わ〜い今日はパン食い競走バージョンだ。
あっうう…。
ああ…。
ん?社長さんも参加しますか?せ〜の。
ヒヒヒ…。
生き物の不思議を解き明かす「生物基礎」の世界へようこそ。
地球上にはたくさんの異なる環境がありそれぞれの条件に適応した生物がいる。
今日は環境の違いによって生物の分布がどのように変わるのか世界規模で見ていきますぞ。
こんにちは八田亜矢子です。
今日も楽しく「生物基礎」を勉強していきましょう。
よろしくお願いします。
東京アヴァンギャルドの丸沢丸と…。
綾瀬マルタと…。
森の精のミドリ君です。
最近たい焼きにハマってるらしくて。
そうなんだ。
やっぱりおなかからカプっといくらしいですよミドリ君は。
よろしくね〜。
よろしくね〜。
さあ今日のテーマはこちら。
「世界のバイオーム」です。
バイトオーム?あっバイトするオウムか。
いやいやオウムはバイトしないでしょ。
「いらっしゃいこんにちは」。
「いらっしゃい。
いらっしゃい」。
聞いてる?ちょっと丸君。
何をごちゃごちゃ言っとるか!バイオームじゃ。
…という2つの言葉をつないだものなんじゃ。
バイオが生物でオームが全体。
これ何か今日はかなりスケールが大きい話ですねぇ。
いやいや何感心してるの。
結局バイオームってどういう意味か分かった?うん。
…何でしょうか?しょうがないのう。
バイオームについてはあとで詳しく考えていくとしてまずは丸君今日のキーワードを出してくれたまえ。
はい。
ジャン。
(丸)「環境で決まる生物たち」。
今日はさまざまな環境とそこに暮らす生物たちに注目します。
亜矢子さん…地球上にはさまざまな環境がありますよね。
はい。
はい。
とっても寒いイメージの北極や南極に近いところとか。
あと雨もほとんど降らない砂漠とか。
あぁ。
はい。
今のは極端な例ではありますが地球上には実にさまざまな環境があります。
そしてそれぞれの環境に生きている生物全体をバイオームというんです。
ふ〜ん。
ふ〜ん。
分かった?う〜んいまいち。
う〜ん。
では身近な例で考えてみましょう。
はい。
ミドリ君。
ミドリ君の住んでいる森ってどんな様子ですか?
(マルタ)「え〜っと」…
(マルタ)「その下には」…
(マルタ)「そして」…ミドリ君の森にはいろんな生物がいっぱいいるようですね。
(マルタ)「へぇ〜そうなんだ〜」。
そこで世界にはどんなバイオームがあるのかその様子を見ていきましょう。
針葉樹林は冬が長く寒さが厳しい地域に分布するバイオームだ。
針状の葉を持つエゾマツカラマツなどが針葉樹の森を形成している。
針葉樹林に生息するのはヘラジカなどの動物だ。
温帯のうち比較的寒冷な地域に広がるのは夏緑樹林というバイオーム。
春から夏に葉を茂らせ秋に落葉するブナやミズナラが森林を作っている。
この森は季節によってその姿景観を変えるのが特徴だ。
ここにはツキノワグマやリスなどの動物が暮らしている。
熱帯多雨林は一年を通して高温多湿の熱帯地域に広がるバイオーム。
多くの種類の樹木がジャングルを形づくっている。
ここにはサルの仲間やジャガーなどのほか地球上の全生物種の50〜80%が生息しているといわれている。
へぇ〜。
世界にはいろんなバイオームがあるんだね。
うん。
でもどのバイオームも植物とそこに住む動物っていう紹介じゃなかった?おっマルタさんいいところに気が付きましたね。
根を張って枝を伸ばし動物などが暮らせる大きな空間を作っています。
ふ〜ん。
つまり……って事ですか?そうなんです。
こちらを見て下さい。
バイオームは陸上では植物に着目して大きく…3つに分けられます。
さっき紹介した映像はこの森林に分類されるバイオームです。
(マルタ)へぇ〜。
そして森林というバイオームは更に……というようにそのバイオームを特徴づける樹木の種類の名前で呼ばれています。
じゃあ残りの草原と荒原にもそこに生育する植物とその植物の元で暮らす動物たちの世界が広がってるって事?そうだね。
森林のバイオームとはかなり違うんじゃないかな。
草原のバイオームから見てみよう。
気温が高く熱帯亜熱帯の地域に分布する草原がサバンナと呼ばれるバイオームだ。
草原の中に背丈の低い樹木が点在している。
サバンナに暮らしているのはライオンキリンなどおなじみの動物たちだ。
降水量の少ない大陸内部にはステップと呼ばれるバイオームが分布している。
植物はイネの仲間などが生育し草原が発達している。
