子どもの遊びの好みもあるので無理せず楽しんで下さいね。
ぺったんぽったん…あれ?
(からくり時計の音)・「おばけなんてないさおばけなんてうそさ」
(笑い声)ねっ。
これちょっと見て下さい。
(取材者)もう決めたんですか?名前。
ほれ。
何か入っとるよ。
よいしょって。
これ。
これ。
かわいい。
あれ見たかいなっていうような。
(森)あっこれこれこれだったよ。
そうそう。
あ〜こんなのあったんだって今思った。
にぎやかでしょ。
今度はね何かガーリーなのいきそうな気がするんです。
そうなんですね。
今何かノーマークな絵があったぞ。
最初出てきた時に。
私こんなの見たっけっていう。
本当?お待ちかねの。
掛け替える時はやっぱり寂しいんですね。
ああそう。
そっかそっか。
そうねガラッと雰囲気変わるもんね。
いとしいからやっぱり。
そっかそっか。
(からくり時計の音)名前は森合音です。
役割はホスピタルアートディレクターっていう仕事で病院の中のアートの関係の仕事。
全面的にアートを取り入れる事で子どもたちに威圧感のない雰囲気とかあと患者さんが緊張しないようなやわらかい雰囲気で医療を受けてもらえるような場所作りをしてほしいっていうそれがアートに課せられたミッションでした。
これも飾ってあげようかせっかくやし。
例えばまあこういうふうにからくり時計の音が鳴るとかお花が入れ代わるとかそういう小さな変化ですけどそれが気持ちの切り替えを生んだりとかするきっかけにはなってるんじゃないかなっていうふうには感じます。
どうぞ。
ちょっと痩せた?同期なんですよ。
あ〜福田さんいらっしゃい。
遅くなりました。
それが一番表面に来たらいいの?でどうかな?次1。
1作ったらいいんかな?それを…これを切ってもらう?はい。
言ってってじゃあ僕寝てみっかなみたいな感じでいくのにこの大きさだと結構ちっちゃい子しか入んなくって。
これが近いんじゃないですかね?私もそう思いながらでも森さんのオススメこれ。
こうこうこう…。
うんいけた。
いいんじゃない。
びっくりした。
僕らが説明して満足とかじゃないんですよね。
伝わらんといかんって事?向こうの子が…。
本人がやる気になるっていうかそんな感じですよね。
肯定感を持たせる心の準備だと思うんよ。
あっ面白い。
ちょうど正月にいいじゃんか。
サンタさんを真ん中に飾ってね周りを星とね…。
私今朝来ました。
そうなの?お兄さんちょっとここで手術してそのあとの経過の観察で。
私も娘親子がこちらの病院についてますね。
小児科と内科だったかな。
忘れましたけど。
私はがん検診はここへ来てる。
乳がん検診とかね。
「さんぽ」いう歌どんなやったっけ?全部は覚えてないんや。
「あるこうあるこう」。
・「あるこうあるこうわたしはげんき」・「あるくのだいすきどんどんいこう」そこまででいいんじゃないですか?「だいすき」。
・「どんどんいこう」ここに入院されてる方でお年寄りの方がね車椅子に乗ってる方が通ってねこう貼ってるものを見せてあげたら「かわいいね」言うてね持ってっていいですよ言うたらすごい喜んでくれてね。
だけん子どもだけじゃなくって大人の人もね喜んでくれるんだないうのが分かってねちょっとうれしかったです。
そっちじゃない。
こっちだ。
やった〜。
いつもどおりでええよ。
こうですか?私はちょっと10年ぐらい前に仕事をしとったんですけどちょっとうつになってもう本当に何かしかばね状態でちょっと…何もできなくって3年ぐらいは本当に苦しかったですけど。
何か心にポッとね何かともし火っつうか。
しかもここ持てるように…。
いや〜かわいい。
わあ〜すごいすごい。
クリスマスのツリーに飾るオーナメント。
これを考えてくれて。
もう最初は本当…そうですねどうやって死ぬかしか考えてなかったですけどこんなふうに…自分の命が役立って。
私は患者ですけど何かしてもらう事ばっかりじゃなくて何か自分にもできる事をする事によって何かいい循環が生まれて…させて頂いてるのに逆に本当に元気を頂いてますますグルグルと円がいい円が膨らんでいくような感じですかね。
お疲れさんです。
賛否両論ですね。
もう少しほかにお金の使いみちがあったんじゃないかっていうふうな意見は多分あるだろうと思うんですが病院全体でする事でそれはもう職員だけでなくて外から出入りをしてる業者の方も含めてあるいはお見舞いに来る人たちも含めてですねそういったやわらかな雰囲気の中で医療が行われてるというのは感じてもらえてるんじゃないかなと。
