救命病棟24時 #07【帰ってきた天才外科医!命と向き合う使命感とは…】 2016.01.13


この間というのは境内には入れるんですけれど直接の拝観をすることはできないということなんですね。
(セミの鳴き声)
(照子)さあさ。
よーく冷えてますよ。
皆さんお疲れでしょう?
(小田切)すいませんね。
いつもいつも。
いいえ。
(奈津)誰ですか?
(神林)また面倒な物を。
ごめんなさいね。
お忙しいのに「面倒な物」で。
いえいえいえ。
あのちょうどのど渇いてたもんですから。

(城島)安いもんですよね。
これで新規契約取れれば。
おい。
失礼だろ。
せっかくこの人が…。
(照子)いいんですよ。
ホントのことだから。
ハハハ…。
誰ですか?
(馬場)んっ。
ああ…。
別名研修医ハンター。
気をつけろ。
えっ?さっ。
冷たいうちにどうぞ。
ねっ?あっどうぞ。
(矢部)あっ。
スイカじゃないですか。
俺大好きなんですよ。
(照子)オホホホ…。
どうかしましたか?食べたな。
ガシャンだ。
面会行くからな。
じゃあな。
(照子)ウフフフ…。
アハッ。
(朋子)すごいなあ。
桜井さんも認定看護師の資格取るんですか?
(ゆき)そのほうが少しでも忙しいドクターの役に立てるでしょ?山城さんみたいに。
(一重)偉いなあ。
それで今から勉強してるなんて。
(早苗)わたしにはできない。
でも桜井さんならすぐじゃないですか。
(紗江子)婦長だって一目置いてるしね。
これ認定看護師のですか?うん。
桜井さんなら絶対に大丈夫。
(たまき)そう。
桜井さん認定看護師目指してるの?はい。
(照子)こういうのはね。
若いうちから入っておいたほうが掛金が安くてお得なの。
分かる?ええ。
(照子)フフッ。
まあ。
(照子)先生も医者の不養生ってヤツじゃないの?それにこういうお仕事はね。
何があるか分かんないんだから。
はあ。
ねえ。
100万回聞いたよ。
あのセリフ。
あの人ね。
救命センター専門に回ってんだって。
よかったねえ。
太田川先生は実家のほうで入ってて。
じゃ神林先生も入ってるんですか?借金あるのに。
借金関係ないでしょ。
血圧はいくつ?76です。
家族に連絡はついた?
(みどり)名前以外何もしゃべってくれないんです。
仲間のホームレスの人たちも何も聞いてないそうで。
(城島)そう。
(みどり)何です?どうしました?米田さん。
ご家族いらっしゃいませんか?
(米田)娘が…一人。
娘さんがいらっしゃるんですね?どこです?どちらにいらっしゃるんですか!?最期に…会いたかった。
米田さん。
米田さん!
(警告音)11時17分死亡確認。
・「こちら救急指令センター。
二次の患者の受け入れを要請します。
患者は20代男性で…」エンジェルセット準備お願いします。
「大量に出血しているもよう…」遺言聞いちゃったんだよね。
わたしたち。
「血圧125の80脈拍数110呼吸数22です」
(みどり)なのにすぐ「エンジェルセット」って。
(みどり)桜井さん。
どうしてそんなに冷静でいられるの?だって。
(みどり)救命ってみんなそうなの?
(小田切)よーし。
行こう。

