徹子の部屋 三遊亭円楽 2016.01.14


外国人観光客の爆買いをみこして中国語を話せるスタッフも配置。
このイベントは18日まで開かれています。
(黒柳)さあこの方はどなたでしょうか?ノーベル賞でもお取りになった方だとお思いかもしれませんけども。
お勉強はおできになったそうですけど高校生の頃に100点満点のところ120点お取りになったというそういう大変おできになった方でいらっしゃいまして。
この前おいでになった時は違うお名前だったんですが今日は三遊亭円楽さんでおいでいただきました。
おめでとうございます。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
(拍手)いや…前からお元気な方でいらっしゃいましたけどももう円楽さんっていうお名前も定着したようでございます。
この前は楽太郎さんでおいでいただいてそれからちょっと数年経っておいでいただいたらもう円楽さんにおなりになっていたということで…。
もうすぐ円楽になって丸6年ですね。
そうですかええ。
だから師匠が亡くなってもう七年目に入るわけで。
早いもんです。
お忙しいでしょう?おかげさまでお呼びが掛かるもんですから日本全国あちらこちら実演させていただいてます。
やっぱりね…。
やっぱりそれはあれですかねあなたの実力?それとも名前?名前もあるでしょうね。
それからやっぱり演芸として落語っていうのは非常に取っ付きやすい上にコンパクトでエコなんですよね。
一人っきりで座ってやってますから。
そうそうそうそう。
それで時間持ちますしね。
だから色んなホールで落語会が随分増えて…おかげさまで。
何よりでございますよね。
あなたの円楽の「円」っていうのは本当に一番簡単な「円」で。
そうなんです。
よく重々しくくにがまえの中に「員」っていう字書く方もいらっしゃいますけれども。
昔の方…。
うちの師匠がね「読みやすいのがいいよ」と。
「名前っていうのはわかりやすいほうがいい」。
「子供でも大人でもみんなが間違えずに読める名前がいい」。
その割に自分はね「どっちでもいい」って言って使ってたんですよ。
だから私はもう徹底してじゃあ僕はずっと簡単な何円の「円」でいこうと。
だから最近色紙も円く楽しむって書いてで円楽で。
なるほどね。
それで息子さんがあなたの弟子になったんですか?そうですね。
もう噺家になって七年ぐらいになりますか。
もう大きいのねそれで。
びっくりしたんですけど。
そうですね。
28か29になるはずですね。
でもあなたお若く見えるから28の息子がいるっていってもちょっとどんなもんでしょうっていう感じでしょ?とっくに去年から前期高齢者ですから。
随分この方はハンサムだわね。
息子さん。
私のネクタイですよきっと。
そうなの?大抵私の着るもの持っていっちゃいますからね。
そうですか。
親子で同じもの着て…。
この方はでも落語というよりは声優を…?そうです。
今ゲーマーでね声優で。
そっちが面白いみたいで。
ゲーマーって何?ゲームです。
あっゲーム?ゲームの世界とそれからパソコンのほうの色んなこととそれから声優でもって今楽しいみたいですね。
そうですか。
でもなんかあなたはこの子に贅沢をさせるだけさせてなんか「銀座行ってすき焼き食え」って…。
「銀座行ってすき焼き食え」とか色々やってらっしゃるとかってそう?親バカって言われますけどね小さい頃にねフッと思ったことがあって。
親に何してもらえたかな?自分が親になったら何ができるかなって思った時に自分で決めたんですよ。
親がしてくれなくて悔しかったことこれは子供にしてやろう。
それから親がして嫌だったことは子供にしない。
で親ができなかったけれども俺は今自分の息子にできるなと思うことはしてやろうと。
それを贅沢と言う人もいらっしゃいますけどもおやじがいつも「分相応」と言ってくれたんですよ。
だから子供にしてあげられる立場になったんだから自分の分の相応ではやってあげようとそう思ってます。
落語もやってらっしゃるの?落語もねだから今ちょっと休んでるような状態なんでこの間会ってね「落語を教えてやろうか?」って言ったら「ちょっとそれで話があるんだ」って言ったの。
だから何があるんだか…。
まあやりたくなったらやらせてやろうと。
あのね黒柳さんね…思ってることがあるんですよ。