ここには草原に適したプレーリードッグやプロングホーンなどが生息している。
続いては荒原のバイオーム。
平均気温がマイナス5度以下という寒さの厳しい地域にはツンドラというバイオームが広がっている。
生育しているのは低温に適応している植物だ。
冬は凍結し夏は湿地帯となりトナカイなどの動物を見る事ができる。
降水量が極端に少なく一日の気温の差が激しい地域には砂漠が広がっている。
乾燥に強い植物だけがほんの僅か生育している。
この厳しい環境にも僅かにトビネズミなどの動物を見る事ができる。
さて2人に質問じゃ。
世界にはいろんなバイオームがある事は分かったと思うが…え〜?え〜?バイオームを決めてるのは植物だって今習ったばかりじゃないですか。
聞いてなかったんですか?それは分かっておる!わしが聞いておるのは…ん?ん?ん?植物を決めているもの?えっ何だ?亜矢子さん…。
ヒントをお願いします。
分かりました。
ではまず丸君マルタさん今砂漠にいるところを想像してみて下さい。
(丸)はい。
あっあ〜!日ざしが強くて乾燥してます。
喉もカラカラで水…水が欲しいです。
そうですね。
では次は北極に近いグリーンランドにいると想像してみて下さい。
う〜すごく寒い。
み〜んな凍ってしまいそうだよ。
きっとここは寒さに強い植物しか生育できないよね〜。
うんそうだと思う〜。
そうですね。
つまり…気温と…。
降水量ですか。
はい。
これは気温降水量とバイオームの関係をまとめたものです。
縦軸が年降水量で横軸が年平均気温を表しています。
気温が低くて降水量が少ないとツンドラ。
気温が高くて降水量が多いと熱帯多雨林というように気温と降水量によってバイオームの種類が決まるんです。
(マルタ)なるほど。
でもミドリ君そもそも…
(マルタ)「えっ丸君中学校で勉強した事忘れたの?」。
うん。
僕鶏と一緒だから3歩歩くと忘れちゃうんだよね。
コッコッコッコッ…。
(マルタ)「じゃあ丸君のために」…コッコッコッ…コッ?まずは気温。
気温は基本的に日射量によって決まる。
地球は球面なので緯度が高くなると太陽光が斜めに当たり単位面積あたりの日射量が減って温度が上がらない。
だから年平均気温は緯度に沿って帯状に分布する。
また地球の地軸が傾いているため季節によっても日射量に違いが出てくるのだ。
では雨はなぜ降るのだろう?海や森林の水分が蒸発し湿った空気の塊が出来る。
その空気の塊が上昇して冷やされると雲が出来雨が降ってくる。
更に地球規模で起こる大気の循環や海流が気温や降水量に大きく影響してくるのだ。
ではそれぞれのバイオームに生育する植物の特徴を見てみましょう。
(丸マルタ)はい。
3種類の環境に生育する植物を集めました。
お〜。
見た目がだいぶ違いますね。
亜矢子さんその植物がどこで生育するのか判断するポイントがあったら教えて下さい。
はい。
分かりやすいのは葉っぱですね。
まず寒い地域で育つのはこのような針葉樹ですが名前のとおり葉が針のように細いのが特徴です。
(丸)どうしてこんなに葉っぱが細いんですか?なるほど。
寒い地域で生きるための工夫って訳ですね。
そうなんです。
そしてそんな工夫はほかにもあるんです。
針葉樹は気孔が少ないんですが…
(マルタ)熱を奪われないための工夫って訳ですか。
はい。
じゃあこの比較的暖かい地域で育つ植物はどんな特徴があるんですか?比較的暖かい地域に育つのは照葉樹で照葉樹の葉はこのように光沢があります。
(マルタ)本当だ。
この光沢のある部分がコーティングの役割をしていて無駄な蒸発を防いで水分を保てるしくみになっているんです。
う〜ん。
水は命ですからね。
じゃあこの乾燥地域の植物の特徴はこんなふうに肉厚なところですかね?そこは葉っぱではなく茎なんですが。
(丸)これ葉っぱじゃないんですね。
中に水分をためているんです。
乾燥したところではこのように水分を蓄える事に優れた多肉植物が見られます。
(丸)う〜ん。
はいそのとおりです。
今度はそれぞれのバイオームに住む動物について考えていきましょう。
はい。
はい。
例えば寒いところに住む動物の特徴として何か思いつく事ありますか?やっぱり毛が長いって事かな?そうそう。
寒さから身を守るためですね。
それに体に脂肪を蓄えるっていうのも防寒になりますよね。
おおなるほど。
はいそうですね。
ではキツネとクマの場合で見てみましょう。
例えばキツネの場合寒い地域に住むホッキョクギツネと暑い地域に住むフェネックの顔を比べてみてどうですか?