(救急車のサイレン)急がなきゃ。
(救命士)血圧106の60脈拍122呼吸数21。
(榊)痛えよー死ぬよ!
(救命士)あくまでも「自分で刺した」って言ってるんですが。
どうやって自分で刺すんですか?体柔らかいんじゃないの?
(榊)うるせえんだよこの野郎!早く行けよおい!はいはいはいはい。
(榊)痛えんだからよ。
痛えよおい!!ほらほら。
騒ぐと血がどんどん出ますよ。
(榊)ちんたらしてんじゃねえよ。
こら!
(神林)運んでますよ。
(榊)早く行けっつんだ!
(榊)おら。
早くしてくれ早くしてくれ。
こっち大丈夫だから。
美穂ちゃんのほうよろしく。
(進藤)はい。
(一同)123。
痛えよー!助けてくれよ!桜井さん。
血圧測って。
はい。
(神林)傷は肺まで達してないな。
刺創じゃなくて切創でしょ?
(城島)明らかに人に傷つけられた感じですね。
やだなあ。
また組関係の抗争?
(榊)自分でやったんだって!背中切られたってことは逃げようとしたんだな。
根性なさそうな顔してる。
血圧120の68です。
胸部レントゲンオーダーして。
面会の方ですか?
(男)ヤツはどこだ。
教えろ!「ヤツ」って?
(男)救急車で運ばれてきたヤツだよ!知らないわよ。
ここじゃないんじゃない?
(男)嘘つけ!教えろ。
どこだ?こらー!
(乱闘)
(警備員)警察に連絡しろ!
(男)俺を誰だと思ってんだこら!・
(男のわめき声)ああっ。

(オープニングテーマ)
(たまき)全治1週間ってところね。
分かってる。
さすがの進藤先生も片手が使えないんじゃ開店休業よね。
ああ…まあとにかくいい休養になるんじゃない?うらやましいぐらいね。
救命に休みなんてないぞ。
ハァ。
(里美)本当にありがとうございました。
今小児病棟から迎えが来ますから。
はい。
ほら。
看護婦さんにありがとうは?すいません。
愛想のない子で。
いいえ。
まだお手々痛いんだもんね。
あとよろしくお願いします。
ありがとうございました。
寂しいですよね。
顔覚えたと思ったらすぐお別れなんて。
しかたないでしょ。
それが救命なんだから。
患者さんの後先考えてたらねえ。
(みどり)遺言聞いちゃったんだよね。
わたしたち
(佐智)娘さんがいるってだけじゃ捜し出せるわけないでしょ?
(みどり)でもこのまま無縁仏じゃかわいそうすぎます。
(佐智)あとは警察の仕事。
病院じゃこれ以上やりようがないの。
救命のナースがいつまでも患者に感情移入してると長続きしないわよ。
はい。
仕事に戻って。
・はい。
港北医大救命救急センター。
「こちら救急指令センター。
三次の患者の受け入れをお願いします」
(城島)はい。
どうぞ。
「患者は65歳の男性。
呼吸苦を訴えています。
サチュレーション79意識レベル1の3血圧168の106脈拍121呼吸31です」はい。
分かりました。
あっいいですよ。
俺が行きますから。
コーヒー冷めちゃいますよ。

(たまき)慢性閉塞性肺疾患の急性増悪ね。
血ガス逆転してますから挿管して人工呼吸いきますか?うん。
挿管チューブ7.5取って。
(ナース)はい。
ちょっと待って。
ここは非侵襲のバイパップでいきましょう。
何だよ?それ。
馬場先生やったことないんですか?
(城島)ああそっか。
新しい方法だからな。
わたしは第一外科で術後に使ったことあるわ。
患者の年齢と合併症を考えるとここはバイパップです。
矢部先生借りてきて。
「バイカップ」?非侵襲的陽圧人工呼吸のバイパップ。
早く!はい。
ごめん。
ちょっとお願いします。
あっ。
それからMEさんに連絡しといて。
はい。
(馬場)ったく!あの城島の野郎。
ちょっと知ってっからって調子に乗りやがって。
大体城島って名前がキザで嫌だな。
城島先生がどうかしたんですか?いや別に。
気になるんだ?城島のこと。
いえ。
別に。
山城さん!はい。
あの山城さんって将来の大切な人とかっていたりする?えっ?いや俺保険入ってるんすけど受取人替えようかななんて思ったりして。
あの…。
今は受取人母親なんすけどそう長生きしそうにないしどうせなら将来の大切な人にしたいななんて思ったりなんかして。
歩くの速えな。
(佐智)あっ。
美穂ちゃんのほう痰の吸引お願いね。
こまめに吸引しないとすぐ詰まらせちゃうみたいだから。
桜井さん?はい。
分かりました。
(城島)非侵襲のバイパップっていうのは患者の自発呼吸を第一に考えた呼吸もとで挿管をしないから肺損傷等の傷害が少ないんだ。
バイパップはここ数年で…。
いやあ。
人は期待されると変わるもんだね。
まあ。
ケガの功名ってヤツだね。
あっ。
そういえばICUの千代さんどう?残念だけどあしたまでもつかどうかですね。
あしたまでもってほしいんだけどなあ。