プレッシャーって何だろうと思うの。
やりたくないことやらされることなんですよ。
そうです。
だから芽生えた時に与えてやれば肥やしになるから。
芽生えてないのにこれやれあれやれって絶対言わない。
僕は放任です。
「やりたくなったら来い。
教えてやるから」って。
そうか。
やりたくなった時にやるのが本当にやりたいことなんだって。
…と思いますよ。
私もそう思いますよね。
それでそういう時はうまくいくんですよね。
そうそうそう。
だから勉強すればよかったと思えばそこからやればいいんですもんね。
だから僕ねいつもね弟弟子を含めてね言ってることは「リセット」「リスタート」。
もう一回そこでフッと思ったらリセットすればいい。
やりたかったらリスタートすればいい。
だから私ももう一回ゴルフやり直そうと思ってね。
ちょっと下手くそになったな体力も落ちたなと思って。
だから今一生懸命やってますよ。
冬場でも。
上手になったんですか?それ。
つかむものがあるんですねフッと思った時やると。
やっぱりやりたい時ですよ。
そうですよ。
まあ勉強はねやりたい時ですよね。
だからね勉強を好きだっていう奴嘘つけって言ったんです。
勉強を好きなんじゃない。
成績がよくなったあるいは先生がよかった。
好きな科目ができた。
そして親に褒められた。
これどれかだろうと。
私勉強好きじゃなかったですもん。
やっぱり褒められたかったのと…。
100点のところを120点お取りになったっていうのは何なの?あのね地学でねタケナミ先生っていう先生いらっしゃった。
ペーパーテストでね論文テストだったんですよ。
「1太陽年と1恒星年の違いを図示して記せ」とこれだけだったの。
確かに授業でそこやったんですよ。
その日たまたまね図書館へそのまま行ったんです。
深川図書館へ。
でそこ興味あったから調べたんですよ。
そしたら図示も何もあってそれをずっと読んでてそれを覚えてたからそれ全部書いたんです。
えー!そしたらテスト返す時に先生が「この中に120点がいる」って。
「俺が授業でやった以上のことを書いた奴がいる」って。
すごい。
で「こいつだ」って言って返してくれた。
あら。
大体ね先生にお願いしてね授業はいつも一番前。
黒板と先生しか見えないんですよ。
後ろにいるとね休んでる奴寝てる奴みんな見えますからね。
だから一番前だと先生が見えるしだからパッと覚えられるんですね。
うちの母親がねこう言ったんですよちっちゃい頃から。
「目が2つあるだろう?」って。
「耳2つあるだろう?」。
「1つでも見える1つでも聞こえる」。
「だけど倍見て倍聞いて1つの頭で考えて口が1つなんだからそこでまとめて話せ」って。
これ落語にも役に立ちましたね。
そうですよね。
人のやってるのじいっと見てましてねじいっと聞いてて覚えられるんですよまだ。
だから授業中も…「予習するな」って言ってました親が。
予習すると間違えて覚えると…そそっかしいから。
おめえ下町の子だから。
先生が仰ったとおりのことをプッと…。
まっさらで吸い込んで考えて。
で復習はしてもいいけどもわかんなかったらもう一回聞けと。
それだけでいいって。
それの連続でしたね。
それで勉強がよくできるっていう子供だったの?だから予習しませんし復習っていっても今言った図書館に行って気になるところを調べる。
今便利になりましたね。
ググればいいんですからね。
こういうのね。
こういうのでやればねお家でね。
こういうのですよ。
これでもってできますからね。
そこでまだわかんないところは活字文化のほうへ戻りますけどね。
でもなんかものを覚える時人によって色々なんですけど言葉で覚えないで映像で覚えていらっしゃるって聞いた。
落語も一応テープ聞いたりDVD見ますけれども自分が覚える時には舞台を設定して八っつあんが来た大家さんが歩いた出会った…。
でこういう状態の話だっていうとセリフができてくるんですよね。
『笑点』とか拝見してるとあなたはとてもお勉強してらっしゃる方のようにお見受けいたしますがやっぱりそれは自分のしたいことを勉強している?そうですね。
興味があるとちょっと掘り下げてみる。
だから広く浅くですね。
ただ今瞬発力なくなりましたね。
そう…。
「あれほら…あれ」って。
わかってるつもりで「あれ」…。
