初日を迎えた大相撲。
国技館はことしも、満員札止が続く。
注目は、将来性豊かな若手たち。
御嶽海は、昭和以降、2番目のスピード出世。
新入幕の正代は、元学生横綱だ。
若い力で土俵を盛り上げろ!御嶽海は初土俵から6場所目。
ようやくまげが結えるようになった。
三役経験のある千代鳳が相手だ。
御嶽海の押し。
千代鳳回り込む。
…、御嶽海。
攻めきりました。
まげを結っての初めての相撲。
白星のスタートです。
御嶽海、しっかり勝ち越し、弾みをつけたいと自信満々だ。
正代は先場所、十両優勝した勢いで幕内に挑む。
こちらも元学生横綱の先輩、千代大龍との対戦。
左からすくい投げ。
正代の勝ち。
幕内初日の緊張感から解放された正代。
ライバル、御嶽海とは対照的に、発言は控えめだった。
こんばんは。
サンデースポーツです。
2016年最初のマンスリーキャスターは、陸上ハンマー投げのアテネオリンピック金メダリスト、室伏広治さんです。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
室伏さんはキャスター初体験ということですが、いかがでしょう。
少し緊張してますけれども、少しずつ慣れて、頑張りたいと思います。
楽しみにしています。
室伏さん、お相撲も、結構お好きだと聞いていますが。
相撲は好きですね。
よくトレーニングの一環として相撲取ったりとか、そういうことも。
興味あります。
ではそのあたりもちょっと、関連しながら見ていこうと思うんですが、きょうは元横綱の北の富士勝昭さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
こんばんは。
こんばんは、さあ、まずは期待の若手、御嶽海と正代について伺っていきます。
幕内2場所目の御嶽海。
出世が早くてようやくまげが結えましたが、その御嶽海のいいところってどんなところなんでしょう?
前に出る積極的な相撲ですか、そのへんが将来性を感じますね。
きょうの取組を見ながら解説お願いしたいんですが、前に出る。
出てますね。
押し相撲ですね、突き押し。
足も動いてますね。
手と足が一緒に出ないとだめなんですよね。
手だけでもだめですしね。
むしろ、足が出たほうが威力が出るんですよね。
こういう相撲を続けていけばいい?
こういう相撲を続けていくと、三役も近いと思いますけどね。
そうですか。
ただちょっと、この人は時々、まわしを欲しがるときあるんですね。
まだ徹することができてないから、押し相撲に徹すると、将来性はたくさんあるんじゃないですか。
徹することが大事。
そして?
一方の正代ですけれども。
こちらは2場所で十両を通過したということですが、どこが魅力でしょう?
まず体が、懐が深くて、体が軟らかい、足腰がいい。
懐深い、ああ、言いましたかね。
そういうところじゃないですかね。
土俵のここでの落ち着きも、感じますよね。
きょうの相撲は落ち着いてましたね。
でも、新入幕ですよ。
新入幕の初日というのは、こちこちなんですけどね、よく動いてましたね。
動いたっていうか、相手が勝手に転んだかな。
厳しいですね。
正代は力士からぬちょっと消極的な発言が話題を呼んでいますけど、そのあたりはどうなんでしょうか?
どうですかね、そんなはずがないと思うんです。
カモフラージュみたいなものなんですか?
たぶん。
本当はもっと?
油断させるんですよ。
大体あそこはね、先輩で豊ノ島がいるんですけどね、とぼけたのがいますからね、だからちょっと、それに似てくるんですよ。
発言も。
その部屋ごとで?