(ゆき)香坂先生。
千代さんがブラディです。
(千加子)先生。
あと1日でいいんです。
何とかならないですか?お願いします。
あしたには孫が帰ってくるんです。
おばあちゃんにもう一度だけ会わせたいんです!先生。
でもご本人の希望だろ?「延命措置は一切しないでくれ」と千代さんから伺っています。
わたしはご本人の希望を尊重して…。
(警告音)
(千加子)先生!?母さん!
(家族たち)おふくろ!母さん!お母さん!おばちゃん!17時33分。
ご臨終です。
(家族たち)お母さん!おふくろ!お母さん!おばちゃん!
(家族のすすり泣く声)香坂先生。
ちょっと冷たくありませんか?じゃあ何?わたしが家族と一緒に泣いてあげればいいの?そうは言いませんけどご本人のためにも延命措置続けてもよかったんじゃないですか?その本人が希望してないんだからしかたがないでしょ?じゃあせめてご家族に説明をお願いします。
できるだけの治療をしたことを説明してあげたほうがご家族も死を受け入れやすいと思うんですけど。
分かったわ。
説明室来てもらって。

(みどり)桜井さん。
どうしてそんなに冷静でいられるの?
(たまき)わたしが家族と一緒に泣いてあげればいいの?
(みどり)救命ってみんなそうなの?
(佐智)救命のナースがいつまでも患者に感情移入してると長続きしないわよ・
(呼吸器のアラーム)どうかした?
(美也子)美穂ちゃん!美穂ちゃん。
痰が絡まって呼吸できなくなってる。
(美也子)えっ!?
(紗江子)貸して!美穂ちゃん!美穂!お願い助けて。
美穂ちゃん!美穂ちゃんしっかりして!
(痰を吸引する音)
(美也子の泣き声)レスピレーターつないで。
早く!
(美也子)しっかりして!お願いだから。
はい。
(美也子の泣き声)スクウィージングするわよ。
吸引して。
お母さん。
もう大丈夫ですよ。
あっ。
ありがとうございます!美穂ちゃんよかったね!危なかったわよ。
すいません。

