世界遺産【オーストラリア大陸1〜伝説のマンタと赤と黒の奇岩】 2016.01.10


オーストラリアの世界遺産
岬に立つと風の強さに圧倒されます
ヤバイこれわ〜ッ何だこれ飛ばされるよこれうわッ目が…うわッ目が開かないめちゃくちゃ貴重な場所じゃないかなって思いますけれどねこれに乗せてくれるということでグッドモーニング
オーストラリア西部には乾いた峡谷が続きます
すごいね世界遺産言葉になりません
沿岸に長く続く…
いるいるいるいるすごい!いるいる分かる分かる
何だと思いますか?
ワンモアアゲインあっちだ今度あっちあそこあそこ潮吹いたほら
空から見ると小さいのですが
体長10メートルを超える…
世界最古の大陸ともいわれる…
東海岸には南北3500キロに及ぶ
緑豊かな世界があります
一方大陸の大半を占めるのは乾いた大地
このまったく異なる環境にある世界遺産を
私藤原が旅しました
2週にわたるオーストラリア大陸スペシャル
今日は
オーストラリアの西側
4つの世界遺産を旅します
まずは西の果て
陸と海が含まれる世界遺産です
海岸に沿った世界最長のサンゴ礁の海です
この海に伝説の生き物がすんでいます
地元の海洋生物学者フレイザーさんは言います
「そのマンタはニンガルーコーストの主といってもいいんだ」と
僕も潜ってみます
海岸線から300メートルほどの白波までが
サンゴのいる浅い海です
海岸の近くに260キロもサンゴ礁が続くのは
世界でもここだけです
白波の下はサンゴの崖
その外は水深が急に深くなります
氷河期が終わり海面が上昇
光を求めて成長したサンゴ礁はやがて
内側の海を守る防波堤となったのです
サンゴの壁に守られた穏やかな海は
生き物達の楽園です
そして外の海を回遊することなく
ここに1年を通じてすむ巨大マンタがいるというのです
マンタに会うことは
今回の旅の大きな楽しみの一つでした
俺聞いたのはね貴重な経験だよ
さあ僕は幸せになれるのでしょうか?
マンタがいるとガイドが手を挙げるのですが
いきなり挙がりました
これ僕の持つ小型カメラの映像なのですが
前方に黒いシルエット
世界最大のエイマンタです
中でもこれは全身が真っ黒の
珍しいブラックマンタ
体長は4メートルもあります
巨大ですが毒針もなく穏やかな性格なので
ダイバーに人気の的です
この海に定住しウーピーと名付けられ
伝説のマンタとなりました
ウーピーにとってこの海はごちそうの宝庫だといいます
でも一体何を食べているのでしょうか?
フレイザーさんがマンタの食べ物を見せてくれます
引き寄せているのは1ミリ以下の細かい目の網です
これがマンタの餌
海洋学的にもユニークで海岸沿いにプランクトンが集中していますプランクトンの密度が高いためマンタもたくさんやって来るのです
このサンゴ礁に暮らすマンタはおよそ30匹
プランクトンがさらに増えるサンゴの産卵期には
300匹ほどのマンタがやって来ます
ここで少し…
ここにもめったに会えない大物がいます
ここで会えるのは
そう世界最大の魚類…
3月から6月頃
ニンガルーコースト付近を回遊します
大きなものは10メートルを超えますが
性格はおとなしく人を襲うことはありません
ワーオワーオ
ジンベエザメと遊ぶ夢の体験です
一方陸に目を向けると
西オーストラリアは乾いた大地です
…が暮らしています
道沿いで目にした奇妙な塊
これ何でしょう?
よく見ると無数にあります
おっきいねアリ塚だよこの中にはシロアリが1万匹すんでいるんだめっちゃ硬いよこれ
環境に適応した生き物の知恵
逆に言えばアリ塚があるのは
そこが厳しい環境であることの印なのです
アリ塚は西オーストラリアの至る所にあります
パーヌルル国立公園に連なるしま模様の岩山
その見た目からビーハイブ蜂の巣と呼ばれています
鉄分がさびた赤い層と
微生物の作用でできた黒い層が重なり
世界でも類を見ない光景が生まれました
赤と黒の壁に囲まれた谷
谷底は洞窟のようにえぐられています
この奇岩の上にもありました
巨大なアリ塚です
崩れた一部をシロアリが修復中でした
砂粒を唾液で固めて
少しずつ壁を作り上げるのです
オーストラリアの大半を占める乾燥地帯で
生き物達は知恵を駆使して生き抜いてきました
大陸の真ん中にも壮観な乾いた世界があり
そこでも環境に適応した生き物が
頑張っています
乾いた荒野に朝が来ました
朝日に照らし出された特徴的な岩肌
先住民は「ウルル」と呼び
イギリス人は「エアーズロック」と名付けました
巨大な岩山は砂でできた砂岩です
表面が赤く見えるのは砂の鉄分が酸化したため
朝日と夕日の時間その赤は際立ちます
日中気温は45度に達します
照りつける太陽の熱線が
大地をカラカラにするのです
しかしオーストラリアに乾いた大地が広がるのは
日差しが強いためばかりではありません
地球の砂漠地帯は
北も南も緯度20〜30度付近にあります
赤道付近で上昇した湿った大気は
上空で冷やされ雲となり雨を降らせます
雨を降らせ乾燥した大気が流れ落ちる場所
それが南半球ではちょうどオーストラリアなのです
そのため大陸の大半が乾燥しました
過酷な環境ですが生き物はいます
乾燥地帯は隠れる場所も少ないので
外敵の目をごまかすために体を前後に揺らし
風に揺れる灌木のフリをしているのです
乾いた世界で編み出した独特な戦法です
このトカゲは地中に潜りしゃく熱から逃れます
本来イグアナの仲間で木に登るものが多いのですが
乾燥地帯ゆえ穴を掘るんですね
驚くと青い舌を出す…
トカゲというより日本にいたらツチノコですね
アカカンガルーなど有袋類も
乾燥地帯に適応してることが知られています
しかし今乾燥した大地に暮らす動物達は
危険にさらされています
野生動物達の脅威は過酷な環境ではなく
自動車だったのです
(クラクション)・出てくるな・ああ〜ッ
カンガルーを救うため今ある取り組みが進んでいます
再び西の果てニンガルーコーストです
乾燥した大地を貫くアスファルトの道
(クラクション)
通るのは車だけではありません
野生のカンガルーが道を横切ることは
珍しくありません
速え
アスファルトの道は雨が降ると道路脇に水がたまります
そこに餌となる草が生えるので
カンガルーが集まりやすいのです
そのため道路を横切るカンガルーも多く
交通事故が増えているのです
そのときおなかの袋の中にいる赤ちゃんは…
年間
放ってはおけません
ニンガルーコーストにある小さな町
ハローここはどういった場所ですか?カンガルーを保護しています今アカカンガルーなど2種類を世話しています
彼女達はオーストラリアで普及している
ケアラーと呼ばれる野生動物の保護ボランティア
交通遺児となったカンガルーを
お母さんの袋に見立てたショルダーバッグに入れて
面倒を見ています
交通事故でカンガルーの親は死んでもおなかの中で守られた子供は助かるんですウソ…ウソ…えッ何?この…めっちゃかわいいんだけどすっげえかわいいいい匂い入ったハハハハこれ人間も寂しいけどカンガルーも人に懐いちゃったら戻ってきちゃったりしないんですか?10年前に放したカンガルーが覚えていて戻ってきたっていう話は聞きますが野生に戻すことが本来の目的なので寂しいけど覚えていてほしくはないのです
このカンガルー達もあと数ヵ月すれば
野生に戻す準備に入ります
ニンガルーコーストの南に
西海岸もう一つの世界遺産シャーク湾があります
この湾には
太古の海辺に多く見られたものが今も群生しています
海底にあるのはストロマトライトという岩石で
微生物などで形成されるいわば生きている石です
このストロマトライトが大気中に酸素をつくり出し
陸上に生命が生まれたといわれています
シャーク湾では
絶滅の危機にある動物を増やすために
半島を丸ごと封鎖しています
およそ3キロにわたるフェンスで半島を囲んだ「プロジェクトエデン」
計画スタートから20年着実に成果を上げています
金網や天井のネットは
外来生物が入り込まないためのもの
厳重に管理されているのです
ネズミのような小型のワラビー
ここにいるのは外来種に存在を脅かされた
オーストラリア固有の小型動物ばかりです
こちらも絶滅危惧種
網の中は
絶滅に瀕した有袋類達の安全地帯なのです
古代大陸と呼ばれるにふさわしい
まだまだ手つかずの西オーストラリア
僕が知っていたオーストラリアとは別の顔
太古の波にのみ込まれた心持ちでした
次回はオーストラリアの東海岸へ
そこに広がっていたのは不思議な青い谷
南極からやって来るクジラに迫ります
2016/01/10(日) 18:00〜18:30
MBS毎日放送
世界遺産[字]【オーストラリア大陸1〜伝説のマンタと赤と黒の奇岩】

