ＩＳ支部が犯行声明 ジャカルタの爆弾テロ事件

1月15日 3時52分

インドネシアの首都、ジャカルタで２人が犠牲になったテロ事件について、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートのインドネシア支部を名乗る組織はインターネット上に犯行を認める声明を出し、警察はＩＳの支持者による犯行とみて捜査しています。

インドネシアの首都ジャカルタの中心部で１４日、男らが爆弾を爆発させたあと、市民を銃撃し、警察によりますと、インドネシア人とカナダ人の２人が死亡、外国人を含む２０人がけがをしました。
実行犯とみられる５人は死亡しましたが、警察が現場周辺を捜索したところ、実行犯が所持していたとみられる大小６個の爆弾と銃１丁が見つかったということです。
この事件について、過激派組織ＩＳのインドネシア支部を名乗る組織はインターネット上に声明を出し、「インドネシアにいるＩＳの兵士が、ジャカルタで、有志連合の国民を狙って時限爆弾をしかけ、４人の兵士が同時に自爆ベルトや銃で攻撃した」と犯行を認めました。
インドネシアでは先月、爆弾テロを計画したとしてＩＳの支持者ら９人が逮捕されましたが、犯行グループの一部は逃走を続けており、警察はＩＳの支持者による外国人などを狙った犯行とみて捜査しています。ジャカルタの日本大使館によりますと、この事件に巻き込まれた日本人はいないということですが、テロの標的となったオフィスビルの４階には日本人会の事務所があり、事件当時、日本人の幼稚園児およそ３０人が本の読み聞かせのため、集まっていたということです。日本人会によりますと、子どもたちは爆発に巻き込まれず無事でしたが、日本人が多く集まる場所でテロ事件が起きたことに衝撃が広がっています。