台湾旗を振った新人アイドル、中国大陸での活動休止

TWICEツウィに批判

「台湾独立支持、中国テレビ出演NO」「まだ16歳、政治的意図なし」

台湾旗を振った新人アイドル、中国大陸での活動休止

 韓国の新人アイドルグループの台湾出身メンバーが政治的な騒動に巻き込まれ、中国での活動が危ぶまれている。

 所属事務所JYPエンターテインメントは14日、9人組女性アイドルグループ「TWICE」のメンバー、ツウィ(本名:周子瑜〈トウ・ツウィ〉、16)の中国での活動を当分中止すると発表した。これは、ツウィが昨年11月にMBC『マイ・リトル・テレビ』に出演した際、台湾の旗を振ったことから、中国で非難が巻き起こったためだ。台湾の旗「青天白日満地紅旗」は中国内では台湾独立の象徴のように見なされている。 2012年のロンドン五輪では、この旗がロンドン市内に掲げられたが、中国大使館の抗議により撤去させられている。

 ツウィはこの番組で自己紹介をした時、台湾出身であることを知ってもらおうと、韓国国旗の太極旗と一緒にこの旗を振った。放送当時はそれほど問題視されなかったが、このほどツウィが中国の安徽テレビや北京BTVの新年特集番組に出演することになったというニュースが報道されたのを受け、問題視する声が上がり始めた。台湾出身の歌手が中国版ツイッターの微博(ウェイボー)に台湾の旗を持つツウィの写真をアップ、「この場面は台湾独立を支持する現地メディアに報道され、『誇りに思う』という反応があった。台湾人ツウィと日本人メンバー3人が所属するグループが中国のテレビ番組に出演することに反対する」と書き込んだ。この歌手は台湾独立に反対しているという。中国でもSNSを中心に「台湾独立を支持しながら中国で金を稼ぐのか」とツウィに対し非難の声が高まっている。

 JYPは13日、「ツウィは16歳の未成年者で、政治的な考えを持っているわけではない」と釈明するプレスリリースを出したが、こうした騒ぎが鎮まるまでツウィの中国活動を暫定的に中止することにした。ツウィは抜群のルックスでデビュー当初から注目を浴び、最近では韓国の通信会社の広告モデルに起用されている。「第2のAOAソルヒョン」とも呼ばれ、人気急上昇中だ。

権承俊(クォン・スンジュン)記者
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