銀魂「仇」 2016.01.13


銀時:おいお前。
高杉つったか?一度勝ったくらいでつけあがんなよ。
テメエが奇跡的に俺から一勝する間に俺はお前に何勝した?俺に本当に勝ちてえなら負け分取り戻してえなら…。
明日も来い。
次勝つのも俺だけどな
(高杉)残念だったな銀時。
247勝246敗。
(高杉)俺の勝ちだ。
桂:いい眺めだな。
バカが空を飛んでる。
あぁいい眺めだ。
バカが見下ろせる。
(桂)これからどうするつもりだ?
(高杉)どうもこうもねえ。
次あそこに行ったら勘当だとよ。
なるほどお前の親父殿も噂にあてられたわけか。
松下村塾…近隣の子供を集め幕政批判国家転覆怪しげな教えを説いていると噂になっている。
(松陽)それぞれの武士道を胸に掲げそれぞれの侍になることはできる。
フッそのとおりじゃねえか。
アイツのいうような侍ばかりになったら国は滅ぶぜ。
かもな。
だが…。
気持のいい連中であったな。
俺は今まで侍とはあらゆるものに縛られた窮屈な存在だと思ってきたがもしなれるのであれば俺もあんな自由な侍になりたいものだ。
噂どおりだ。
近頃塾で見かけんと思っていたらこんな怪しげな寺小屋にご執心とは。
高杉。
いよいよお前も講武館破門だな。
だが残念。
今晩にもこの寺小屋は潰れる。
父上にこの塾のあらぬ噂を吹き込んでおいた。
役人が動く。
あの男はいいとこここを追われるかしょっぴかれることになろう。
得体の知れぬ浪人が寺小屋の真似事などしおって。
身分をわきまえず我ら武士を愚弄するからこうなる。
高杉お前はもう侍になんてなれんよ。
(桂)高杉。
こんな夜更けに遊び歩いていいのか?今度こそ勘当されるぞ。
心配いらねえよ。
どうせ明日には勘当される身だ。
(高杉)桂お前こそこんなところで夜遊びしてたらせっかくの特待生も取り消しだぞ。
心配はいらん。
ちょうどくだらんゆとり教育にはうんざりしていたところだ。
夜になる前に逃げるよう伝えておいた。
(桂)借りは返さんとな。
名門講武館きっての神童と悪童が組むんだ。
役人の足止めくらいたやすかろう。
名門の2人?笑わせるな。
国家転覆を狙う反乱分子を育成する悪の巣。
松下村塾の悪ガキ3人の間違いだろ。
お前なぜここに?逃げろと言ったはず。
そりゃ松陽の話だろ?なんで俺まで逃げなきゃならねえ。
それに学校のサボり方から夜遊びまで覚えたんだ。
もうテメエらは立派なうちの門下だ。
別れの挨拶くらい来るさ。
もうこれで十分だ。
あとは俺がやっからお前らは手引け。
どうせ俺と松陽は流れ者だ。
居場所なんざどうにでもなる。
だがお前らは違う。
これ以上関わったら戻れなくなるぞ。
士籍を失いてえのか?
(高杉)戻る場所なんぞあったらはなからこんな所に来ねえ。
(桂)おばあが死んでから天涯孤独の身。
何より士籍などという肩書が必要な者にはもうなる気はない。
もしそんなもんがあんなら誰に与えられるでもねえ。
この目で見つけ…。
この手で掴む。
そうか…。
じゃあもう何も言わねえ。
おいそこのわっぱども。
こんな夜更けに何をやっている?松下村塾吉田松陽が弟子坂田銀時。
同じく桂小太郎。
同じく高杉晋助。
(銀時たち)参る!なんだこのガキども!
(松陽)抜かないでください。
そのままそれをおさめていただきたい。
両者ともどうか私に抜かせないでください。
吉田松陽…キサマ!私のことを好き勝手吹聴するのはかまいません。
目障りならどこへなりとも出ていきましょう。
ですが…。
それを私の教え子たちに向けるのならば私は本当に国家くらい転覆してもかまいませんよ。
ひぃ!松陽。
やれやれ。
教え子はみんな家に帰したつもりでしたがこんなところにもまだ残っていましたか…。
悪ガキどもが。
でもすみません道場破りさん。
破るにももう道場も学び舎もなくなっちゃいました。
心配いらねえ。
俺が破りてえのは道場じゃねえ。
アンタだよ松陽先生。
我らにとっては先生がいるところなら野原であろうと畑であろうと学び舎です。
それにアンタの武士道も俺たちの武士道もこんなもんで折れるほどやわじゃないだろう?銀時こりゃまたキミ以上に生意気そうな生徒を連れてきたものですね。
そうだろ。
そうですかでは早速路傍で授業をひとつ。
ハンパ者が夜遊びなんて100年早い。
松下村塾へようこそ先生…。
また俺にゲンコツでもくれにきたか…。
ハンパやってんなって俺を止めにでもきたのか…。
もういねえよ先生なんて…。
どこにもいねえ。
俺たちを止められるヤツはもう俺たちしかいねえんだよ。
気にくわねえなら曲げらんねえなら…。
テメエのゲンコツで止めるしかねえんだ!ハァハァ…。
高杉いつまでその潰れた左目でまぶたの裏を見てやがる。
その残った右目ひんむいてよく見やがれ。
テメエがゲンコツ振るわなきゃいけねえヤツは今ここにいんだろ!んなもん目つぶってても見えるぜ。
銀時!俺は…俺の閉じたこの目はあの頃映した憧憬も…。
(高杉)絆も…。
志も…。
そして…。
憎しみも…。
何ひとつ忘れちゃいねえ。
一度たりとも見失っちゃいねえ。
