宮下教育長・県議会で相次ぐ教員不祥事を陳謝

2015年12月15日 19時06分 ニュース, 政治, 社会


和歌山県教育委員会の宮下和己(みやした・かつみ)教育長は、きょう(15日)開かれた12月定例県議会・文教委員会の冒頭、相次ぐ教員の不祥事を改めて陳謝しました。

宮下教育長は、去年(2014年)8月に交通事故の通院日数を水増しして、保険金およそ53万円をだまし取った和歌山市立小学校の女性講師と、ことし10月、大阪市内の大型商業施設で万引きをした有田川町立小学校の男性教諭をそれぞれ懲戒免職処分としたことを報告し、「教育公務員としての信用を著しく失墜させて、誠に遺憾です」と陳謝しました。

県・教育委員会での懲戒処分は、今年度(2015年度)はこれまでに5人、昨年度(2014年度)は4人、2013年度は10人と相次いでいて、宮下教育長は「繰り返し注意喚起と綱紀の引き締めが重要です」と述べました。

これに対して、公明党県議団の中拓哉(なか・たくや)委員が、「事件が起こる度に陳謝しているが、件数が減らない。言葉だけではない真の対応が必要で、来年の2月定例議会では、教育長が陳謝するような事態にならないよう求める」と指摘しました。

きょうの文教委員会は、大阪地検特捜部に相続税法違反などの疑いで逮捕された自民党県議団の花田健吉(はなだ・けんきち)委員と、イタリアのローマで行われている世界農業遺産の最終審査に出席している自民党県議団の坂本登(さかもと・のぼる)委員は欠席しました。