(紗江子)美穂ちゃん。
大丈夫だからね。
頑張ってね。
(佐智)美穂ちゃんのお母さんの気持ち分かるわよね?申し訳ありませんでした。
分かってるんだったら同じ過ちを繰り返さないようにね。
我々は大切な命を預ってるんだ。
頼むよ。
ちゃんと休み取らせてんの?壁にぶつかってるのよ。
彼女も。
(千加子)あのう。
指輪知りませんか?「指輪」?おばあちゃんの指輪がなくなってるんです。
大切にしてたんでずっと枕許に置いてあげてたんですけど。
(馬場)桜井が?
(城島)うん。
けっこうヤバかったらしいですよ。
(神林)ちょっと元気ないよねここんとこ。
そういや確かに何か変だったような気がするな。
あれ?心配する相手違うんじゃないですか?お前さ。
今そういう話してるんじゃないでしょうが!あっ。
馬場先生。
また靴下におう。
うるせえな。
心配しなくてもいいんだよ。
そのうち替えるんだから。
黙ってろよお前。
毎日履き替えてくださいよ。
うるせえ!あのう。
やっぱり保険って入っといたほうがいいんですかね?まだそんなこと言ってんの?一生言ってろ!お前は。
(矢部)でもちょっと計算したんですけど65歳までの掛金を合計すると…。
計算しなくていいよもう。
むなしくなるだけだから。
そうそう。
何かのために備えるから「保険掛ける」って言うんだろ?馬場先生。
んっ?保険の受取人変更するんですか?そう。
もうそれなんだけどさあ。
あれっ?お前何でその話知ってるの?えっ?
(馬場)いや。
「えっ?」じゃなくてよ。
ああいや…。
(神林)ねえ太田川さ。
今度実家のほうからさ。
しかし自分で止血するなら切らなきゃいいのに。
(泣き声)大丈夫ですよ。
傷あとは残らないですから。
今度また手首切るときはせめてドナー登録してからにしてくださいね。
(泣き声)
(ゆき)先生!ちょっと待ってください。
さっきの言い方ないんじゃないですか?何が?「何が」って。
わたしたちはもっと患者さんの身になってもいいんじゃないですか?救命だから忙しいからってそういうことをいいかげんにしたらいけないと思うんです。
生きてる患者さんにも亡くなった患者さんにももっと接し方ってものがあると思うんです。
それを「せめてドナー登録しろ」とか。
ちょっと待てって。
何ムキになってんだよ。
(ゆき)えっ?それに「ドナー登録しろ」ってのがそんなに悪いことかな。
人は死ねばただの物でしかない。
でもそれをほかの人に移植すればまた人の一部になる。
わたしはそういう考え方は…。
人は物じゃありません。
前開けてください。
(救命士)26歳男性で8階からの転落です。
(ナース)モニターつけます。
うわあ。
ひどいや。
進藤先生でも無理ですよこれ。
誰でも無理だよ。
やれるだけやってみますか。
(ゆき)進藤先生。
吉崎美穂ちゃんの分のカルテです。
そっちに置いといてくれ。
ナースキャップはどうした?昨日からかぶってないだろう。
どこかに落としちゃったみたいで。
進藤先生。
わたし分からなくなっちゃったんです。
このまま看護婦続けていていいのかどうか。
わたし人の死を悲しめない人間にはなりたくないんです。
でもこのままだとどんどんそうなってっちゃいそうで。
そんなこと考えてたらミスしちゃうし。
看護婦失格ですよね。
自分でそう思ったらそうだ。
ハァ〜。
ああいう患者はめいるよね。
手の施しようがないってヤツっすね。
何もできないですもんねえ。
(城島)ほかの患者にもしてねえだろ?
(照子)わっ!
(矢部)あっ!矢部先生!考えといてくれました?アハハッ。
そろそろギブアップしたほうがいいんじゃないの?そうそう。
もう。
くさいんだって!今から取り替えんだろ?面倒くさいんだぞこれ。
(照子)今だけのチャンスなんですよ!25歳までならこんなに安い掛金で死亡時の保障が同じなんですよ。
(矢部)「死亡時」とか言われてもな。
(照子)んもう!アハハッ。
先生。
亡くなられた森下千代さんのことなんですけど。
何です?
(佐智)大切な指輪が失くなったとかで…。
えっ?
(照子)馬場先生も城島先生も結局は入ってくださったんですよ。
ねっ。
最後のお願い。
最後は誰だって死ぬんだから!ねえ?軽々しく人の死を口にするのはやめてください!・
(小田切)おーい。
昨夜の森下さんの死亡診断書生年月日違ってて戻ってきたんだけど。
何?俺何かまずいこと言った?
(一重)寂しいですよね。
顔覚えたと思ったらすぐお別れなんて・「救急指令センターです。
三次の患者の受け入れをお願いします」患者は?「食品会社の冷凍庫に誤って閉じ込められ心肺停止状態」閉じ込められたってどれぐらい?「約2時間です」
(馬場)完全な凍死状態じゃねえかよ。
了解。
特定行為は気道確保だけにして急いで!医局長!うん?至急用意してもらいたい物があります。