だからクイズだったら筆記テストなら出るってこの間言ったんですよ。
ゆっくり考えられるじゃないですか。
そうですよね。
だからその…いわゆる記憶力瞬発力がなくなったかな?落語やなんかは瞬間…。
特に何とかって言った時に「はい」って手挙げてすぐ言わなきゃなんないから…。
あれもだから映像ですよね。
そうですよね。
パッと面白い画を浮かべて…。
だから僕星新一先生が集めた『進化した猿たち』というね…あるいはそれの続編…1コマ漫画なんですよ。
それにエッセー書いてあるんです。
これはね僕はねバイブルになりましたね。
そう…。
星先生とちょっとバーでお会いした時にその話したら「うれしいな」ってコースターの後ろにちょっとサインしていただいて。
そう…。
あの方面白い方でしたよね。
面白い人ですね。
だからその1コマ漫画のエッセーがずっと好きで読んでて。
だけど本は駄目ですね人に貸しちゃ。
そうね。
戻ってこなかったです。
戻ってこないね本ってね。
よく思いますよ。
あれどこ行ったんだろうと思うと貸したんだと思って。
なるたけ自分が本当に好きな本は貸さないほうがいい…。
そうですね。
ケチみたいだけどね。
必ず返してくれる人なら…。
落語全集もそうです。
歯抜けになっちゃうんですよ。
そうでしょ?うんそう。
あれ?『圓生全集』の九巻がねえな俺が持って出たかな?って…。
誰か貸したんですよ。
そうね。
そういうの嫌ね。
嫌です。
そこに限って見たいのよねその時に。
そうなんです。
フッと思い出してあそこにあったなっていう記憶はつまりインデックスはあるんだけどもそれがないんですよ元帳が。
小ばなしできましたよこの間。
同級生同士がね「この頃物忘れが激しくてね…」。
「だったら俺の飲んでるいいサプリメントがあるよ」。
「何ていうサプリメント?」。
「あれだよあれ」っていうのね。
「じゃあ効かねえじゃねえか」って。
そうそうそうそうそうそう。
本当にそのまんまです。
でもまあ小さい頃はそういうとにかく勉強が好きな子だっては思われてた…。
あら可愛いねこれ。
あなたとお兄ちゃん?ああそうです。
ええ。
これはあなたがどっちですかね?左の丸い顔をしたほう…。
随分丸い顔をしてましたねあなたね。
この絣の着物もね母ちゃんが縫ってくれたんですよきっと。
昔はねみんな母ちゃん縫ってくれましたからね。
でも可愛いわね帯締めてね。
これ鉄砲洲のね…。
おじいさんが船に住んでたんです。
だるま船改造して。
へえー。
元々漁師なんですけどね。
そのおじいさんが住んでた船の家へ遊びに行って撮ったんだと思います。
そう…。
おじいさんそこでずっと寝てるんですか?そう。
ずっと寝てたですね。
枕元に銭箱を置いてね。
行くと50銭出して「はいよ」ってくれるから「じいちゃんこれ使えないよ」って言ったら「お前の母ちゃん喜んだ」って。
時代が違う…。
これはどこ?これはねえー…これ遠足でしょ。
カメラ下げてるから。
そうですねきっとね。
おじさんにカメラ借りてバス旅行行った時ですね。
後ろバスですもんねこれね。
そうですね。
バスみたいに見えますね。
これあなた?そうです。
これ卒業式ですね。
すっきりとした背の高い坊ちゃんでしたね。
ええ。
可愛い顔。
この頃色気に目覚めたんでしょうね。
頭なでつけて。
うん…可愛い。
でも話は違いますけどあなた…前の円楽さんね私たちがよく知ってる『笑点』の円楽さん。
私なんかは大好きだったけど怖かったってね。
怖かったですよ。
皆さんね「いい師匠でしたね」って言いますけどね『笑点』でもね目細めてね笑ってる顔をしてたって僕ら知ってるんですよ。
目の奥は笑ってません。
笑ってません?目の奥笑ってない?いつもね「いいかい?これはね小言じゃないよ」って言うと小言が始まるんです。
フフフ…。
「おめえたちは何してるんだ?」って。
「1年365日落語のこと考えたことがあるのか?」って。
その割に師匠も麻雀やったりね色んなことをしてたんですよ。
でもまああれだけ…何ていうんですかね?腎臓のあのほら…。
腎臓透析。
腎臓透析にあれだけお通いになって食べるものも制限されてそれでもよくおやりになりましたよね。
あのね先頭を切ってずーっと落語のために動いた人なんですよ。
だから落語家の仲間が一つ言ってくれるのは「円楽さんが日本国中で落語をやって我々が行きやすくしてくれた」って。