なるほど。
そんなことはない、しっかりとしてると思います。
これから期待できそうですね。
盛り上げてくれそうですね。
そして、去年の後半、大活躍したのがこちらの2人です。
33歳の新関脇・嘉風と、29歳、小結に復帰した勢です。
ともに横綱に挑みました。
嘉風は、ここ2場所、横綱、大関陣を次々と破る活躍。
鶴竜には3連勝中です。
踏み込んだ、鶴竜。
鶴竜が突いた。
こらえた、突き返す嘉風、嘉風の突っ張り。
中に入った。
あっと、はたき込み。
鶴竜が勝ちました。
先に押し込まれましたが、回転のいい突っ張りで応戦。
横綱を押し返す粘りは見せました。
嘉風は強い相手に守りに入らないようにしたいと、次を見据えていました。
勢は先場所、12勝を挙げ7場所ぶりの小結。
白鵬とは7回対戦し、勝ったことがありません。
前まわしを狙う白鵬。
しかし取れない。
左が取れません。
土俵際まで追い込んだところで、右腕をたぐられ、かわされました。
物言いがつきましたが、軍配は白鵬で変わらず。
殊勲の星を逃した勢。
当ってからの姿勢がよかった、成長していると話し、悔しさは胸にしまい込んでいました。
勢の相撲はきわどかったですし、嘉風と合わせてこの2人、今場所もやってくれそうですか。
負けましたけど、2人ともいい相撲ですよね。
ですよね。
攻めてましたからね。
この2人がまた盛り上げてくれると、おもしろくなりそうですよね。
こういう30代の力士がまた活躍しているのも、楽しみですね、室伏さん。
そうですね。
できるだけ長くやってもらいたいと思うんですけれども、どうでしょう、昔の力士のトレーニングのしかたと、今の力士のトレーニングのしかたって、ずいぶん違うんでしょうか?
だいぶ違うと思いますね。
今はたいがいの力士は筋トレですか、部屋によってはトレーニング場を持ってますからね。
そういうやり方もありますしね。
昔はしこ、鉄砲、すり足。
もう古来の、それでも十分だったんですよ。
ただ、今の力士はそっちのほうに重点、重点というよりも土俵の中の稽古がね、少し足りないかなと思いますね。
だから体が少し大きいですね。
よけいちょっと、けがは多いもんですからね。
むしろ。
そういう影響もあるんですね。
さあ、そして北の富士さんがきょうおもしろかったという一番がこちらです。
139キロの松鳳山と185キロの大関・照ノ富士。
50キロ近い体重差がある対戦です。
もろ差し、松鳳山。
こらえる。
攻める松鳳山。
左の下手、けたぐりを見せる。
深く入ってしまった、抱える。
松鳳山の攻め。
懐の深さ。
そして決めて歩く、照ノ富士、きめ出しました。
絶好の形を作りましたが、松鳳山、攻めきれず。
うーん、よく攻めたんですけどね。
松鳳山、どうすればよかったのか、実戦解説お願いしたいんですが、もちろん、相手は室伏さん、お願いいたします。
この見応えのある相撲を、北の富士さんと。
怖いですね。
北の富士さんが松鳳山ということで。
そうですね。
ええとね、とってもね、松鳳山、悪いところなかったんですよ。
1点だけ。
もうずぼっと2本入りましたね。
松鳳山が刺しました。
とにかく相手にまわしを許さないで寄りました。
そこでまっすぐ寄り過ぎたんですね。
まっすぐ寄り過ぎた?
まっすぐに寄るということは、相手が取ると上背がないから、自分が伸びるんですよ。
確かに…のほうが、大きいですからね。
そして、また深く差し過ぎたから、これはどっちかを抜くとか、こうなったからね。
少し横から?
そして右からこう、横に攻める。
そうすると、回り込まれないんですね。
なるほど、室伏さん、どうですか?
もう横にやられちゃうと、もう崩れちゃいますね。
軽くなると思います。
なるほど、そういうところがあるんですね。
いやあ、でも北の富士さんと。
見応えが。
お相撲さんにならない?
ここでスカウトですか。
無理ですって、ちっちゃい声で。
はい、どうぞ、お戻りください。
ありがとうございます。
でもさすがに横綱と室伏さんという、この、すごい取組でしたけれども。
やっぱり、横から来ると違いましたか?
そうですね、そのまままっすぐだとね、受け応えられる感じもあるんでしょうけど、私は無理でしょうけれども、でも横にね、やられると、恐らく、土俵も丸いっていうことで、そこはもう出てしまうということで。
本当にね、もうそれだけだったですね。
惜しかったですね。
松鳳山はきょうはもう、いい相撲だった?
