東京・港区のジャニーズ事務所

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 SMAP解散をめぐる動きが、収束の気配をみせない――。

 今週13日付の日刊スポーツとスポーツニッポンのスクープで明らかとなった今回の騒動だが、一連の報道を総合すると木村拓哉だけがジャニーズ事務所に残り、中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛(編注:「なぎ」は正式名は漢字)、香取慎吾は独立する可能性が濃厚とみられている。なぜ、ここまで事態がこじれてしまったのだろうか。週刊誌記者が語る。

「ひとえに、SMAPマネージャーでジャニーズ事務所マネージメント室長の飯島三智さんと、同事務所のメリー喜多川副社長の対立です。世間一般の感覚とは大きく乖離するのですが、実はSMAPはジャニーズのなかでは“傍流”扱い。その原因のひとつには、飯島さんの仕事のやり方にあります。デビュー当初かなり苦戦したSMAPを今の地位にまで育てたのは飯島さんの力による部分が大きいのは誰もが認めるところであり、テレビ局関係者からの信頼も絶大ですが、それゆえSMAPに関することはなんでも飯島さんが独断で進めてしまうため、ジャニーズ内で“SMAP班”は完全に浮いた存在です」

 そして“傍流扱い”のもうひとつの大きな原因は、メリー氏にあるという。

「メリーさんは、木村拓哉以外のSMAPメンバーをアイドルとして認めていません。メリーさんのなかには『アイドルとはかくあるべき』という確固たる理想像があり、そこから外れるためです。メリーさん、すなわちジャニーズにとって王道は東山紀之であり近藤真彦であり、TOKIOの長瀬智也なのです。ジャニーズ内で腫れ物扱いだったSMAPと飯島さんの独立話は、芸能界では数年前から何度も浮上しては消えるという状況が続いていました」(同)

 そして決定打となったのが、昨年1月に「週刊文春」(文藝春秋)に掲載され世間を驚かせた、メリー氏への長時間インタビューだったという。

「インタビュー内でメリーさんは、『あの子たちは踊れないからダメ』とSMAPを酷評するばかりか、飯島さんを突然取材の場に呼び出し『(ジュリー氏と対立するなら)SMAPを連れて事務所を出て行け』と叱責。これにはSMAPメンバーもさすがに堪えたようで、昨年秋以降一気に独立の動きが加速し、テレビ局や芸能界関係者の間で解散の噂が広まっていきました」(同)

●SMAP解散回避の可能性

 一部報道によれば、飯島氏の独立が失敗し芸能界を離れることになったため、木村以外の中居らメンバーも独立を撤回してジャニーズに残り、SMAP解散は回避される可能性もあるともいわれているが、別の週刊誌記者は語る。

「100%それはないと断言できます。なぜなら、一度は独立を決めたSMAPメンバーの復帰など、メリーさんが絶対に許さないからです。しかし常識的に考えて、これだけ人気のあるアイドルグループが、メンバーの意向ではなく副社長とマネージャー間の諍いがきっかけで解散する事態など異常といえます。さらにいえば、解散回避の可能性を事務所の副社長が自らの感情を理由に潰すなど、あってはいけないことです。

 SMAPはCDデビューから25年目を迎えた今も、ひとつのツアーで累計100万人以上を動員するほどの力を持ち、ソロを除いたグループの活動だけでも事務所にもたらす収入は年間200億円以上ともいわれています。そんなグループを個人的な感情で潰すなど、企業経営者の行動としては破綻しています。それ以前に、これまで長年SMAPを支えてくれたファンの気持ちを、一体なんだと思っているのか。タレントとそのファンへの愛情を失った人が、果たして芸能事務所の経営者にふさわしいといえるでしょうか」

 SMAPのファンは、デビュー当時から長年にわたり熱心に応援している人が多いことでも知られている。そんなSMAPファンたちは今、何を思っているのだろうか。
(文=編集部)