そう…。
必ずどんなところでも高座作って俺は落語やるって決めたんですよ。
どんな客でも俺は落語やるって。
だからできるようになったんだって。
で透析始めた時に「情けねえな」って言うから「師匠ねここまで働いたんですから週に3日神様が休めって言ってくださってるんですよ」って言ったら「おめえ…苦労はわからねえおめえなんかには」「病気になったもんでしかわからねえんだ」って言われた時にね余計なことを言ったかなと思いましたけどね。
だけどまあ本当にしゃかりきでもって走っていった人ですね。
しかも仰ってたけどもびっくりしましたね。
腎臓が悪いとお寿司とか食べちゃいけないんだけど…ひと切れ食べてもいいけどお醤油付けちゃいけないんですってね。
何でもお醤油付けちゃいけないんですってね。
それがね昔は醤油全部に掛ける人なんですよ。
そう…。
もう…味音痴でね味噌汁ぶっ掛けてザッと食べるような人ですから。
そういうもの全部駄目になったんですからね。
でもね旅へ出るとね「明日透析なんで少しはいいかな。
家に帰ると食わせてくれねえんだよ」って言いながらそっと食べてましたよ。
そうですか。
「果物がな俺たちは好きでな…ちょっとぐらいいいだろう。
明日透析だから」って食べてました。
そう…。
もっと食べさせてあげたかったねいっぱいね。
そうですねうん…。
だから最後病に負けましたけども志半ばだったでしょうね。
本当にね…。
悔しがってたでしょうね。
そうだと思いますよね。
でも…何ていうかな?私に「“円楽”を渡す」って言った時に少し安心したような風情も見えたんですよ。
そうですか。
しょっちゅうそこでケンカしてたじゃないの。
ね。
のべつねやってました。
あれは『笑点』ではしゃれですけどね裏でも色々言われたんですよ。
えー。
一番覚えてるのはね肩越しにねいきなり「おめえは明智光秀だろ」って言うんです。
びっくりしますよね。
怖い。
うん。
「はあ?何ですか?」って言ったら「おめえはいつか私を裏切るよ」って。
「ちょっと待ってください。
誰がそんなこと言ったんですか?」。
「いやおめえはそういう奴だ」。
私ちょっと向かっ腹立って「ちょっと待ってください」って。
「私明智光秀なら師匠は信長ですよね?」って言ったら「そうかもしれねえ。
性格的にもそうだ」って。
「じゃあ私秀吉ですよ」って言ったの。
「草履取りから入ってるんですから」。
「じゃあうちから家康は出ねえな」って言ったんですよ。
これはうまかったですね。
天下取りは出ないって言ったの。
なるほどね。
そういうふうにねポンポンと返してくれる時はうれしかったですね。
2番目のお父様が円楽さんだとすると3番目のお父さんが今仕切っていらっしゃる…。
はい。
えー…おじいさんになっちゃった。
お父さんっていうよりもおじいさんですけどね。
実の父親が早く亡くなってうちの師匠に育てられて今歌丸師匠に面倒を見てもらってるようなもんですから。
だから僕よく言うんですよ「親が3人いる」って。
だからこの親大事にしないと。
でもこの親はあれですよねこの間ご病気だと思ったら元気におなりになりましたね。
だからね鶴だと思ったらねフェニックスだったんですよ。
本当。
ハゲタカかと思ったらフェニックスって…。
でもあなたはこの方を人間国宝にするっていう動きをやっていらっしゃる?当人はね欲のない人なんですよ。
でもね僕に言わせるとねいわば落語界の先頭で『笑点』50年背負って最後の生き残りでいまだに日本全国走り回って後進の指導して…。
体悪いのにやっぱり聞きたい人がいると行くんですよ。
いまだに圓朝ものをね夏になると発表して。
だから見本ですよ。
だから我々の業界のいわば見本といったら俺は歌丸師匠だなと思ってね最後の恩返しっていうか歌丸師匠を何とかね人間国宝…。
それこそ黒柳さんじゃないですけどね文化功労者?そういう人にしたいなと思ってね。
インターネットにこの人を人間国宝にしましょうっていうのをあなたおやりになってらっしゃいますよね。
会長をやってますよ。
私サインしたんですけど考えたら私ねインターネット持ってないから紙にサインしたんだけどこれでいいでしたか?ありがとうございます。
書きました。
署名していただいた…。
ありがとうございます。
よろしいですか?それで。