そうですね。
負けて悔しいでしょうけどね、あすにつながる相撲ですね。
なるほど。
じゃあ、期待ですね。
楽しみです。
北の富士さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
疲れた。
中入り後の勝敗です。
新入幕の輝は黒星スタート。
返り入幕の貴ノ岩は初日白星です。
高安は合い口の悪い妙義龍に勝利。
関脇・栃煌山は逸ノ城を退けました。
ベテランの安美錦は、大関・稀勢の里に取り直しの一番で勝ち、支度部屋でも終始笑顔でした。
続いてはこちら。
ラグビー、全国大学選手権の決勝。
前人未到の7連覇を狙う帝京大。
今シーズンも圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきました。
やることはやったので、仲間と共に爆発するだけです。
対するのは初優勝を目指す東海大。
強力フォワードを擁し、王者に挑みます。
頂上決戦。
制するのは。
帝京は前半、勝ちを意識し過ぎたと、動きに硬さがありました。
ミスが目立ちました。
キャプテンの坂手など、主力をけがで欠き、思うような攻撃ができません。
一方の東海。
フォワードの攻防に手応えを感じていました。
30分過ぎ、ペナルティーキックのチャンス。
ゴールを狙わず、フォワード勝負で、あくまでトライにこだわります。
モールを一気に押し込み、キャプテンの藤田が先制トライ。
自信を持つセットプレーで、フォワードが一つにまとまりました。
これに対して帝京。
ウイングの1年生、竹山。
司令塔の松田が、ディフェンスを引きつけていました。
苦しみながらも、同点で折り返します。
後半へ。
帝京が修正したのは、気持ちの部分でした。
後半最初のプレー。
強烈なタックル。
さらに鋭い出足。
相手の反則を誘いました。
ペナルティーゴール。
蹴るのは松田。
気持ちを整えた帝京が、初めてリードを奪います。
その直後、ここも松田でした。
松田、穴が開いた。
ラインブレークする。
さあ、突破した。
スペースをうまく見つけられたと、みずから突破。
後半から出場したしげのトライにつなげました。
後半開始から7分間で10得点。
勝負どころでの集中力が光りました。
帝京はこのあとも力強さを存分に発揮。
2つのトライを追加しました。
逆転勝ちの帝京。
7連覇達成です。
いやー、室伏さん、帝京は7連覇。
勝ち方知ってるって感じですよね。
大学生ですから、毎年ね、メンバーの入れ代わりもあるでしょうけれども、それでも毎回勝つっていうことは、やはり、監督の指導法がやはりしっかりしてるのかなというふうにお見受けしますけれども。
そうですよね。
帝京大学は31日の日本選手権でトップリーグの優勝チームと戦うことになっています。
ロード・トゥー・リオ。
まずはきょう行われたこちらの試合から。
バスケットボールの全日本総合選手権の女子決勝。
JXエネオス対デンソーの対戦です。
注目は、3連覇を目指すJXエネオスのこちらの2人です。
去年、アメリカのプロリーグに挑戦した渡嘉敷来夢選手。
代表のエースプレーヤーで、なんと身長は室伏さんより6センチ大きい1メートル93センチなんですね。
そう聞くとなんかサイズ感がまた、室伏さんが背伸びしてもさらに大きいぐらいですよね。
そういうことなんです。
そして同じく代表選手の間宮佑圭選手。
きのうの準決勝ではチームトップの27得点。
高い得点能力が持ち味の選手です。
代表の中心選手として、リオデジャネイロ大会でも活躍が期待される2人は、チームを日本一に導けたんでしょうか。
2年連続で同じ顔合わせとなった決勝。
白のJXエネオス。
開始早々、日本代表のキャプテン、吉田から渡嘉敷へ。
得意のゴール下の強さを見せます。
渡嘉敷は、オリンピックに向けて磨いている外からのシュートも決めます。
さらには、リバウンドから。
渡嘉敷、自分でドライブ。
渡嘉敷、第1クオーターだけで、10得点の活躍を見せます。
後半に入って、渡嘉敷は守りでも見せます。
渡嘉敷、高い。
長身を生かし、デンソーの攻撃を阻みます。
もう一人の日本代表、間宮も持ち味を発揮。
自分は地道なプレーでこつこつやるタイプという間宮。
派手なプレーこそありませんが、確実にゴールを重ね、デンソーを引き離します。
日本代表の活躍で圧勝したJXエネオス。
3年連続の日本一に輝きました。
体操の団体金メダルを狙う男子代表。
きょうは、高校生から強化指定選手まで32人が練習を公開しました。
すでにオリンピック代表に内定している内村航平選手。
自分の練習の合間も、高校生に対し、身ぶり手ぶりで指導を行っていました。