(救急車のサイレン)
(神林)瞳孔は4・4なしなし。
体温23度6分です。
ヤバイなあ。
冷凍庫に2時間か。
赤外線ランプと保温マットでまず体温を上げよう。
それじゃ時間かかりますよ。
お風呂は?温生食で腹腔洗浄しましょう。
それがいちばん早いわ。
切開縫合セット!はい。
ちょっと待って。
何だよ。
また文句つけんのかよ?PCPSでいきましょう。
えっ?知ってます?また新しい方法じゃないの?鼠蹊からカテーテルを差し込んで血液を抜き取りそれをまた温めて直接心臓に送り込む。
それには心肺補助装置が必要じゃない?そんなのここにはありません。
じゃあ意味ねえじゃねえか。

(進藤)心肺補助装置なら第一内科へ頼んだ。
この場合PCPSを選択するのがベストだ。
でも誰がカテーテル入れるの?誰か経験者は?俺がやります。
よし心肺補助装置が到着するまで少しでも体温を上げて心マを続けるんだ。
はい。
(小田切)到着したぞ!
(城島)消毒。
わたしがやる。
片手じゃ無理よ。
経験者は俺だけだ。
主治医の言うことが聞けないの?俺の手はほかにもある。
桜井手伝え。
えっ?もう片方の手になれ。
よし。
あせるな!
(ゆき)はい。
よしいいぞ。
よし!もう少しだ。
よし入った。
ワイヤ外せ。
(ゆき)はい。
クランプ。
はい。
よし!よし送血カニューレだ。
はい。
よし。
フロー出してくれ。
はい。
体温30度を超えました。
すげえ。
VFだ。
200でチャージだ。
(馬場)いくよ離れて。
(衝撃音)よし。
15時52分心拍再開だ。
脈も触れます。
主治医の言うことが聞けない患者ね。
もし失敗していたらどうするつもりだったの?主治医に恥はかかせられないからな。
人をかばうのが好きなのね。
今度はもう少しおいしいコーヒー入れなきゃね。
それで礼を言ったつもりか。

(小田切)ガッカリしないで。
城島先生も頑張ったよ。

(城島)何で俺がガッカリしなきゃいけないんです?えっ?患者は助かったんですよ。
医局長。

(たまき)どう?体温36度2分。
バイタル安定してます。
よかった。
ナースはドクターのもう一つの手。
なんて言ったら侮辱したことになるかな?でもそれじゃあなたの悩みを解消したことにはならないか。
(照子)あらま。
皆さんいらっしゃらないの?まいったねえ。
ニュープランのパンフが刷り上がったからどこよりも早く教えてあげようと思って。
ごめんなさいね。
あっ。
それ城島先生のね。
これは?
(照子)救えなかった患者さんたちの写真みたいよ。
両親に無理言ってもらったんだって。

(城島)「ドナー登録しろ」ってのがそんなに悪いことかな。
人は死ねばただの物でしかない。
でもそれをほかの人に移植すればまた人の一部になる
(照子)クールに見えてあれで結構あったかいところあるんだよねえ。

(照子)ここの先生たちはね。
みんななかなかの人たちよ。
神林先生なんかさ。
針供養ならぬマスク供養ってね。
患者を助けられなかったときのマスク持ち帰って供養してるんだって。
(照子)馬場先生はゲン担いでさ。
患者が亡くならなかった日の靴下はずーっと履き続けてるし。
みんな何かしら思うところがあるのよねえ。
わたしが何で救命センターばっかり回ってるか分かる?いいえ。
毎日死と向かい合っていながら決して命をぞんざいに扱わない。
そんな人たちの万一のときに役に立ちたいじゃない。
同じ死を扱う仕事をしてる者としてはさ。

