(三十郎)源次郎様敵に見つかったらえらい事ですぞ!
(信繁)見つからなければいい事ですぞ!
(いななき)徳川勢だ。
戻りましょう。
(滑り落ちる音)何者!失礼。
うわ〜!そのころ武田信玄の息子勝頼は織田信長の侵攻に備え諏訪上原城にいる。
北に上杉東に北条西に織田南に徳川と有力大名に囲まれ勢力挽回の機会をうかがっていたが勝頼の義理の弟木曽義昌らが突如織田方に寝返った。
(梅雪)織田の軍勢は既に天竜川まで押し寄せております。
直ちに我らが本拠地新府に帰りお味方を立て直すが肝要かと。
(信茂)織田勢の前に尻尾を巻いて逃げろと仰せか!
(勝頼)安房守。
ここは穴山様が申されるとおり一旦新府へお戻りになるべきでございましょう。
今は引き時。
力をためて待つのです。
この時期真田昌幸の家族たちは武田の本拠地甲斐の新府で暮らしている。
世も末じゃ。
信玄公が泣いておられるわ。
一体武田のお家はこれからどうなるのです?案ずるな。
織田は本当に攻めてくるのですか?新府城はこの真田昌幸が知恵の限りを尽くして築いた天下に聞こえた名城じゃ。
この新府こそが最も安全な場所じゃ。
武田が滅びる事は決してない。
武田は滅びるぞ。
(信幸)えっ!?わしはこの城を捨てる事にした。
はあ!?ここにいても先は見えとる。
新府を捨ててどうされるのです?御屋形様。
是非我が岩櫃城へお越し下さりませ。
(跡部)甲斐を離れると申すか?
(昌幸)岩櫃の守りは鉄壁でございます。
岩櫃へ行こう。
(信茂)岩櫃は危のうございます。
御屋形様には我が岩殿城にお入り頂きます。
(勝頼)明日わしはここをたつ。
わしが向かうのは岩殿城だ。
どういう事でございましょうか?甲斐を捨てられぬ。
父上が築いたこの甲斐を。
信玄公はもうこの世にはおられません!やはり岩櫃へ参りましょう!我らと共に。
真田…よき一族じゃ。
勝頼は新府城を出て岩殿城へ向かった。
(跡部)あの関を越えれば程なく岩殿城です。
(木戸が閉まる音)いかがした?
(茂誠)我が主小山田信茂織田方に加勢する事になりました!おのれ小山田信茂!もうよい!もうよいのだ。
甲斐の名門武田家の命運が尽きようとしている。
やがて歴史は大きく動き出す。
甲斐信濃上野を舞台に戦国大名たちがしのぎを削る動乱の天正10年の始まりである。
その中を真田家の人々は岩櫃へと進んでいる。
兄上。
走るぞ。
(松)走るそうですよ。
戦国という大海原に一隻の小舟が漕ぎ出した。
舟の名前は「真田丸」。
波乱万丈の船出である。
誰にでも訪れる人生の岐路。
真田の選ぶ道とは?打つ手を間違えれば命取り。
わしは決めた!真田はまだ終わってない。
2016/01/13(水) 22:45〜22:50
NHK総合1・神戸
5分でわかる「真田丸」 第1回「船出」[字]
「真田丸」ダイジェスト。1582年2月。武田家は織田信長の侵攻を受ける。武田に仕える真田信繁(堺雅人)は父・昌幸(草刈正雄)の待つ岩櫃へと決死の逃避行に挑む。
詳細情報
番組内容
大河ドラマ「真田丸」第1回の5分ダイジェスト。1582年2月。武田家は当主・勝頼(平岳大)の下、重大な危機にあった。武田に仕える真田昌幸(草刈正雄)は自らの居城・岩櫃城で織田を迎え撃つよう勝頼に進言し、準備のため一足先に出発する。残された昌幸の息子、信幸(大泉洋)・信繁(堺雅人)兄弟を、勝頼が訪れ「岩櫃にはいかない」と告げる。武田の本隊と別れ、敵が迫る中を、家族を守りながらの逃避行が始まる。
出演者
【出演】堺雅人,大泉洋,高畑淳子,草笛光子,木村佳乃,平岳大,藤井隆,高嶋政伸,遠藤憲一,中原丈雄,内野聖陽,草刈正雄
原作・脚本
【作】三谷幸喜
音楽
【音楽】服部隆之
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:13038(0x32EE)