(丸)あっホッキョクギツネの方が耳が小さくて丸い感じですよね。
そうですよね。
体に突起物が多いと表面積が増えて熱が逃げやすくなります。
なので暑いところでは熱を逃がしやすく逆に寒いところではできるだけ熱を逃がさないようにという事ですね。
ではクマの場合はどうでしょうか。
(マルタ)はい。
マレーグマよりもホッキョクグマの方が大きいですね。
体が大きい方が熱が逃げにくく体温を保ちやすいんです。
このように…先生こんにちは。
(井口)こんにちは。
どうぞ。
はいありがとうございます。
今日は世界のバイオームについて見てきましたがいろんなバイオームがあるって事分かってもらえましたか?はい。
では最後に亜熱帯多雨林を構成する面白い植物について紹介しましょう。
ここは沖縄県にあるマングローブです。
マングローブは熱帯や亜熱帯地域の川の入り口に出来る森林の事です。
あれっ?この植物水の中に根を張っていますね。
そうなんです。
マングローブに生育しているヒルギの仲間はこのように水中にしっかりと根を張っています。
では水の中も見てみましょう。
わっ根の周りに魚が集まっています。
ヒルギの周りには魚だけでなくカニやいろんな小動物がたくさん暮らしているんですよ。
ところで八田さん今日は生き物は自分たちが暮らす環境に適応した形や機能を持ってるっていう事を学びましたね。
はい。
実は…ん?どういう事ですか?これはメヒルギという植物なんですがヒルギの仲間です。
でこちらが…ちょっとこの中身をなめてみてもらえますか。
これをなめる。
はい。
ん?ちょっとしょっぱいですか?はい。
それは…えっ?何で塩分が葉っぱにたまってるんですか?ヒルギは生育している場所が淡水と海水がまじり合う水域なんです。
でも実は海水の塩分は植物にとって大敵で枯れてしまいます。
そこで…なるほど。
面白いですね。
でもそれはヒルギがもともと持っていたしくみではないんです。
ヒルギの祖先は大昔は塩分のない陸上に育っていたと考えられています。
しかし進化の過程で体から塩分を出すしくみを持つようになると淡水と海水これらが混ざり合う川の入り口に生育できるようになったと考えられているんです。
なるほど。
ある植物がヒルギなどに進化するとともにほかのたくさんの生き物もその環境に適応してあの豊かなマングローブが出来たっていう事ですね。
はい。
マングローブだけではありません。
では亜矢子さん今日の「実になる一言」お願いします。
今日の「実になる一言」はこちら。
(丸マルタ)「バイオームの決め手は気温と降水量」。
気温と降水量によって決まる環境にそれぞれの生物が適応する事で地球上にさまざまなバイオームが形づくられているんです。
決め手は気温と降水量か。
うん。
恋の決め手は優しさとお金よね。
シビア…。
2016/01/12(火) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 生物基礎「世界のバイオーム」[字]
生物を学ぶ事は自分自身を知る事です。ヒトとはどんな生物なのか?体のしくみや健康に暮らすための知識等々、本格的に「生物」を学ぶ前に「生物基礎」でその準備をします。
詳細情報
番組内容
世界中に多様な生物がいるのはなぜでしょうか。その理由は地球上にさまざまな環境があるからです。その環境に生きやすい形や機能を生物は進化の過程で育んできました。だから、環境の数だけ多様な生物がいる、ということなのです。今回は、「気温と降水量で決まる環境とそこに生息する生物全体」=「バイオーム」について学んでいきましょう。【出演】八田亜矢子、東京アヴァンギャルド 【講師】井口藍
出演者
【キャスター】八田亜矢子,【リポーター】東京アヴァンギャルド,【解説】埼玉県立川口北高等学校教諭…井口藍,【語り】増谷康紀
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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