この拳を振り下ろすべき相手はこのまぶたの奥に焼きつけたままだ。
さぁ立てよ銀時。
俺たちの仇はここにいるぞ。
目をそらすな拳を握れ。
先生の仇を討て。
俺たちはテメエに刃を突き立てることはできねえが自らを斬るよりも…。
自らを呪うよりも安くねえヤツがいる。
俺にはお前が…。
お前には俺がいる!哀れなものだ。
国を憂う心を持った若者たちがこのような運命を辿ろうとは。
これがお前のやりたかったことか?松陽。
お前の教え子たちはお前の教えどおり犬死にしていったぞ。
そんな教えを説いた覚えはない。
そう言いたげだな。
ならば試してみるか。
お前の弟子たちがお前とともに犬死にしていく道を選ぶか。
それともその手で師を殺めてでも生き残る道を選ぶか。
教育者たるお前にふさわしい処刑方法だろう。
師か仲間かどちらでも好きなほうを選べ松陽:銀時…。
あとのことは頼みましたよ。
仲間をみんなを護ってあげてくださいね。
(高杉)銀時もし俺がおっちんだら先生のことを頼む。
俺と同じろくでなしにしか頼めねえ。
じゃあ俺もろくでなしに頼む。
死ぬな〜うっ…。
うわ〜!銀時!や…やめろ!銀時!頼む!やめてくれ〜!うお〜っ!おお〜っ!や…やめろ銀時頼む!ありがとうてや〜っ!ぐわ〜っ!うお〜っ!うお〜っ!うお〜っ!ぐお〜っ!銀時〜!
(朧)師に拾ってもらった命無駄にするものではない。
本気でこの者どもを生きて帰すと?その男に情けでもかけているのか朧。
(朧)この者どもにはもはや護るものなどありませぬ。
それは侍にとって死したも同じ。
何よりこやつらはそれを自らの弱さゆえ自らで壊したのです。
殺す価値もなし。
もう二度と剣を握ることもできぬでしょうこの左目に最後に映ったのは…。
(高杉)お前のツラだった。
この目に焼きついた仇が幕府ひとつであればどんだけ楽だったか…。
(高杉)俺たちの仇は俺たち自身だ。
俺たちはあの人を救うために戦ったにも関わらずその弱さゆえあの人の命を踏み台に生き残っちまった。
お前にその咎を背負わせて。
この目に焼きついたお前のツラを思い出すたび傷がうずき喚く…。
なぜ先生の仇を討たねえ…。
その胸に刃を突き立てればすべて終わるはずだろうとよ…。
フッ…そのとおりさ。
俺たちゃ生き残るべきじゃなかった。
なぜ俺たちを救いに来た?なぜ俺たちを見捨て先生を救わなかった?お前ならきっとできた。
あのとき約束したのに。
お前こそ誰よりあの人を救いたかったはずなのになぜ…なぜ…。
俺たちなんぞを選んだ銀時!もしあのときお前が俺でもそうしたさ。
だからお前は俺に刃を向けるんだろう。
己ではなくもう一人の己に刃を突き立てるんだろう。
自らを斬るよりよっぽど痛ぇ仇を討とうとしてんだろう。
残念だったな。
俺は…俺というお前は倒れねえよ。
お前が倒れるまでお前が止まるまで何度でも立ち上がる。
高杉…俺はお前なんぞを選んだ覚えはねえよ。
ただお前が大切に思うものよりアイツが大切に思うものを知りすぎてただけだ。
俺はたとえ師の屍踏み越えても…。
お前の屍を踏み越えても…。
アイツの弟子俺たちの仲間松下村塾の高杉晋助の魂を護る。
俺は吉田松陽の弟子坂田銀時だ。
この期に及んでテメエはまだ…。
そうか知らなかったよ。
俺ぁまだ破門されてなかったんだな…。
(朧)言ったはずだ。
師にもらった命無駄にするものではないと。
八咫烏が告げし天啓に二度目はない。
松陽の弟子たちよ。
《環奈:精進湖。
2016/01/13(水) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
銀魂「仇」[字]

将軍暗殺篇もいよいよ第6話目となりました。銀時と高杉の死闘がつづき、見逃せない場面の連続です。どうぞご期待ください。

詳細情報
あらすじ
第40話
「仇」
力尽きて倒れる銀時と高杉。高杉は松陽の教えに従い、侍になることを決意した少年時代を思い出す。気づくと目の前には松陽がいた。あの頃のように自分を叱りに来てくれたのかと、懐かしい思いにとらわれるのだった。だが目の前には、ふたたび立ち上がった銀時が…。銀時の悲痛な叫びがこだまする。
声の出演1
 坂田銀時:杉田智和
声の出演2
 高杉晋助:子安武人
 吉田松陽:山寺宏一 ほか
音楽
【オープニングテーマ】
「KNOW KNOW KNOW」
 唄:DOES

【エンディングテーマ】
「『あっちむいて』」
 唄:Swimy
スタッフ
【原作】空知英秋
(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)

【監修】藤田陽一
【監督】宮脇千鶴
【キャラクターデザイン】竹内進二
【脚本】岸本卓
【演出】池野昭二
製作
 テレビ東京
 電通
 BN Pictures

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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