ナレーター藤原竜也がオーストラリアの世界遺産を現地取材!ニンガルーコーストでは伝説の‘巨大マンタ’と遭遇。エアーズロックに暮らす奇妙なトカゲも登場!

詳細情報
番組内容
新春スペシャル!藤原竜也がゆくオーストラリア。大陸の大半を占める乾いた大地と、東海岸に南北3500キロ続く豊かな森ーこの全く異なる世界をみてゆきます。1週目は、大陸の中央から西に広がる乾いた大地へ。ニンガルーコーストでは、サンゴ礁の海で藤原竜也が伝説の巨大マンタと泳ぎ、交通遺児となったカンガルーの施設へ。なぜオーストラリアが乾燥したのか、エアーズロック、パーヌルルなどの奇岩の大地から紐解く。
出演者
【ナレーター】
藤原竜也 堀井美香(TBSアナウンサー)
遺産情報
<遺産名>ニンガルーコースト/ウルル・カタジュタ/シャーク湾/パーヌルル国立公園
テーマ曲
<オープニングテーマ曲> 松本孝弘
<メインテーマ曲> 松本孝弘
次回内容
次回は、藤原竜也がゆくオーストラリアの東海岸。南北3500キロにわたり続く緑豊かな森の秘密に迫る。そこに暮らす木に登るカンガルー、恐竜のようなヒクイドリ、南極からのクジラまで個性豊かな生物が登場!
公式ページ
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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