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 ウクライナ検察当局が、ロシアが併合したクリミア半島に違法に入ったとして、NHKの取材班に対する捜査を開始したと発表した。ウクライナ・メディアが15日、報じた。検察当局は、取材班が今月12日にクリミア半島のヤルタで取材を行ったとしているが、NHKは否定している。

 2014年の併合以降、クリミアはロシアが実効支配しており、モスクワから「国内便」が飛んでいる。一方、ウクライナ政府は、クリミアにはウクライナ側から必要な手続きを行った上で入るよう求めている。 ウクライナ検察は発表で、「ロシアに一時的に占領されているクリミアは、ウクライナ領の一部であり、入域のために特別な法的枠組みが用意されている」とした。

 NHKは「取材班は今月12日に現地を訪れておらず事実無根。以前、ウクライナ政府から許可を得て入ったことはあるが、取材班はすでに日本に帰国している」としている。(モスクワ=駒木明義)