ゆかの世界王者、白井健三選手。
跳馬で見せたのは、去年、内村選手が取り入れたリー・シャオペン。
高難度の大技を試します。
オリンピックでの団体の金メダルへ。
新たな年に活躍を誓いました。
陸上の桐生祥秀選手。
きょう、地元の滋賀県彦根市で開かれた成人式に出席しました。
オリンピックイヤーのことし、日本選手初の100メートル9秒台への期待が高まる桐生選手。
新成人にあたって、色紙に書いた抱負は、超の一文字。
オリンピックイヤーを迎えて、どの選手もね、髪もさっぱりして気持ちも新たにって感じでしたね。
本当ですよね。
そして晴れて成人式を迎えた桐生選手ですけど、同じ陸上選手として、室伏さんから見て桐生選手ってどうでしょうか?
9秒台ということで期待されてますけれども、やっぱりオリンピックに向けてということで、国際大会でね、より多くの国際大会でできるだけ上位を目指すということが、やはりオリンピックの成績にもつながってくると思いますので、その中で9秒台をね、きっと達成されると思いますけども、ぜひ国際舞台でどんどんチャレンジしていっていただきたいと思いますね。
あとはコーチとは年が一緒で、彼の期待も、二人三脚でね、頑張ってもらいたいですね。
楽しみですよね。
さあ、続いてはサッカー男子。
今週、リオへの切符を懸けたアジア最終予選が始まります。
よっしゃー!
オリンピック6大会連続出場を目指して。
若き日本代表が、厳しいアジアの戦いに挑みます。
リオへ。
歴史はつながるのか。
最終予選を徹底展望です。
さあ、ここからはかつてシドニー大会の予選を戦った、NHKサッカー解説の戸田和幸さんとお伝えします。
戸田さんの、かつてのそのころの写真も今出ていますが、ご自身でいかがですか?
決してハンサムとはいえないですね。
いやいやいや。
若々しくて。
そんなことないですよ、かっこいいですよ。
23歳以下の日本代表のこの戦いですが、戸田さん、選手にとってはどういう舞台なんでしょう?
23歳以下の世界大会ですから、その世界のトップレベルがどういうものなのかっていうのを、選手だけじゃなくて、日本のサッカー界としても、体感することができる、非常に貴重で重要な大会だと思います。
室伏さんはこの、オリンピックでのサッカーというのはどうですか?ご興味は。
そうですね、サッカーはですね、予選会場も、会場、結構離れてたりするものですから、選手村であまり見ることはないんですけれども、でもUー23ということで今後の日本のサッカー界も担うヒーローが出てきてもらいたいなというふうに思いますね。
そうですね。
まずはこちらから、今週、カタールのドーハで行われるアジア最終予選の仕組みをご紹介しておきましょう。
オリンピックに行けるのは3チームです。
まずは1次リーグを戦った各グループの上位2チームが決勝トーナメントへ進みます。
そして、決勝戦に進んだチーム、2チームと、3位決定戦の勝者が出場できるということなんですね。
この3チームに残らなければいけないという厳しい道のりなんですが、今回の日本代表、戸田さん、ちょっと不安視する声が多いですよね。
僕は2つ、不安要素あると思うんです。
まず1つ目は、今まではホーム&アウエーで進んできたんですけどね、今回は、ドーハでの集中開催ですから、そういう意味では、主に中東だと思いますけど、慣れ親しんだ環境の中でプレーができるという意味では、少し日本には不利に働くという可能性もありますし、また短期の開催になるので、もしうまくいかなかったときに、立て直す時間が限られます。
ないとは言わないですよ、限られてます。
そのあたりも不安ですし、さらに今回のチームの鍵っていうと、大きな不安要素があるということ、それが今出てきました、こちらです。
そうですね。
この世代の選手たちの経験値ですね。
アジアを勝ち抜いて世界大会に出てきたという成功体験であったり、経験値がないですから。
要は。
そこの部分で、どれだけ自信を持って戦えるかっていうところが、少し不安ではあったんです。
そうですね。
この結果がもし最終予選の成績だと、オリンピックの切符はつかめてないということになりますよね。
そういうことなんですよね。
さらに、経験の面でもう1つ、ちょっとご覧いただきましょう。
最終予選に挑む23人のメンバーなんですが、選手たちの所属チームでの実績というのを色分けしてみたんですね。
赤い枠、これは海外で活躍する選手、そして黄色い枠、これは去年、J1で主力として20試合以上出場した選手なんですね。
そうしたトップレベルの経験を積んだ選手が、実は6人しかいないという状況、これ、どう見たらいいでしょうか?