ありがとうございます。
みんなにね「署名集めてますよ」って言ったらね「どこで記帳すればいいんですか?」。
「記帳はまだ先です」と…。
「記帳は別でしょ」って。
ね。
記帳はまずいですよ。
スタッフ笑ってますけどね。
でもそれはあれですよねインターネットのところに書くところがあればそこに名前書けばいいだけ?うん。
インターネットで調べていただいて…。
そう。
そうしましょうよ。
で私が…やってますんでぜひともね皆さんね…。
だってあの方すごく面白いですもの。
それでね新作から入って苦労して古典落語をやってそして今高みへ一番上っていこうとしてるねすごい…。
上だけじゃなくて輝いてますから。
そうですよね。
上だけじゃなくて…。
ミイラになる前に国宝にしたいんですよ。
そうですよね。
でもあれですよねあの方本当にみんなを一つにまとめたいっていうふうに思ってらっしゃる方ですもんね。
だからねうちの師匠やなんかがやり残したことっていうのはね外交だと思うんですよ。
だから…落語家ってみんなで一つになっちゃえばいいと思う。
協会なんて便宜上ですからね。
ええ。
だから僕は協会の枠を取っ払っていつか東西もみんな一緒になって日本落語会にしたい。
全部でね。
関西も何も全部。
だって日本人が作った最高のエンターテインメントだと思ってますから。
日本にしかないんですから。
これを一つにしたい。
それが最後の夢ですね。
でもあれでしょ。
円楽プロデュースのっていうのあるんでしょ?博多・天神…。
博多でね博多・天神落語まつりって毎年秋にやってるんですがね今年でもう10年目。
第10回。
これはもう東西でもってね腕っこきが集まってくれるんですよ。
そしてね文枝会長ともいつも話してるんですけどまず東西の交流会を作ろうって。
ええ。
もうやる気のある奴らでもって東西で一つ交流会を作ってそれ足掛かりにねどんどんどんどんみんなでもって一つになっていこうかってそんな話も出てますんでいい光が見えてきました。
いいですよね。
だって落語みたいにさ…。
私子供の時から落語好きだっていうそのせいもあるんですけど落語みたいにこうなんかうまくできてるものってそうはないですからね。
本当です。
細かいものから大きなものまで色んなドラマがね。
一人でもって小宇宙を描きながら…。
何にも音楽いらなくて…何にも伴奏もなくてね。
ええ。
だからたった一人でもって…大勢で空間と時間を表現するんですから素晴らしい芸能に出会ったなと思ってますね。
本当ですよね。
私いつもそう思います。
だから黒柳さんね時代のね最後にねご縁があったんでしょうね。
テレビが買えませんでしたから貧乏で。
で東京オリンピックまでテレビ見られなかった。
人んちで見てたんですよ。
その代わりラジオ。
ラジオドラマ落語歌謡曲。
この3つが小さい頃からスッと入ってきましたね。
ラジオ?うーん。
だからメイコさんのね七つの声なんて聞くとね素晴らしい芸能だなと思うし。
そのラジオドラマを聞いてそして三代目の金馬師匠の落語を聞いて圓生師匠に憧れてうちの師匠にね引っ張ってもらって歌丸師匠に可愛がってもらってると。
幸せな人生です。
そうですよね。
でも私子供…うちもちょっとクラシックの音楽やってたものですから私が落語なんて聞いて笑ってるとね「おやめなさい」って言われるんですよ。
でも出掛けてる時にはもう…昔布でしたからねあのラジオが。
聞くところが。
はい。
そこに耳突っ込んでねもう本当に笑いました。
でも本当に私笑ってたんですけど今思うと笑うも道理で当時聞いてたのは全部名人じゃないかと思うんですよ。
そうです。
たぶんそう。
名人がやっていらしたんですよ。
「名人は上手の坂をひとのぼり」って。
やっぱりね昔の人ってそれしかできなかったけれどもそれをやらせたらすごいっていう人がいっぱいいましたね。
そうですよね。
今はみんな器用になりましたから。
だから若手がすごく面白くなってるし僕も楽しみなんですけども今プロデュースのほうを好きでやってててめえの責任はどうなんだっていうふうになっちゃって…。
だから自分もやんなきゃいけないんですけどね。
まだあと老後の楽しみが少し残ってるんで…。
そうですよ。
ご自分の楽しみねやっぱりね…。
だってこんなに落語って面白いものない。
なんでこんな面白いんでしょうね?やっぱりね一人だからでしょう。
