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大阪市 ヘイトスピーチ対策条例案可決 全国初か
1月15日 23時48分

ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動への対策を盛り込んだ、大阪市の条例案が賛成多数で可決されました。ヘイトスピーチ対策の条例の制定は、全国で初めてではないかということです。
条例は、▽ヘイトスピーチは、個人の尊厳を傷つけ、差別意識をうむおそれがあり、抑止を図る必要があるとして、▽ヘイトスピーチを行った個人や団体の名前を市が公表するとしています。▽公表に当たっては、対象となる個人や団体の言動がヘイトスピーチに当たるかどうか外部の有識者で作る審査会の意見を聞いたうえで判断します。
また、▽今後、国がヘイトスピーチ対策の法律を制定した場合には、必要に応じて内容を見直すとしています。
条例案の審議は、15日午後7時前から大阪市議会の本会議場で始まりましたが、地域政党・大阪維新の会の議員が賛成討論を行っている最中、傍聴席からカラーボールのようなものが議場内に投げ込まれたため、およそ2時間半にわたって中断しました。本会議場では、警察による現場検証が行われていることから、審議は、大阪市役所の特別委員会室に場所を移して午後10時すぎに再開され、採決の結果、大阪維新の会や公明党、共産党などの賛成多数で条例案は可決されました。
大阪市によりますと、ヘイトスピーチ対策の条例の制定は、全国で初めてではないかということです。

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