顔ぶれを見れば、十分ポテンシャルがある選手なのは分かるんですけど、確かにいわゆる、J1のクラブでしっかり主力として活躍している選手は、こうやって見させてもらうと、過去の、恐らく代と比べれば少ないんじゃないかなとは思いますね。
不安が多い中で、リオの切符をつかむためのポイント、そこを教えてください。
そういう意味ではやっぱり、チームを率いる手倉森監督の手腕だと思います。
やっぱり経験値の浅いチームをしっかり躍進させてきた実績を持つ優れた監督さんだと思います。
その手倉森さんなんですが、かつて、ベガルタ仙台をJ1昇格3年目で2位に押し上げた実績を持っています。
今回、日本代表をリオに導くという決意、こんなふうに語っています。
期待しないで1対0で勝つ覚悟ということですが、そのあたりの手堅さ、どんな部分でしょうか?戸田さん。
ご覧になって分かるように、前線の選手からチーム全体として守備意識を高く持って、やっぱり早く攻撃を仕掛けていくと、ここではやっぱり、1人目、2人目、3人目という、非常に守備のつながりですね、連動があって、そこから早く攻めていく。
まずしっかりとした守備をベースに、手堅く戦いつつ、一刺しで勝っていこうという、まさにそのベガルタを躍進させたときのサッカーイメージにはあるのかなと思いますね。
実際、海外のチームと戦ったここ9試合見てみますと、こんな成績、9試合で失点僅か1。
これは十分期待していいんじゃないでしょうか。
そうですね。
そういう意味では、しっかり守備を手堅く作った中で、得点数は多くはないですけどね、勝てるチームを作ってこられたんじゃないかという、準備の段階での自信は持たれてるんじゃないかなと思いますし、これはしっかりやり遂げることが重要になりますね。
その全員守備の中で、キーマンとなる選手を教えてください。
チームのキャプテンでもA代表でもプレーしてます、遠藤航選手ですね。
中盤の。
さあ、遠藤選手、戸田さんと同じ、代表ではボランチというポジションですよね。
そうですね。
所属クラブでは1列後ろだったりしますけれども、やっぱり体の強さと、対人の強さですよね、あとはプレーエリアの広さ。
彼はやっぱり中盤に置くことで、そこで、そこのラインでやっぱりボールを奪って、前に持っていきたいところですよね。
そこはやっぱり手倉森監督のねらいがよく表れた配置にはなってると思いますし、メンタル的にも非常にタフな選手だと思います。
この遠藤選手、実は先週、インフルエンザにかかってしまって、チームを離れていたんですが、きのうから練習に合流しています。
ただちょっと心配ではありますよね。
なるべく早くベストコンディションに戻してもらいたいですね。
そうですよね。
でも戸田さん、点を取らなくては勝てない。
もちろんそうですよね。
どうでしょうか?
