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News Up 楽器の値上げ なぜ?1月16日 1時25分
円安による輸入原材料の高騰で、身近な食品や飲料、それに衣料品など、さまざまな物の価格が上がっている昨今。値上げと聞いてもあまり驚かなくなりましたが、ネットを見ていると、こんなつぶやきに目が止まりました。「ピアノの値上がり本当?」「ギターの値段がどんどん高騰していくなあ」。ピアノやギターが高騰?なぜなのか、取材しました。(ネット報道部 副島晋)
なぜギターが・・
岐阜県可児市にあるギターメーカ-「ヤイリギター」。
今月21日の出荷分から平成15年以来、13年ぶりの価格改定に踏み切ります。
5000円から7万円の値上げ。例えば28万円のモデルが33万円になります。
理由について聞くと「ギターに使われる『スプルース』といった木材の価格が上昇している。特に樹齢150年から200年といった希少で品質のよい木材は手に入りにくいうえ、塗料やパーツなどの部品コストも上昇しているため、出荷価格を上げざるをえない」と話していました。
スプルースは、マツ科の常緑針葉樹で、北米やヨーロッパなど寒冷な地域に分布しています。なかでも楽器の製作に適している樹齢が長い木は、これまでの伐採で数が減っているうえ、円安と世界的な奪い合いで価格が上昇しているといいます。
今月21日の出荷分から平成15年以来、13年ぶりの価格改定に踏み切ります。
5000円から7万円の値上げ。例えば28万円のモデルが33万円になります。
理由について聞くと「ギターに使われる『スプルース』といった木材の価格が上昇している。特に樹齢150年から200年といった希少で品質のよい木材は手に入りにくいうえ、塗料やパーツなどの部品コストも上昇しているため、出荷価格を上げざるをえない」と話していました。
スプルースは、マツ科の常緑針葉樹で、北米やヨーロッパなど寒冷な地域に分布しています。なかでも楽器の製作に適している樹齢が長い木は、これまでの伐採で数が減っているうえ、円安と世界的な奪い合いで価格が上昇しているといいます。
ピアノも
ギターのほかにも大きな影響を受けている楽器がありました。
ピアノです。鍵盤や側板など、多くの部分が木で作られています。
ドイツとアメリカに拠点がある高級ピアノメーカー「スタインウェイ」は、今月1日から、日本国内での販売価格を引き上げました。値上げの幅は10万円から40万円。
国内の大手メーカー「ヤマハ」と「河合楽器製作所」も、去年8月、グランドピアノとアップライトピアノの価格を5万円から15万円前後、上げました。
いずれのメーカーも、木材などの調達コストの増加を理由に挙げています。
その中で、一つ気になることを聞きました。
スタインウェイの担当者は、品質のよいスプルースの木材を確保するのが難しくなっている背景に、地球温暖化の影響もあるかもしれないと言うのです。
温暖化で木の生育が早まることで、年輪の幅が広くなり、音をよく伝えるとされる木目が細かい木が減っていると言います。
ピアノです。鍵盤や側板など、多くの部分が木で作られています。
ドイツとアメリカに拠点がある高級ピアノメーカー「スタインウェイ」は、今月1日から、日本国内での販売価格を引き上げました。値上げの幅は10万円から40万円。
国内の大手メーカー「ヤマハ」と「河合楽器製作所」も、去年8月、グランドピアノとアップライトピアノの価格を5万円から15万円前後、上げました。
いずれのメーカーも、木材などの調達コストの増加を理由に挙げています。
その中で、一つ気になることを聞きました。
スタインウェイの担当者は、品質のよいスプルースの木材を確保するのが難しくなっている背景に、地球温暖化の影響もあるかもしれないと言うのです。
温暖化で木の生育が早まることで、年輪の幅が広くなり、音をよく伝えるとされる木目が細かい木が減っていると言います。
手が届く楽器に
東京・銀座にある老舗の楽器店「山野楽器」の担当者は、「少し価格が上がっても、品質のよいものを音楽ファンに届けたい。十分に理解してもらえるよう説明していきたい」と話していました。
ただでさえ高いイメージのある楽器が、さらに価格が上がって、子どもや若者の手が届かないものにはなってほしくないと思います。
ただでさえ高いイメージのある楽器が、さらに価格が上がって、子どもや若者の手が届かないものにはなってほしくないと思います。