あー…。
想像力ってすごいですよね。
そうそうそうそう。
お客さんが想像してくれるんですから。
そうそう一人でいるのにねその人。
テレビは全部見せられちゃうじゃないですか。
そうそうそう。
鍋でもねそれこそお茶でも。
だけど…「あっどうも。
ありがとうありがとう」「すまねえ。
ああうまそうだね」なんて言うと酒になるんですよね。
そうそうそうそうそう。
これをお客さんが想像してくれないと。
なんかこうやってると「何食べてるんですか?」じゃ駄目なんですよね。
お母様はお元気で?94になりますか。
ちょっと今兄貴夫婦と住んでるんですけどね。
そう。
いいですね94。
まだ存命ですはい。
お元気で長くね生きてくださるとね…。
ちょっと最近気が弱くなって病がちだって言ってましたけどね。
そうですか。
でもまああなたがこうやってね…。
お母様昔のお母様らしいじゃないですか。
これね昭和20年代でしょうね。
20年代最後のほうでしょう。
よく写真が残ってましたよね。
そう。
首になんかこういうものを巻いてましたね女の人ね。
どてらですよ2人とも。
どてらなんて今ね着ないですよね。
お母様首になんか巻いて…。
この巻いてるのがね今あんまり…。
今スカーフなんか巻いてるけど昔なんか白いみたいなね布とかさ…。
手拭いとか。
それで前掛けして…あるいは普段はかっぽう着ですか?そうですそうです。
でもいかにも母ちゃんっていうね…。
下町の母ちゃんでずーっと働いてるイメージしかないですね。
そうですね。
休まず働いてくれた。
本当にそうですね。
それでね叱る時叱りますけどすごい優しかったですよ。
叱ったあと教えてくれるんです。
ああそう。
鍵っ子の最初ですからね兄貴と一緒に台所で何か作っちゃうんですよ。
で揚げ物なんかしちゃうわけ。
そうすると帰ってきて…普通だったら「火事になったらどうするの!」。
「何作ったの?」って。
「うん…串カツ」って。
「どうやった?やってごらん」って。
「そうじゃない」って教えてくれるんです。
すると次からできるんですよ。
だんだんおいしくなってくる?そうそう。
だからこうやって油の火加減も…。
小学校の時油の火加減見ましたからね。
変な子ですね。
でもあれですよねお母様が作ってくださるのを見て覚えてそれでお母様から教えてもらって上手になったらもう本当にそれはいいですよね。
だから母ちゃんが作ったものを運ぶことと片付けること最低家の中のルールでしたからね。
なるほどね。
うんうん。
だから一緒でしたよね時間が。
家の中で親子が時間と空間を一緒に過ごしたっていうのは僕らの世代が最後じゃないですか?そうですよね。
今みんな別々ですもん。
だって子供が…何?一人で買い食いして…お家へ持って帰って一人で食べてるのなんて本当に昔だったら考えられないですものね。
だから団欒って何だ?っていったら一緒にいればいいんですよ。
そうですよね色んな話してね。
親のおかげでしょうね。
本当にそうです。
これどうぞ忘れないでお渡しになってください。
いただきました。
人間国宝ですよ。
はい。
ありがとうございました。
2016/01/14(木) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 三遊亭円楽[字]

〜円楽流 テストで“120点”を取る勉強法〜三遊亭円楽さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
襲名後初出演!六代目三遊亭円楽さんが登場。
◇番組内容
円楽さんは幼い頃から勉強家。何と、高校の時100点満点のテストで120点を取った事があるとか!一体なぜ?今日は“円楽流勉強法”を伝授する。そしてそこには母の教えが強く影響しているという。落語にも役立っている、その教えとは。
実父以外に2人の“父”がいる円楽さん。1人は先代 五代目円楽師匠。イメージと違う爆笑秘話に黒柳さんも驚く。もう1人は桂歌丸さん。敬愛する歌丸さんの為に円楽さんが始めた事があるそうで…
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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