それによって世の中の人にこの病院医療センターの事を知ってもらえてそしてまたこの周囲だけじゃなくて香川県の中全体からあるいは香川県の外から患者さんに来て頂くというふうな効果それを考えると私はそれなりの意味は十分あったと思いますね。
(泣き声)最後最後。
もう終わりやけんな。
終わり。
もう終わり。
・「終わった終わった」横井広道といいます。
小児整形外科医長という事でまああの子どもの骨折とかそれから手足の病気の治療をしてます。
ここへ子どもさんが連れてこられる時は大概痛い事をされる場所なんで緊張してますよね。
もう本当に泣きそうになって入ってくる子が多いのでちょっとでもそういう気が紛れるようなものがあれば確かにいいなとは思ったんです。
僕もあそこのみかんを描かしてもらったので。
いつも前を通る時は必ず目はいきますね。
自分も病院のアート作りに参加してるっていう感じはすごく印象としては残ってやっぱり…大変な患者さんとかもいるし僕らも結構つらい思いしたりとか厳しい判断をしたりしないといけない事もあるんですけどそういうので…そういう時にアート的なものがあると何らかの癒やしっていうか。
僕はむしろ働く人の方に対する癒やし効果の方が強いんじゃないかなとは思ってはいるんです。
ここがですね上側がちょっと見て頂いたら分かるようにコンクリートの打ちっ放しという感じで開院当時からそのままだったんですね。
亡くなられた方のご家族からやはり最後のお見送りのところがすごくさみしいという事をお聞きして実際に見て本当にいやこれじゃいけないという事で。
一つ一つ職員が描きました。
私も実は描いてるんですけれどもやっぱり職員が一人一人思いを込めて絵を描くっていうところが大事なとこかなと思います。
名前は東城未帆といいます。
職業はほとんどが専業主婦なんですけど週に1回だけちょっと音楽教室で教えてます。
根本はやっぱり娘の事があって娘が入院してた時に私もほとんど病院で生活するような状態だったのでそこで一日一日を一体どう過ごすか。
長いような短いような一日なんですけど部屋の外に出てもいけないとかベッドから…点滴がつながってるからベッドから離れられないっていう状況で時間を過ごすっていうのがとってもいろいろ工夫がいった時があったのでその中で何かこう病院の中でイベントがあったりするのが何て言うんでしょう一つの楽しみだったので。
1年半入院してましたね。
1歳にならないうちから2歳になる…2歳になって1か月で亡くなったのでその間ずっと。
どうぞお茶を飲みながらくつろぎながら聴いて頂けたらと思います。
よろしくお願いします。
(拍手)
(拍手)社会的なアートの在り方のサンプルとして非常に日本では新鮮なものではないかなと。
美術っていうのが個人の表現がなされて展示されればいいという意味だけではなくていろいろな人と共同で考えていく事によって本当に必要とされる在り方がそこに生まれているのですごく意味が深いなっていうふうに感じます。
うわっ大胆!いきなりいったね。
お〜面白い。
きれいな色が…。
乗った乗ったええ色。
マットに。
いい感じいい感じ。
いい感じだと思う。
いいと思うよ。
パッと広がったみたい。
よかったです。
うれしいです。
残りますよこれ。
ほんまやな。
残せていけるっていうのが感動するとか…心に残る。
(からくり時計の音)2016/01/12(火) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV「病院にアートがあるということ」[解][字]
全国に先駆けホスピタルアートディレクターを採用。アイデアいっぱいのアートがあふれる病院が香川県にある。患者、家族、医療関係者の心を癒やすアートの可能性を探る。
詳細情報
番組内容
くすのきを全面に描いた壁、300点から患者自身が選べる病室の絵画…「患者や家族、職員の緊張をほぐす環境が治療に良い影響を与える」とアートを取り入れた病院がある。香川県善通寺市「四国こどもとおとなの医療センター」。全国に先駆けホスピタルアートディレクターを採用し、職員、患者や家族、ボランティアとともに病院中にアートがあふれる、アイデアいっぱいの病院作りを進めている。ホスピタルアートの可能性を探る。
ジャンル :
福祉 – 障害者
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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日本語
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