関西 NEWS WEB

ニュース詳細
傍聴席から議場にカラーボール

01月15日 20時40分

傍聴席から議場にカラーボール

2003183102_20160115211031.mp4

大阪市議会では15日、ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動への対策を盛り込んだ条例案の審議が行われている中、傍聴席からカラーボールのようなものが投げ込まれて、議場は一時騒然となり、審議が中断しています。
大阪市役所の8階にある市議会の本会議場では、15日午後7時前から、ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動への対策を盛り込んだ条例案の審議が行われていました。
この中では、条例案の採決に先立って、各会派による賛成討論、反対討論が行われていましたが、午後7時20分すぎ、大阪維新の会の議員が賛成討論を行っている最中、傍聴席からカラーボールのようなものが議場内に投げ込まれて、演壇にあたり、議場は一時騒然となりました。
カラーボールのようなものを投げ込んだ男性は、「表現の自由を守れ」などと繰り返し叫んだあと、近くにいた別の男性に殴りかかり、もみ合いとなりました。
そして、男性は警備員に取り押さえられ、傍聴席の外に連れ出されました。
こうした事態を受けて、東議長は議場の秩序を保つためとして、休憩に入ることを宣言し、現在、審議が中断しています。
その後、議場には、警察官が入り、カラーボールのようなもので汚れた机などの写真を撮影したり、関係者から話を聞いたりしています。
議会事務局によりますと、審議の再開は、警察による現場検証や議場内の清掃が終わった段階で、判断することになるということです。
カラーボールのようなものが投げ込まれた時に、賛成討論を行っていた大阪維新の会の藤田暁議員は記者団に対し、「最初は、ビンか何かを投げられたと思った。賛否が分かれる条例案の審議だったので、きょうは、何かあるかもしれないとも思っていた。市議会で、暴力的な行為があったことは、非常に残念だ」と述べました。

関西のニュース

新着ニュース

このページの先頭へ