接続部分と、COMベースのAPIが取り除かれたものとなっている。

　「ChakraCore」はx86/x64/ARM環境での実行時（JIT）コンパイルやガベージコレクションに対応し、最新のJavaScript機能を幅広くサポートする。また、“JavaScript Runtime（JSRT）API”をサポートしており、開発者が自分のアプリケーションへ「ChakraCore」を埋め込むのも比較的容易だ。

　現在のところ、「ChakraCore」は「Visual Studio 2013」または「Visual Studio 2015」がインストールされたWindows 7 SP1/Windows Server 2008 R2以降の環境でコンパイルが可能（要C++言語サポート）。今後は「Node.js」への組み込みや、Windows以外のプラットフォームサポートの強化などを進めていくという。