でも優秀な選手そろってますけど、その中で、この赤枠の2人ですね、南野拓実選手と久保裕也選手、この2人はちょっと紹介したいと思うんです。
2人、今シーズン、ともにヨーロッパの名門チームで主力として活躍しています。
南野選手は7ゴール、久保選手は4ゴールと結果を残しています。
まず南野選手、ご覧いただきましょう。
この選手のよさ、どんなところでしょう?
この映像どおり、ドリブルでの仕掛けですね。
そこから決定力。
若くして海外に出ましたからそういう非常に上昇志向も強い中で、非常に厳しい競争にもまれた中で、たくましさも出てきましたし、うまさだけじゃなくて、ゴールに突き進んでいく強さが出てきました。
非常に期待できる選手だと思います。
さあそして、もう一人、フォワードの久保選手、こちらはどうでしょうか?
彼も技術的に非常にまず高いですし、僕も実は対戦経験あるんですけど、やっぱりストライカーとして、非常にゴールを意識したプレーができますし、右足、左足両方蹴れて、ドリブルもできて。
シュートの振りも早いですし、やっぱり外に出てメンタル的にもたくましくなってると思いますから、特にこの2人が中心になってチームを引っ張ってくれれば、ゴールというのは、非常に見えてくると思いますね。
戸田さんが久保選手と対戦したのは、まだ久保選手、高校生のころですよね。
そうですね。
本当に出たてのころだったんですけど、すでにやっぱり、ゴールに対する意識の強さは結果とともに表れてましたね。
いや、もうこの顔つき見てもね。
いい顔つきしてますよ、やっぱり。
本当ですね。
室伏さん、この2人の選手見ていかがでしたか?
やはり日本だけではなくて、海外でもまれて、そういう所で切さたく磨してやってるということは本当に、今後、期待できるんじゃないかなと、こういう選手は本当に今回のね、トーナメントですごく活躍するんじゃないかなと思います。
頼もしいですよね。
では改めて最終予選の日程です。
1次リーグの初戦は北朝鮮と。
そして中2日でタイ、サウジアラビアと戦います。
この中で北朝鮮とサウジアラビアというのは、日本がベスト8で敗退したアジアの大会で、それぞれ2位に入ったチームということで。
戸田さん、いきなり厳しいですね。
身体的に強かったりとか、ちょっと技術的に特徴がある国ではありますから、本当によい準備ができてるかどうか。
この先もありますからね。
予選リーグを突破して、その先でもしっかり戦えるだけのフィジカルコンディション、よい準備が出来ていることを願いますし、彼らのやる気に期待したいです。
そうですね。
NHKではBS1で日本の全試合を放送します。
若き才能たちのオリンピックを懸けた戦い、ぜひ、みんなで応援しましょう。
戸田さん、ここまでありがとうございました。
ありがとうございました。
さあ、そして室伏さんは、4年後の東京オリンピック・パラリンピックのスポーツディレクターをされているんですよね。
このスポーツディレクターというのが、組織委員会を代表して国内外の競技団体や選手と交渉を重ねる実務的な業務を担い、よりいい大会運営を目指す、そういう役割なんだそうですよね。
その室伏さん、競技生活を実際、選手としてやりながら、でもそういう裏方と両立していく、すごく大変だと思うんですけど、どうしてこういうものを引き受けようと思ったんですか?
そうですね、これまで自分がアスリートとしてフィールドに立ってやってきたわけですけれども、全く裏方のところで組織委員会の皆さんと一緒に仕事をさせていただくことは本当にうれしく思いますし、何よりも、私、オリンピックでここまで成長してきたと思います。
ですからこの東京のオリンピックで、最高のステージを作って、そして若いアスリートが同じように日本を代表して、どんどん成長していっていただきたいなと思いますし、そういう土台作りをさせていただくっていうことは、本当にやりがいがある仕事を頂いたなと思っております。
競技生活と並行して、2020年、そしてその先を見据える室伏さん。
次の世代を担うアスリートたちに伝えたいことがあるんですよね。
こちら、きのう、都内で行われた選手のキャリアプランを考えるフォーラムです。
室伏さんは2020年を目指す若いアスリートたちに向けて、競技人生を終えたあとの人生を考える大切さを伝えました。
この選択の余地っていうと、室伏さんご自身は、いつぐらいからこういうことを考えてたんですか?