(たまき)土台が壊れてたんで知り合いの宝石屋さんに修理頼んでたんです。
そうですか。
千代さんが亡くなる前に聞いちゃったんですよね。
死んだご主人から贈られた大切な思い出の指輪だって。
もう1日早ければ生きてるうちに指輪はめてあげられたんだけど。
救命ってそういうことばっかりなのよね。
元気になってここを出てってくれればいいけどそうじゃないことが多くって。
分かります。
わたしも何度辞めようと思ったことか。
(ゆき)患者さんなら取り上げてますよ。
(ゆき)進藤先生。
(進藤)んっ?
(ゆき)どうしてわたしだったんですか?「手伝え」って言ったの。
どうしてだろうな。
でもおかげさまで分かりました。
わたし先生たちのことよく見てなかったんですね。
やっぱり看護婦失格です。
進藤先生にも変なこと言っちゃって。
みんな桜井と同じだよ。
患者を救えなかったときはみんな自分の無力感と申し訳なさでいっぱいになる。
ついさっきまでの桜井と同じようにな。

(男)桜井さん。
面会の方が来てます。
(ゆき)はい。
祐樹君!おかげさまで明日にも退院できることになりまして。
早かったですね。
「最初の処置がよかったからだ」って形成の先生が。
あっ。
(祐樹)お姉ちゃんのでしょ?うん。
看護婦さん。
ありがとう!
(城島)ああ。
一緒に行けるかどうか分かんないけどさ。
だったらもう1枚ちょうだい。
えっ?あっ。
一緒に行けそうなときわたしが誘う。
マジかよ。

(馬場)桜井。
ダメだ。
俺もう立ち直れねえ。
(ゆき)どうしたんですか?俺ってさあ。
けっこう打たれ弱いんだよね。
だからどうしたんです?言いたくない。
言っちまったら今見たことが事実になってしまう。
何訳分かんないこと言ってるんですか。
最悪だよなあ。
あんなとこ見なくてもいいんじゃねえのか。
桜井。
でもやっぱ聞いてくれ。
お前歩くの速いぞ。
・『いつのまに』2016/01/13(水) 14:55〜15:50
関西テレビ1
救命病棟24時 #07[再][字]【帰ってきた天才外科医!命と向き合う使命感とは…】

「傷ついた白衣の天使」

詳細情報
番組内容
進藤(江口洋介)が救命センターに乱入してきた男によって右手を負傷した。進藤に頼っていた小田切(渡辺いっけい)は不安になるが、進藤はデスクワークでフォローすると言い、城島(谷原章介)も「医者は進藤先生だけじゃない」と言い切る。
 一方、ゆき(須藤理彩)は、来る日も来る日も命と向き合わなければならない救命の現場で、どんどん死に対して悲しむ感情を無くしている自分に悩みはじめていた。
番組内容2
ナースキャップをはめることもしないゆきのそんな心境を、静かに見守る進藤。
 ゆきは遂にナースを辞める決意で病院を後にするのだが、去ろうとする横を通り過ぎていった救急車を見て、たまらずセンターの方に戻ってしまう。診療室では、凍死状態で運ばれた患者の難しい治療を片手でやろうとしている進藤の姿があった。
出演者
江口洋介 
松雪泰子 
伊藤英明 
須藤理彩 
田畑智子  
小日向文世
宮迫博之 
谷原章介 
田根楽子 
木村多江 
唐木恵子 
君嶋ゆかり 
三宅恵美 
山崎めぐみ 
梅沢昌代 
渡辺いっけい
原作・脚本
【脚本】
田辺満
監督・演出
【プロデュース】
和田行 
中島久美子 
樋口徹
【演出】
樋口徹
音楽
佐橋俊彦
【主題歌】
「いつのまに」DREAMES COME TRUE
【挿入歌】
「flow」bird

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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