どんなときでも1人でも多くの命を救う。
それが山田さんの「防災」です。
なるほど〜。
こうつながるのか…。
池上さんこんにちは。
おお!泰我君いらっしゃい。
あれ?池上さん何見てるんですか?これはね次にしゅうろくする予定のこの番組の構成なんだよ。
構成。
構成っていうのはね実際にさつえいをする前にどんなえいぞうをとるのかあるいはそこでどんな文章で説明するのかなどを考えて番組の流れを作ることなんだよね。
いわば番組のほね組み設計図のようなものかな。
へえ〜。
さつえいする前にじゅんびするものなんですね。
あれ?こっちはなんですか?これはね構成を考える時の方法の一つなんだよね。
こちらたてが番組の流れ。
こういうふうに始まってこういうふうに終わろうっていう流れなんだよね。
一方横のほうはねそれぞれのパートでどんなものを入れればいいのかなという要素をならべてあるわけだ。
…でこの紙はりかえができるからたとえばここでデザイナーインタビューそしてそのデザイナーの作品紹介となってるけど「いやこれは作品をまず先に紹介しちゃってデザイナーのインタビュー後にしたらどうかな?」って考えたり「インタビューもいろいろとってるからこういう話の内容じゃなくてこっちの内容がいいんじゃないかな?」なんていうことをはりかえながらつねに考えるんだよね。
へえ〜。
つまり構成っていうのはどんな必要な要素を集めるのかそして集めた要素をどういう順番でならべていくのかそしてどのようにして番組の流れを作っているのかということを考えるんだよね。
ふ〜ん。
じゃあ番組の構成作りの現場を見てみようか。
はい!ここは東京都内にある番組を作る会社。
構成作りに取り組んでいるのは…せ〜の!
(3人)「すイエんサー」!穴水さんが担当するのはNHKの番組「すイエんサー」。
「すイエんサー」は身近な疑問についてすイエんサーガールズが答えを体当たりでさがす番組なんだって。
さて今回の「すイエんサー」のテーマはこれ。
ぼくムーンウォーク知ってます!マイケル・ジャクソンで有名なダンスですよね。
そう。
不思議な動きだよね。
番組でムーンウォークを教えてくれるのかな?いやいやそんなたんじゅんな構成じゃないんだよね。
今回はムーンウォークのコツを出演者が自分で見つけていくという流れを構成していくんだ。
ムーンウォークのコツの一つが体重を足から足になめらかに移すための体の使い方だ。
それを出演者が自分で見つけるように穴水さんが思いついたのは…。
竹馬!?フフン。
これにはちゃんとした理由があるんだよ。
片方の足にのせた体重をもう片方の足に移していく動きが竹馬で歩くのににていると考えたんだ。
なるほど。
この日番組のスタッフが集まって構成を考える会議があったよ。
穴水さんが竹馬を入れた構成を説明したんだ。
「竹馬は体重を移す動きそのものだからコツに気づいた時のおどろきが少ない」と言われてしまいました。
そこで体重を移す動きをみんなであらためて見てみることにしたんだ。
体重を移す時に体が左右にゆれるんだけど横から見ていたらそれに気づかないんだね。
ムーンウォークを前から見ることで体重を移すコツに気づく。
さてこの構成うまくいくんでしょうか。
そしてさつえいの当日をむかえました。
マイケル・ジャクソンのそっくりさんがムーンウォークをやってみせます。
でもすイエんサーガールズは横からながめるばかり。
さあ前から見てコツに気づくかな?体重を移すコツゲット!構成のねらいがみごと的中したね。
泰我君構成作りどうだった?いや竹馬ってびっくりしました。
竹馬って前に進むじゃないですか。
ムーンウォークは後ろに進むからそういう意外な要素も構成には必要なんだなと思いました。
実はね穴水さんさつえいまでに構成を4回も書き直してるんだって。
4回も?それだけ時間と労力をかけて作ってるんだよね。
でもそれだけじゅんびをしてもいざさつえいという時にはうまくいかなくて構成をその場でやり直したりということもあるんだよね。
へえ〜。
だから大事なことは一度作った構成にとらわれすぎないでその場その場でどうしたらいいのかを考えてじゅうなんに対応すること。
それも番組作りではたいせつなことなんだよね。
なるほど。
昔話の「桃太郎」の場面をならべかえてぼくなりの「桃太郎」を作ってみました。
つたえたいことを意識してしかもおもしろくなるように工夫しました。
さてどんなお話になったのか始まり〜始まり〜。
桃からうまれた桃太郎はおじいさんおばあさんとおだやかにくらしていました。
そんなある日のこと。
「おたからはないか〜?食い物はないか〜?」。
とつぜんおにたちが村をおそいました。
「おじいさんどうしましょ」。
「相手がおにじゃどうしようもないね」。
「おとなしくおたからを出せ!さもなくば…!」。
「キャ〜!」。
おにたちは村人にらんぼうをはたらき物をうばっていきます。
「なんてひどいことを」。
「がまんするしかないよ」。
そのすがたを見ていた桃太郎は「おじいさんおばあさんを…村を守るんだ!ぼくがおにをやっつける」。
そして桃太郎はおとものイヌサルキジとおにが島に行っておにとたたかいみごとやっつけたのでした。
おしまい。
おお〜!みごとみごと。
いやたいしたもんだね。
泰我君がこういうふうに構成したねらいを教えてくれるかな?桃太郎がおにたいじを決意するというところを強調したかったんですよ。
あとこことここをくり返すことによって話のリズムを作りたかったんです。
なるほど。
考えてるね。
この「桃太郎」って「おじいさんは山にしばかりにおばあさんは川にせんたくに」という場面から始まるけど泰我君はいきなりおにが村をおそうところから始めてるよね。
きんぱくした場面だから見ている人がさいしょから引きつけられるよね。
さあどうでしょうか。
テレビの前のあなたも作文を書く時に構成を意識してみてはどうでしょうか。
さいしょにどんな場面や言葉を持ってくればいいのかどういう順番で場面をならべたら読む人が楽しめるのか。
いろんな工夫ができると思いますよ。
ところで泰我君この「桃太郎」考えるのにどれくらいかかったの?1週間ぐらいですかね。
なるほど。
いろんなアイデア考えたのかな?ありましたありました。
たとえば…?たとえば「桃太郎が実はおにの子どもだった」とか。
ええ〜っ!それおもしろそうだね。
でしょう?だけどさそこまでいっちゃうと構成っていうより創作だよな。
そうなんですよね。
2016/01/14(木) 09:40〜09:50
NHKEテレ1大阪
メディアのめ「話の流れを作る!構成の工夫」[解][字]
NHKの番組「すイエんサー」を取り上げ、番組のねらいに沿って構成を作っていく工夫を見る。また昔話・桃太郎を題材に、ねらいを明確に伝えるための構成の作り方を学ぶ。
詳細情報
番組内容
「番組のねらい」を分かりやすく伝え、見ている人を飽きさせないように一つ一つの番組要素を熟考し、それらを並べる順番を考えてストーリーを作っていく「構成」。「構成」は番組の骨組みとなる、いわば設計図だ。今回は、NHKの「すイエんサー」の番組ディレクターの構成づくりの現場を取材する。また後半のスタジオでは、昔話「桃太郎」を題材に、ねらいを明確に伝えるための構成の作り方を学ぶ。
出演者
【出演】池上彰,安保泰我,番組ディレクター…穴水丈晴
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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