私は幸いにも、私の父が大学の先生で、そしてオリンピックの選手だったということで、競技も大事なんだけれども、自分の将来のこともしっかり考えろっていうことを、競技始めたときから言われていました。
ですからそういう意味ではすごく、デュアルキャリアっていいますけれども、そういうことで進んできたところがあるんですけれども、こういったセミナー、すばらしいこういったセミナーを通して、次の世代のアスリートも競技プラスそして、アスリートはみんな、競技後も幸せな人生を歩まなきゃいけないわけであって、そういうきっかけになればいいなというふうに思っておりますし、今後もそういう活動をしたいなと思っています。
でも練習もしなくちゃいけなくて、それ以外のこともやるっていうのは、かなりアスリートの方には大変だなと思うんですけど、でもやらなきゃいけない?
そうですね、それも相乗効果として考えられると思います。
競技だけっていうよりは、またちょっと離れて、違う自分の将来のことを考えたりするっていうことも、息抜きっていうあれではないかもしれませんけれども、やはりまた、いい意味で相乗効果にしていく必要があるんじゃないかというふうに思います。
気分転換というか。
はい。
いやぁ、でも競技を終えた人生のほうが長いわけですからね。
さあ、では今週の動きにいってみます。
卓球は全日本選手権が開幕します。
石川選手のシングルス3連覇なるか注目。
バドミントンの代表選手たちは、沖縄で強化合宿を始めます。
そして競泳の男子400メートル個人メドレーの世界王者、瀬戸選手は、かかとの手術から復帰して、初の公式戦に臨みます。
以上、ロード・トゥー・リオデした。
さあ、きのう行われたNHK杯フィギュアスペシャルエキシビション。
この人もすてきな演技を見せてくれました。
エフゲニー・プルシェンコ選手33歳。
オリンピックで4大会連続のメダリストに輝くフィギュア界の皇帝です。
羽生結弦選手の世界最高得点更新で、大きく進化した男子フィギュア界。
そして自身のこれからについて聞きました。
およそ半年ぶりとなる日本でのショー。
まず聞きたかったのは、羽生選手の偉業について。
去年11月のNHK杯。
4回転サルコー。
4回転トーループ。
美しい。
見事なジャンプ、完璧です。
信じられない。
ジャンプもスピンも、私よりはるかに上手です。
彼は絶えず上を目指して練習しています。
そして常にベストを尽くしています。
だから私は、彼のことが好きなのです。
羽生選手は、さまざまな種類の4回転ジャンプに挑むなど、常に技術の向上を追い求めています。
プルシェンコ選手は、こうした姿勢こそが、フィギュアスケートの発展には欠かせないと考えています。
フィギュアスケートはスポーツです。
決してバレエではありません。
彼はフィギュアスケートを、新たなレベルに引き上げました。
それは私が絶えず目指してきたことでもあるのです。
プルシェンコ選手の挑戦。
それは、かつてほかの選手がミスを恐れて回避していた4回転ジャンプに挑み続けることでした。
4回転トーループ。
決めた!
金メダルはとれませんでしたが、私は4回転ジャンプを跳びました。
当時は絶対必要というわけではなかったにもかかわらずです。
しかし現在、4回転なしの演技はありえません。
だから私は、競技をさらに向上させた羽生選手に、とても感謝しているのです。
撮るの?
幼いころからプルシェンコ選手に憧れてきた羽生選手。
髪形をまねするほどのヒーローでした。
うれしいです。
フィギュア界のためにも、新しい強いチャンピオンが必要です。
真のチャンピオンとは、毎年表彰台に立つことのできる選手です。
優れたスケーターはたくさんいます。
しかし、羽生選手は別格です。
彼の記録を破ることは、現時点では不可能でしょう。
プルシェンコ選手は、去年4月に現役復帰を表明。
しかし、ここまではけがの影響でアイスショーへの出場にとどまっています。
2018年のピョンチャン大会で、私たちは再び、皇帝が戦う姿を見ることはできるのでしょうか。
頭の中ではイエスです。
競技を恋しく思う気持ちがあります。
雰囲気も独特で、ショートは全く違いますから。
試合に出場するかどうかは今後、コーチや連盟と相談して決めます。
いやぁ、やはり皇帝と呼ばれるだけあって、とにかく圧倒的なオーラでしたね。
何よりも、ことばの端々に常に男子フィギュアについて考えてきたことが伝わってきて、そこも皇帝といわれるゆえんかなと私は感じました。
貴重な機会でした。
続いては、室伏さん。
トゥデーズスポーツ。
サッカー、ミランの本田圭佑は、3試合連続で先発出場。
1点を追う後半5分。
右サイドから本田のクロス。
最後は味方がヘディングで合わせました。
本田、同点ゴールをアシストします。
試合終了間際には、味方からのクロスにゴール前の本田。
ここは相手に阻まれました。
試合は引き分けましたが、本田は2試合ぶりにフル出場し、見せ場を作りました。
岩手県盛岡市の出身です。
サッカー、鹿島アントラーズの小笠原満男選手など、東北出身のサッカー選手6人が、東日本大震災の被災地、福島県南相馬市を訪れ、地元の小学生およそ120人とミニゲームで交流しました。
高いレベルを見せると、子ども相手でもこのプレー。
被災地の子どもたちをサッカーで元気づけました。
オリックスの新人選手の合同自主トレーニングが、きょうからスタート。
グラウンドには、福良監督と田口2軍監督。
長打力が持ち味の吉田正尚選手。
ドラフト1位のスラッガーに、熱い視線を送っていました。
中日の新人も、合同自主トレーニングをスタート。
夏の甲子園を沸かせたドラフト1位の小笠原投手は、がちがちだったと硬い表情。
しかし、先輩選手の元気な声に乗せられて。
OK!
ちょーうまい。
お願いします!
徐々に表情がほぐれてきました。
笑顔でプロのスタートです。
広島もきょうから新人そろってのトレーニングですが、ドラフト1位の岡田投手は1人。
所用のため、ほかの選手より先に、1人で練習をスタートしました。
この日のために新調したグローブは、チームカラーにも使われている赤と白。
即戦力の期待の高い岡田投手。
キャッチボールなどで汗を流し、1人での初日を終えました。
バレーボール1部のプレミアリーグ男子は、首位の豊田合成が、プレーオフ進出一番乗り。
女子、日立は敗れましたが、久光製薬と東レに続いて、プレーオフ進出です。
男子プロバスケットボールのbjリーグは1試合。
群馬は連敗を4で止めました。
さあ、ここで番組のお知らせです。
先月、現役を引退した澤穂希さん。
サッカー人生を振り返る特別番組を、あす、放送します。
ぜひご覧ください。
室伏さん、マンスリーキャスター、いかがでしたか?
年が明けてね、いろんなスポーツの状況を見れましたけど、いよいよ始動しているなと、オリンピックもね、近づいてきているなっていう感じがいたしました。
本当に、また来週もご一緒させていただきますけれども。
よろしくお願いします。
もう少し頑張ります。
取組がすごくよかったなと思ってます。
次回のサタデースポーツです。
ラグビートップリーグは準決勝。
リーチ選手の東芝と五郎丸選手のヤマハ発動機が対戦します。
トゥモローソングはきょう日本一に輝いたバスケットボールの渡嘉敷来夢選手の1曲です。
2016/01/10(日) 22:05〜22:55
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]
初場所初日!北の富士が斬る▽大学ラグビー決勝!帝京7連覇は?▽戸田和幸がU23を徹底解説▽フィギュア皇帝プルシェンコが羽生を語る▽1月のマンスリーは室伏広治さん
詳細情報
番組内容
▽北の富士×室伏!初日徹底解説 ▽帝京7連覇なるか?大学ラグビー ▽プルシェンコが羽生を語る ▽U23展望 【ゲスト】室伏広治,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】室伏広治,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合
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音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
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